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┃ 私の主張:賛否何論可希望討論   やまちゃん21号さん
☆ 中国の近未来を考える(1) ――――――――――― 2006/01/11

いろいろな尺度があるが、良いか悪いかは別にして、よく使われているGDP
(国内総生産)がある。先日の新聞に、温首相が、2020年に4兆ドル≒4百
8十兆円)、1人あたり3千ドルを目標にしている、と載っていた。

すぐあとに、中国は2004年が(修正後で)、約1.9兆ドル≒16兆元、≒
2百25兆円)となり、イタリアを抜いた。2005年にはフランスを抜いて
米日独英に次いで5位となるのは確実とも出ていた。
(2004年で、日本は約4.5兆ドル、アメリカは約11.7兆ドル)

――(1)人口問題:

―― 1.中国にとって問題となるのは人口だと思う。

成長のエンジンにもなるが、中国でも少子高齢化の問題が起きて、成長の足を
引っ張るかもしれない。

今年、中国の人口は13億人を突破したそうだが、国連の予測では、2050
年ごろには16億人を越えるだろう、そこで高止まってから、下り坂になる。
そのときの65歳以上の高齢者人口は、約3億人にもなり、人口比で18%に
なるそうだ。

日本では少子高齢化がいわれて久しい。合計特殊出生率も四捨五入してやっと
1.29である。東京は同じく四捨五入して1.00である。沖縄は1.73
と高い。また、06年あるいは07年といわれていた人口減も、今年から始ま
りそうだという。出生者数より1万人死者数のほうが多いそうだ。

2050年ごろには1億を切っている。2100年ごろには6000万人程に
なるという。

最近経済発展がすばらしいインドも人口が多い。同じ国連の予測では2035
年までには、中国を追い越すという。経済的には、2050年より前に中国を
越えるとかいう予測もある。

BRICSという、今後経済発展するだろうという国々、ブラジル・ロシア・
インド・チャイナ、の4ヶ国。(Sを南アフリカに見立てる人もいる)
どの国も人口は多いので、人口問題をうまくコントロールする、できることが
重要な要素になっている。―――どこも大変だと思う。

―― 2.今までは、

沿海部の工場に、奥地の農村から出稼ぎに来る人たち(民工潮・盲流)が多くい
て、人は余っている、次から次へと補充ができるといわれていた。
ーーーこれら低賃金の工員を使うことで世界の工場といわれる由縁であった。

また、市場経済が行き渡ってくると、商品を消費してもらう、つまり世界の市
場にもなっていく。しかし、開発区などの一部だけかどうかわからないが工員
などの福祉の向上や、賃上げが始まっており、人がいるのに人手不足の状態に
なっているそうだ。

また、学生も就職難になっているようである。それらのことと人民元切り上げ
もあって、コストアップを嫌いアセアン諸国へ移る企業も出始めている。=投
資が逃げる。

―― 3.ほかに、

中国の人口ピラミッドをみると、戦後のベビーブームが、3つあり、デコボコ
が大きい。

イ−土地改革(46〜52年)と50年の婚姻法制定。

ロ−60年代前半、人民公社とか大躍進政策によるベビーブーム。
 (今世紀最大の飢饉(60年前後)で2000万人が死んだということの反動
  でもある)

ハ−前回の子供世代による80年代のベビーブームがある。
 (日本で戦後すぐのベビーブームの時と現在の差は、学年で100〜150
  万という数だが、中国では1桁違う、1000万という数になる)

57年に、北京大学の経済学者馬寅初が、発展のためには人口抑制が必要と唱
えたが、毛沢東は人口が多いほうが武器になる、口は一つだが手は2本あり、
という人口資本論を言い出し、60年北京大学学長の馬は解任され失脚した。

毛沢東の死後、反省というか実態に気付いて「一人っ子政策」となっている。

―― 4.よくわからないのが、

特に農村では跡継ぎ、働き手、老後の養い手として男子を優先する考えがあり
「性比」のアンバランスが大きい。(普通は女が100とすると男が105か
ら106であるのに、115とか120、ひどいところだと130を越えると
ころもあるとか)

そのため、表に出た数字だけ見れば男の数が非常に多い。あと10年か20年
後には、3000万人ほどの男性が結婚できないといわれている。女子は間引
くこともあり、生まれても届けを出さず隠れてしまう、黒子つまり戸籍のない
子が多いそうだ。

捨てられる、買われてゆく子供も相当な数になっているとも聞いた。(乞食の
組織、人身売買の組織「人頭(?)」もあるらしい)

―― 5.少子高齢化問題では、

日本以上のスピードで進んでいるともいわれており、例えば一人っ子同士の結
婚が多くなってきており、その子供はますます小公主小皇帝になり、6つ(親
2+双方の祖父母4)の財布を持つようになった。

逆にいえば、一人が養う親、祖父母の数が6人ということになる。子供をあて
にできないと分かり始めた日本に比べ、倍以上だろう。中国でも寿命が延びて
いること、晩婚化や結婚しない、したくない、できない症候群もある。

その高齢化の緩和のために、2002年に中国政府は「人口及び計画生育法」
を定め、「2人目容認」を法律で保障することで高齢化の進行に歯止めを掛け
る狙いだそうだが、さてうまくいくのかどうかはわからない。

―― 6.関係あると思うのが教育である。

4、5年前から、高等教育機関を大幅に増やし、いわゆる専門学校・短大・単
科大学(日本の新聞などでは大学と呼ばれる)への進学者、卒業者が、これまた
大変増えている。

大学進学者数は、85年ごろには60万人、93年ごろから98年までは、年
100万人ほどだったが、2000年には200万人を越え、今では300万
人を超えているのではないか。

前記のベビーブーマーたちを吸収するためとはいいながら、粗製濫造になるの
は目にみえている。(日本も同じく、大学生や短大生が多くなったが、能力・
学力はずいぶん下がっているように思う)

また、以前は受け皿になる国営企業があった(振り分けられた?)けれど、今は
ない。「大学は出たけれど・・」という言葉があてはまることになり、就職難
に拍車を掛けている。

つまり、学生の就職難に国有企業や軍のリストラを含めると、発表されている
以上に失業率は高いと思う。だからあちこちで不平不満が溜まる。
ーーーで、春先のデモになったのか??

                           = つづく =
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┃┃ 頂きました感想やご意見。
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┌──────────「日本のお姉さん」
┌--------
教育部によると、2005年秋の大学卒業生は355万人で、今年は約400
万人に達する見込みとなっている。05年の就職率は72.6%で、単純に計
算しても100万人近くの大学生が就職できなかった計算となる。

同部では「来年の就職率も05年と同レベルになる」と予測。大学生が急増す
る一方で、就職率向上は望めないことを正式に認め、就職難は続くとの見方を
示している。

就職難の背景には、急速な経済発展が続く中国で、一時帰休(レイオフ)労働者
の救済が優先されていることがある。05年の新規雇用は900万人だったが
このうち、レイオフ労働者を対象とした枠は500万人。残りの400万人が
事実上の新規就労となっているという。
└--------
http://nna.asia.ne.jp/ ← NNAニュースに載っていました。

大学卒業したての若者の給料は1000元から2000元で、安い給料だと、
大学生は応募してこないそうです。
ーーー日本のニートのような現象が起っているのでしょうか?

アート方面や芸能方面など、才能を生かして働く人も中にはいるのでしょう。
女優のチャンツィイーのように、外国で有名になる中国人もそろそろ出てくる
のではないかと思います。

└──────────
 
┌──────────「やまちゃん21号さんから」

拙い文章をお読みいただきありがとうございます。専門に研究しているわけで
もなく、いろいろと見聞きした中での勝手な思い込みにしか過ぎません。

先日、中国の社会科学院経済研究所の先生(現在日本で客員研究中)の講演を聴
いてきました。「中国の所得格差」についての話の中で、ジニ係数での分析や
都市と農村、省や地域の格差については、予想通りでした。

耳新しいところでは、都市部の中、農村部の中での格差があり、その階層分布
で富裕層と貧困層に分けると、都市農村とも貧困層の中に「三無人員=労働能
力・資金源・扶養(してくれる)者がない人」がいるという話でした。

失業者、退職者とは別に分けているので、この「三無人員」がニートに近いの
ではないかと思いました。能力があれば仕事をするだろうし、お金があれば起
業するだろうし、扶養してくれる者がいれば何もせずとも食べていける、とい
うことなんでしょうか。

大学生が増えると「三無」の人も増えることになると、直結するかどうか分か
りませんが、あたらずとも遠からずだと思います。

ほか、格差の発生要因の分析もありました。問題はその対策にあるということ
なのですが、どうしたらいいのかということでは、政府や社会科学院も論議が
定まっていないようでした。

しかし、それらを待つことや格差拡大を放置することも出来ないので、胡温体
制下の「親民」政策を出してきている。農村農民対策、社会保障制度の整備・
法や税制度の整備・地域開発(西部・東北・中部・それから沿海の加速)など
をやっている。

「先富論」から「共同富裕論」へ、「小康」から「全面小康」へ、「効率優先
・兼顧公平」から「公平優先・兼顧効率」へと変えようとしているようです。
(何かとスローガンは好きみたいですね)

今年から、第11次5カ年計画が始まる。3月の全国人民代表会議で政府提案
が採択される予定。----ただし、昨秋、共産党が基本方針を決めていることの
追認ですが----

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