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わたしの主張:賛否何論可希望討論 |
☆ NHK番組訴訟は行き過ぎ ――――――――――― 2009/07/13
by 流水長思さん
ーーー日本国在住の58歳、元会社員の草莽「流水長思」です。
NHKのジャパンデビューの放送で、大掛かりな裁判沙汰に発展しそうな雲行
きであるやのような話を耳にしましたが、少し大袈裟というか、方向が違って
いるように思います。やせ我慢さんも指摘されていましたが、
日本李登輝友の会の蒋介石神話の嘘という記事の先に出てくる、台湾独立建国
聯盟主席の黄昭堂氏の、台日関係と蒋介石恩義論、というタイトルの記述に出
てくる叙述を一部抜き出してみます。
┌--------
台湾は日本の最初の植民地であり、1895年から1945年まで日本の支配
を受けた。日本の敗戦に伴い、台湾は中華民国国民党政権の支配下に入って今
日に至っているが、50年にわたる日本の台湾支配は、いまでも大きな影響を
残している。
日本の台湾領有の目的は、収奪よりも領土の拡張にあった。教育を通じての台
湾人の文明度の向上、衛生の改善を通じての居住環境の向上、基礎建設、産業
建設を通じての生活向上などは、収奪の視点からのみでは解釈はできない。
ただ、植民地人である台湾人への高圧的態度は、台湾人に不愉快な思い出を残
し、この50年にわたる植民地時代に対する客観的評価を困難にさせているの
である。
加えるに、蒋介石、蒋経国父子は、台湾解放者としての自分たちの功績を際立
たせるため、日本の台湾統治を醜悪化することに専念した。かれら自身、それ
に国民党の高級幹部を含め、戦後、一貫して親日的態度をとる反面、日本文化
の台湾流入を阻止し、また、台湾に残存する日本文化の追放につとめた。
端的にいえば、それは、日本の書籍はもちろん、歌まで輸入禁止にしていたこ
とでもわかるように、徹底したものであった。台湾人が親日的になるのを阻止
し、日本との親交関係を、国民党政権が独占する政策をとったのである。
元来、台湾人は多かれ少なかれ、植民地時代には日本人から屈辱的な仕打ちを
受けているのだが、日本に代わって台湾の支配者になった中華民国国民党政権
の横暴さを経験してからは、一転して日本に好感を示すようになった。
それが蒋介石たちをあわてさせたのだ。
└--------
このような話からして、NHKの、予めの自らの編集意図に合わせて台湾の人
達の生の声を都合よく利用した、と今回、NHK批判はなされているのだが、
果たして裁判沙汰にするほどの問題であろうか、というのが率直な私の感想な
のです。
公正な評価をと日本国を思うあまり、言論や思想信条の自由を侵犯することに
なりはしないか、と。
また、もしかしたら、拉致を始め、近隣国にいろいろイジメられてきて、積み
重ねられた知的フラストレーションが、21世紀になってその格好の相手を同
胞に見つけて爆発したとも考えられます。
そうだとすれば、不幸な出来事であり、困ったことです。
またNHKが、中国の国営放送と共同でビジネスをしている、とか怪しい話は
あるけれど、そのようなことがたとえ本当であったとしても、今回の放送内容
に、それが反映しているとは言えないように思います。
あの番組内容を突き詰めていけば、逆に、中国はあまりの日本の国営放送のレ
ベルの高さに、あんまり差をつけないでくれ、と僻んでしまうかもしれないか
らです。
確かに、日本の植民地への啓蒙的な実績を紹介しないで、厳しい今日的なモラ
ルで当時の日本を自ら厳しく戒めているような内容は、外交的に海千山千の諸
外国の態度に比べ、お人好し過ぎるという欠点はあるでしょうが、
見方によっては、流石日本の国営放送はレベルが違うという見方もできるはず
です。また、悪いところを見習う必要は必ずしもない。外国から良い点は謙虚
に学ばなければならないが、悪いところまで学ぶ必要はない。
勿論、状況によって、また相手次第では、甘く見られないために、したたかな
対応をするやり方は諸外国から学ぶ必要はあろうが、他国から範とされる可能
性を持つような美点を捨て去ってまで、自国を宣伝するような日本でいいので
しょうか。
黄昭堂氏の文章を読めば、なかなか手厳しく、その観点からしても、あの程度
のNHKの放送内容を、裁判まで起こして問題化しようとする状況はまともで
はないように思えます。ーーー冷静になって下さい、我が同胞の日本人の皆さ
ん、と言いたくなってしまいます。
己の欲せざるところを人に施すなかれと仰られたのは孔子様ですが、それに学
んだ日本人が、自らに厳しく他国には優しくして何が悪いのでしょうか。左傾
化などという心配は杞憂のように思います。
ある意味で、孔子を生んだ本場中国より、今の日本のほうが孔子の教えを活か
すことができているように思います。そのことは、日本の誇りというより人間
の誇りだと思います。
日本人が、外国に負けないために張り合う気持は大事ですが、物事は裏表があ
ります。単純な付和雷同は危険であり有害でもあります。適切なアドバイスや
話し合いをすることが大切で、同じ日本人同士が、本気で喧嘩する問題でもな
いと思います。
自らの思い込みで相手を糾弾する前に、相手の良い点を引き出そうとすること
が大切ではないでしょうか。
今年のNHKの大河ドラマ天地人の、上杉景勝の前々回の台詞に痺れてしまい
ました。
秀吉が、上杉家の家老直江兼続を見込んで、黄金で引き抜きをかける場面、
景勝は心中、秀吉の言うことを聞かぬ兼続が、万一、秀吉に手打ちにされるよ
うなことあらば、たとえ上杉が滅ぼされようと、義を貫いたという美名を千年
先に残したいと、秀吉をその場で討つ覚悟を決めるというような話でした。
実際の史実はどうなのか私は知りませんが、少なくとも、日本人の義というも
のに対する感性、上杉家に伝わった毘沙門天の信仰の力の彼方に、このような
話が想像されることは事実でしょうから、ドラマの筋であることを忘れて文句
なしに心が揺さぶられました。
美し過ぎるのは、状況によっては考えものですが、田舎武士といわれた越後の
武士たちの、いかなる権力にも負けない天地を貫く野太い本懐を聞くと、私の
両親が新潟出身ということも影響しているのか、いや、日本的な心情を持つ人
なら、誰でも圧倒されてしまうでしょう。
いや、これが本当に史実なら、諸外国の人達にも今年のNHKの大河ドラマは
見ていただきたいところです。普遍的な人間性に国境はないでしょうから。
---- あくまでテレビドラマの話であり、このような番組制作に当たっては、
視聴率を下げるような不都合な事実は出さないでしょうから、その点は考慮し
ておかなければなりません----
とはいえ、私は特別NHKの肩を持つつもりはありません。何の利害関係もあ
りません。
しかし、思想的対立は大いに結構だと思いますが、裁判沙汰までして決着をつ
けようとするのは早計で、むしろ、自由な論議を戦わせる場を設けるべきだと
思いました。
日本は、戦後、国土が二分されなかったことは大変仕合せだったと思いますが
異なる立場の人の意見が、話し合いの場も設けられないような、思想的に分断
されている状況を生むということになると、これもまた大変不幸なことでしょ
う。
要は、右的な考え方からも左的な考え方からも、学べるものは学んでいくこと
が大切です。すべてが完全で○、逆にすべてがダメで×、そのようなことはあ
まりないでしょう。
とにかく、思い込みを排して、頭を柔軟に、感性を繊細にして現実に向き合っ
ていく必要があると思います。
= この稿おわり =
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┃●┃ お寄せいただきましたご意見や感想。
┗━┛ ┌──────────「神奈川・鈴さん」
元会社員の草莽様には、何か義憤が感じられないのですが。
ーーー結局は中共に妥協して流されそうな…
└──────────
┌──────────「緑の保守派の尊野ジョーイさん」
流水長思さん、
┌--------
むしろ、自由な論議を戦わせる場を設けるべきだと思いました。
└--------
NHKの過激派は確信犯ですからねぇ。最初から話し合いで通じるような相手
ではない気がしますがね。(ーー)つくる会の教科書について、議論の場を設
けてくれたりしたでしょうか?
ここまでやって、ようやく議論の場に出てくるのではないですかね。
└──────────
┌──────────「youzanさん」
お説、拝見しましたが、笑うしかありません――――。
ちなみに、私もNHK訴訟に参加した者のひとりです。
政治的価値観は人それぞれですから、NHKがあの番組を「公正中立」とのた
まうのであれば、それもひとつの価値観でしょう。歴史というのものは、何ら
かの価値観を持たなければ語れるものではありません。
ーーー100%中立の歴史観などありえない。
しかし、今回の訴訟は価値観の問題ではありません。
公共放送として、事実をねじ曲げた番組を放送したから許せないのです。右に
曲がったか、左に曲がったかが問題なのではありません。偏向が問題なのでは
なく、事実のねつ造、ヤラセが問題なのです。
・日台戦争? なんですかそれ?
勝手に歴史用語をねつ造しないでください。
・人間動物園? インタビューを受けた台湾人自身が、そんな言葉は聞いたこ
ともないといっているのですよ。
・台湾人が日本を恨んでいる? お笑いですね。彼らが恨んでいるのは、戦後
の日本が台湾を切り捨てたからです。
インタビューを受けた台湾人がそのように発言しているのに、あたかも戦前の
統治を批判しているかのように事実をねじ曲げたのですよ。
あなたも教養があるなら、きちんと我々の主張に耳を傾けて、要点を理解して
からモノを書いてくださいね。
それとも、あなたも事実をねじ曲げてまで自己の主張を正当化するタイプの人
なのでしょうか?
└──────────
▼
┌──────────「流水長思さんから」
NHKの件についての拙論に対し、厳しいご意見、いろいろ有難うございまし
た。私もあらためて感じるところがありました。
―― youzanさんへ、
日台戦争など、歴史に意味不明な用語が使われていたとすれば、それがどのよ
うな根拠で使われたのか、出典があるのか等、問い質して、相手に非を認めさ
せることができれば前進でしょう。
こちら側ではなく、相手の自覚を促すことが大切なのだから。許す、許せない
の問題ではないように思います。
ともあれ、訴訟に参加されたことは、不正を正そうとする意欲に燃えられての
事と思い、敬服致しました。ただ、あなたを否定するのではなく、応援する意
味で、以下のような意見もあることを知ってほしいのです。
人間の考え方は、物事の見方によって様々に変わり得るのです。いくら相手の
意見や考え方がおかしくても、訴訟にまで持ち込むことは、自由な論議をする
機会を奪ってしまうことになります。ーーー相手も容易に引き下がれなくなっ
てしまうでしょう。
犯罪を犯したと思われる人間に、お前がやったんだな、と自白を迫る取調官に
よって冤罪も生れるのです。もっとも、今度の件に限って言えば、冤罪に繋が
るというような性質のものではないでしょうが。
明らかにおかしな内容は、自由な論議の場によって正当な意見とおかしな意見
の色分けがつければそれが一番いいと思うのです。それが甘いという状況があ
るのなら、そのへんを、右翼や左翼の思想に素人の私に、いやそういうことで
ないなら、それがどういうことなのか、もう少し客観的な状況をご説明いただ
きたいと思いました。
それを、笑うしかないとか、まるで話にならない、というのでは、感情が先行
されていて、いささか民主的な話し合いができない恐いものを感じます。
私がNHKの回し者であるなら、そのような話し方は仕方のないことでしょう
が、全く関係のない一市井の人間です。そのような人間に対してもう少し謙虚
なご議論を期待したいのです。
それほどあなたが正しいなら、さすが、そうなんですかと誰でも自然に納得さ
せてくれるご説明ができると思うのですが、残念ながらそのような感じは受け
ませんでした。
もう少し冷静な議論をお願いしたいと思います。ーーー誰もが事情に精通して
いるわけではないのですから。
それでも、あなたのご意見、現場の厳しい雰囲気が伝わってきました。有難う
ございました。
└──────────
┌──────────「hideおじさん」
ーーー「NHK番組訴訟は行き過ぎ」への感想。
流水長思さんのお話、何となく判るような気がするのですが、何かはき違いが
あるように思えてなりません。
┌--------
公正な評価と日本国を思うあまり、言論や思想信条の自由を侵犯することにな
りはしないか、と。
└--------
とのお話ですが、言論や思想信条の自由だから他人の話をつまみ食いしたり、
ウソをついてよいという訳ではないのではないでしょうか。それは放送だとか
視聴率だとかという以前の問題です。
裁判の是非は別として、問題を突き詰めて考えるとこの点に尽きるのではない
かと思います。言論の自由、思想信条の自由は尊重されるべきですが、だから
といってそれはウソを言ってよい自由ではないですよね。
ウソに対して「それはウソですよ」と抗議することが言論・思想信条の自由を
侵犯するというのであれば、そもそも議論など成り立ちません。まして全世界
に流される公共放送が、他人の話を歪曲していい自由などありませんよね。
裁判を起こされた方々は、日本人だけでなく、放送に出ていたご本人だったり
しているわけです。何度NHKに説明を求めても満足に回答も寄越さない、抗
議など来ていないというウソを言う。さらに出演者に口止めしようとした事実
まで判明しました。
なにより、流水長思さん仰っておられました「自由な議論を戦わせる場」を、
NHKが拒否しているのです。こういったNHKの不誠実な対応だからこそ、
裁判という手段で事実を解明するしかなかったのではないでしょうか。
相手がどんなに大きな組織であろうとも、ウソに対して毅然として立ち上がる
それが現代の「義」の精神じゃないんですか。
└──────────
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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