さて、少し前に見た産経の記事で、強く印象付けられた言葉がありました。
【金曜討論】小泉構造改革 慶大教授・竹中平蔵氏、作家・高杉良氏
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090306/plc0903060832003-n1.htm
その中で、「構造改革には反発がある」と問われた竹中氏は、以下のように答
えています。
┌--------
改革で利権を奪われる側の宣伝だ。日本が直面している問題は各国共通。みな
前進して解決しようとする中、日本だけ後ろに戻れば解決できるという幻想を
抱いている。
原因の一つは、政府の説明責任が欠けていることだ。経済財政諮問会議が情報
発信をしていない。グローバリズムはチョイス(選択できるもの)ではなくファ
クト(現実)だと説明しなければ。
└--------
なんでも自由に選択できるかのように、甘ったるい議論が国会でもメディアで
も流れるこの国で、否応のない厳しい現実を直視する言葉に感銘を受けたので
す――――。
小泉・竹中の改革路線を批判する人が多いことは知っていますが、では、どう
すれば良かったのか、を具体的に示した人を知りません。
地方を切捨てたとか、強引な不良債権処理で中小企業が潰れたとか、郵便局が
減ったとか、郵貯をアメリカに売り渡したとか…。
どの批判も具体性がない上に、改革をしなかった場合との比較がなく、また、
他の現実的な選択肢を示していません。
素人目にも、コップの中で枝葉の議論をしているだけにしか見えないのです。
もし本当に間違った選択を小泉・竹中路線がしたというなら、当時の日本と世
界の現実を前提とした、経済の大きな流れを踏まえた別の選択可能な方法を示
すべきです。
ダメだった、悪かった、失敗だった…、そんなマイナス評価だけなら誰にだっ
てできます。
ーーーあれがイヤだ、これがキライだ、それで済むのは子供時代だけです。
大人であるなら、イヤでキライな現実の中で可能な道を探すしかありません。
まったく同じようなことが、郵政問題についても、大阪の橋下知事批判でも見
られます。
誰かが不正な利益を得ているということと、民営化の為の資産売却は何の関係
もないことなのです。民営化を止めれば、不正もなくなり文化財も保護される
と言うのでしょうか?
あるいは、橋下知事の断固とした財政改革が大阪の文化を壊すと言う人は、財
政破綻に邁進する従来のやり方ならば、大阪の文化が守れると言うのでしょう
か?
ーーーどちらも、過去の現実を見れば答えは明らにNO!です。
改革は仕方ないが、もっと上手いやり方が…、と言う人もいますが、焼き方を
細かく指定できる高級レストランじゃあるまいし、そんなことが簡単にできる
なら事態はここまで悪化していません。
多くの人たちは、素人ながらにも危機感と閉塞感を感じ続けていたからこそ、
小泉総理に熱狂し、橋下知事を支持しているのです。
そうした改革を、したり顔で批判し綺麗事を並べる人たちは、ただの一度も大
衆から支持された実績もなく、またただの一度も大衆から信頼されたこともな
い人たちです。
どんな可能性だってあるから、一番理想的な道を考えよう、そんな甘い言葉は
子供の為にとっておき、大人ならば、否応のない目の前の現実を見据えた上で
必要なやり方を考えるべきです。
できもしない夢を見て、ああだったらなぁ…こうだったらなぁ…と現実を恨ん
でも仕方ないでしょう。
少なくとも、政治家や知識人といわれる人たちが、そんな子供じみた考え方を
振り回すのは止めて欲しいものです。
そして、甘い言葉の裏にある彼らの狙いに、いつも敏感でいたいと思います。
= おわり =
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┃●┃ 読後アンケートの結果。
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◇ この意見に賛成 -------------------------------------- 66人 (55%)
◇ どちらかといえば賛成 -------------------------------- 19人 (16%)
◇ どちらともいえない ---------------------------------- 7人 ( 6%)
◇ どちらかといえば反対 -------------------------------- 7人 ( 6%)
◇ この意見に反対 -------------------------------------- 20人 (17%)
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┃●┃ お寄せいただきましたご意見や感想。
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┌──────────「Aruiさん」
全くこの日本は、甘ったれが多くなりました。
こそこそ陰に回って文句ばかり垂れている。
└──────────
▼
┌──────────「やせ我慢さんから」
なにより、現実を客観的に見て、それから考えるしかないでしょうね。
└──────────
┌──────────「村田敏夫さん」
リーマンブラザーズに始まる経済恐慌の中、企業は即刻長期対策を取りました
が、政府は政権維持の口実並べをするだけで何らかわりません。
政権没落しなければ変わらないのかと諦めていましたが、竹中元蔵相の明晰な
論調を見ると、また希望が湧きます。
└──────────
▼
┌──────────「やせ我慢さんから」
こうした時期に利害調整による内部の駆け引きをやっていると、大きくタイミ
ングを外しそうです。
└──────────
┌──────────「爺さん」
大賛成!
└──────────
▼
┌──────────「やせ我慢さんから」
あっ、ありがとうございます!
└──────────
┌──────────「ともさん」
政治家が結果論で批判されるのは当たり前。竹中と橋下を同列に語っているの
も納得できない。
橋下の改革により誰が利益を得ているの?そこを明確にしないでオリックスや
リクルートが明らかに利益を得ていることを比較されても説得力がなく、むし
ろ疑念を抱きます。
└──────────
▼
┌──────────「やせ我慢さんから」
ですから、具体的にどんな結果を批判しているのでしょう?
もちろん、竹中氏による改革の結果という意味ですが。
橋下知事の財政改革は、大阪府民の利益でしょう。
破綻するほうが利益なのでしょうか?
リクルートやオリックスが彼ら二人と共謀して利益を得ているのでしょうか。
何一つ具体的なものがない批判では、どうにもなりません。
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この記事はブログ「戦争に負けた国」より転載させていただきました。