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戦争に負けた国 ―――――――― by やせ我慢さん
☆ 大義名分の旗を掲げよ! ―――――――――――― 2009/05/11
大きな変革が成就する為には、痛みを伴う目に見える危機と、分かり易い大義
名分の旗が必要なのでしょう。

黒船の来航によって、本質的には武をもって権力としていた幕府の威光は衰え
ついには錦旗を掲げる官軍の前に敗れ去りました。

すでにそれ以前の天保の大飢饉などによって、幕府の無策と制度疲労は多くの
人の目にも明らかになりつつあり、大塩平八郎の乱という、体制側の人間によ
る武装蜂起まで起きています。

下級武士の困窮、貧富の拡大、治安の悪化など、痛みを伴う危機感や不満が溜
まっている中で、幕府を上回る武力を持つ黒船の来航は、まさに分かり易い変
化の象徴だったのかもしれません。

同様に、官軍の掲げた錦旗も、朝廷という長い歴史を持つ権威の側と、それに
逆らう朝敵という分かり易い構図を作る道具だったのでしょう。

現在の日本に、不満や危機感を持つ人は少なくありませんし、またネットを始
めとして、声を挙げる人もどんどん増えてきています。

しかし現実は遅々として変わらず、苛立ちや諦めを感じる人も多いでしょう。

なぜ人々の不満が大きなうねりや動きにならないのか、それは上記の例で考え
ると以下の二点がないからだと思います。

1.痛みを伴う目に見える危機がない

2.分かり易い大義名分の旗がない

「痛みを伴う目に見える危機」とは、端的にいうと「戦争」であり「破産」で
す。

戦争といっても昔のようなものではなく、北のミサイルが着弾して人的被害が
出るとか、東シナ海で自衛艦が中国の軍艦によって多少の攻撃を受けて被害を
出すとか、あるいは国内で、在日外国人コミニティで暴動なりが起き日本人が
多数惨殺されるとか、そういった状況です。

こうしたことが起きれば、当然安全保障に対する考え方は大きく変わり、拉致
問題の時のように、お花畑勢力はさらに後退するでしょう。

そして破産とは、地方自治体の財政破綻のことです。

安全保障問題や反日左翼問題と違って、目に見えにくい地味な話題の財政です
が、破産となれば嫌でも現実が襲ってきます。

その後の財政再建は容赦のないものになるでしょうし、そのことが戦後積み重
なった利権と矛盾を壊す突破口になることも以前に書きました。

また、「分かり易い大義名分の旗」とは、人々の不満や危機感を短い言葉で表
したスローガンです。それは、小異を捨てた大同であるべきなのは当然として
理屈だけでなく感情的にも移入できるものである必要があります。

上記にいうところの「戦争」は、起きるかもしれませんし、起きないかもしれ
ません。それは謀略でも講じない限り、いくら望んでもどうにもできないこと
です。

しかし「自治体の破産」は、夕張市という先例だけでなく、予備軍といわれる
自治体がいくつもありますし、そのギリギリでやむなく財政改革を行う自治体
はもっと出てくるでしょう。

つまり「1」については、基本的に期待して待つしかありません。

しかし「2」の「分かり易い大義名分の旗」は準備することが可能です。多く
の人が現実に目覚めた時、混乱や迷走することなく、日本再建の為に一致して
走れる目印が必要です。

幕末、尊王攘夷論を掲げ開国に向かう幕府を批判していた勢力は、やがて天皇
による修好条約への勅許、そして長州・薩摩と列強の実戦によって、開国によ
る富国強兵で列強と対峙しようという大攘夷論へ変貌していきました。

開国反対でも賛成でも、結局は倒幕運動へ収斂するのですが、その時々に応じ
て都合の良い看板に架け替えたということでしょう。

なぜ最初から倒幕という看板にしなかったのかといえば、300年近く続いた
一つの権威を倒すという言葉では、上手くなかったからでしょう。

やはり大義名分が立ち、より多くの人に分かり易く、感情的にも受け入れやす
いのは、当時のナショナリズムに乗った尊皇攘夷という言葉だったのだろうと
思います。

さて、これから日本に痛みを伴う危機が起こり、この国の改革が必要だと多く
の人が実感したその時に掲げられる旗は、どんな言葉が書かれるでしょう。

その前に、攘夷派が大攘夷論で開国に纏まる必要があるかもしれません^^)

                           = おわり =
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