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坂の上の雲を! ――――――――――― by 紋起さん |
☆ 視野狭窄のサヨク的問題解決 ―――――――――― 2009/02/18
ーーースイス人医師キュブラー・ロス女史の有名な著作「死ぬ瞬間」に、
最期の迫った人間の感情の流れには4段階「怒り」「抑鬱」「取引」「受容」
があると書いてある。余命XX月宣告された時から、
まずその人は、何故俺なのだ?と「怒る」
そして「抑鬱」期に入り、
その後「これをするから俺を助けてくれ」或いは「俺が死ぬのは仕方がないが
あいつの事だけは頼む・・・」と心の中で「取引」を試みる。
そして最後は、現実を全て「受容」するのだそうだ。
今回のアメリカ発の世界的大金融危機についても、同様の経過を辿るのであろ
う。そのことを念頭において見ると、日本ではまだ「怒り」の段階のように見
える。
だから、評論家もエコノミストも学者も、まだ混乱したままで発言していると
しか思えないのである。ーーーだからエコノミストらの言うことをまともに聞
いていると酷い目にあうだろう。
派遣切りの根本対策に関しては、今までも何度か述べてきているので割愛する
が、森永卓郎氏や、共産党、社民党に代表される主張に関して取り上げてみた
い。
トヨタ等では、社内留保がたっぷりあるのだから、派遣をそのまま雇い続けろ
という主張と、株主配当をゼロにし、それでも赤字なら派遣契約解除は仕方な
いという主張である。
この方々は、企業のあるべき姿をどう考えているのか理解に苦しむ。
企業は、従業員の養育のために存在していると考えているのであろうか。
たしかに、過去に於いてはそうした観点で社会保障の肩代わりを企業に押し付
けてきた。社宅、住宅手当、育児手当、給食補助、・・等々数多の社会保障と
いえる項目が並ぶ。
だから多くは無税になっているのだが、本来は税金で賄うべきものだったはず
で、その税金で行うセフティネットが不十分だから非正規雇用者が失職すると
途端に路頭に迷うことになるのである。
また、これらの厚生福利の労働条件の差が、大企業と中小企業との賃金格差を
更に拡大させることになっている。
自分達が過去に主張してきたことが、非正規雇用者に過酷な条件を課す社会に
なっていることを省みることもなく、全く同次元の発想で社会保障を企業にせ
よと主張して恥ずるところもないのだ。
社内留保を、働く仕事のない人に与えるのは誠に不公平であり、公平に配分す
るなら、その余剰利益を上げた資本、設備、労働、経営に分配しないとおかし
いだろう。
社内留保という利益は、次なる企業発展の資金としてプールするものであり、
それを食いつぶすのは、種籾を食するに等しいことを理解できないか、理解し
ないのである。
ーーーいつまでも自動車が売れ続けると考えて、種籾を食い扶持に回せという
人は、エコノミストの資格があるのだろうか。
株主配当をまずゼロにせよという主張も、出鱈目な話である。
株主からすると、金を貸しているのだから、まず金利に相当する配当を払えと
いう主張が真っ当だ。従業員であろうが、非正規雇用であろうが、金の貸主か
らすれば、借りている側に変わりはない。
もし、森永氏が金を貸していて、借り手が自分たちの家族の生活費を優先して
費消し、利子は支払わないと言ったらどうするのだろう。資本を出してもらっ
たから企業は存続しているのだから、自分達が多少飢えても、正当な報酬を支
払うことがまず基本だ。
ーーーそれがモラルであり、商売では常識の世界である。
突如発生する危機では、うろたえて正気をなくす人もいるので、種々の発言を
まともに受け止めては駄目だ。その最たる1人が、橋本、小渕政権時代の改革
でブレーンの役割だった中谷巌氏であろう。
本人が、懺悔の書という本を最近出版したりしているが、書店で立ち読みして
も、とても金を払ってまで買う気にはならなかった。
危機が来ると人間の本性を炙り出すので、見極めの良き材料になることも確か
であるが、老醜は侘しく、悲しい。
= この稿おわり =
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┃●┃ 読後アンケートの結果。
┗━┛ ◇ この意見に賛成 -------------------------------------- 66人 (69%)
◇ どちらかといえば賛成 -------------------------------- 13人 (14%)
◇ どちらともいえない ---------------------------------- 6人 ( 6%)
◇ どちらかといえば反対 -------------------------------- 4人 ( 4%)
◇ この意見に反対 -------------------------------------- 6人 ( 6%)
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┃●┃ お寄せいただきましたご意見や感想。
┗━┛ ┌──────────「ダダ271 さん」
社内留保を全額取り崩す必要はないだろうが、あまりに短絡的な人員整理は、
やはり企業の社会的責任というか、存在を否定するかと思いませんか。
└──────────
┌──────────「阿曽沼さん」
どちらかといえば賛成、に投票しました。
┌--------
企業は、従業員の養育のために存在していると考えているのであろうか。
└--------
この点に関して、ある意味では従業員のために存在している、とも言えると考
えます。社会のためでもあり、株主のためにも存在していると考えます。
企業はそこまで責任がある(という気概をもって)存在しているものとすれば、
簡単に派遣労働者を受け入れ、雇用継続の努力もせず契約解除とはならないと
思います。
但し、雇用される側もそれなりの責任を持っていなければならないのですが。
=自分の権利だけ主張しない!!
紋起さんが感じておられるのは、一方からの意見だけが(森永さんの意見など)
取り上げられるのはおかしいのではないか、という点ではないかと思います。
----間違っていたならば申し訳ありません。
雇用する側もされる側も、双方で努力が必要な問題だと思います。
└──────────
▼
┌──────────「紋起さんから」
ダダ271 さま、阿曽沼さま、ご指摘ありがとうございます。
日本企業は、世界の中での競争に敗れつつある、という認識が正しいと思って
います。ーーーそうなる理由の1つに、企業にいろんな責任を求め過ぎること
があるのではないでしょうか。
世界競争に敗れたら、日本は益々貧しい国となり、国内での軋轢がもっと増え
るでしょう。そうならないためにも、今までの私達の考え方を変えなければな
らない時代が来ていると認識すべきだと思います。
今号の「グローバル時代の企業に対する考え方」をお読みになり、ご意見を賜
ればありがたいと存じます。
└──────────
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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