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┃ 私の主張:賛否何論可希望討論   野太郎(やたろう)さん
☆ 国際秩序の再構築と日本の選択 ――――――――― 2005/02/04

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┃┃ アンケートコメントボードに頂きました感想。
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┌──────────「ミカの赤い服さん」

野太郎さん、こんにちは。『可能、不可能よりも「目から鱗」』に投票しまし
た。私が課題だと思っていたことに解決策を提示して頂きましたので、興味深
く拝読しました。

◆中東におけるイスラエルは、「居直り強盗」だと私は思います。米国にいる
ユダヤ人たちが反対するので実現が難しいかもしれませんが「清算」は必要で
しょうね。 

◆「連邦制による強国の解体」。
これも興味深いです。実現すれば「二つの中国」問題や、米国の「独善的な態
度」も解決できるでしょうね。

◆「国際連盟の復活」。
確かに「国際連合」は、第二次大戦時の「連合国」体制が根っこにあるので、
様々な問題があります。「安全保障理事国」は現有権利を守るため、改革には
反対するでしょう。
野太郎さんのおっしゃるように、全加盟国が平等な新しい組織が必要だと私も
思います。

└──────────
 
┌──────────「野太郎さんから」

ミカの赤い服さん、ご意見有り難うございます。
誠実に受け答えられるその姿勢に、感服しております。

なお、国際連合憲章( CHARTER OF THE UNITED NATIONS )の前文を、英文と
日本語文で読み比べると、ユナイテッド・ネーションズ( UNITED NATIONS )は
「聯合國」なのだなア、と感じてしまいます。
学生の時に買えと言われて買った「条約集」ですが、これを引っ張り出すとは
思いませんでした。

日本国憲法にも問題はあるのでしょうが、
この国際連合憲章( CHARTER OF THE UNITED NATIONS )にも、干支のひと巡り
(60年)が過ぎ去りました。
実際に事態が大きく動き出すまでには、困難な時期が続くでしょう。

ミカの赤い服さんにとってご参考になるなら、幸いに思います。

└──────────
┌──────────「おやじさん」

イスラエルに対する評価は、おっしゃるとおりだと思います。彼らは侵略国家
だと思います。近隣諸国の不信やパレスチナ難民の悲惨は、もっと大勢の方が
知るべきだと思います。

しかしながら、ユダヤが大戦後、米英に建国を認めさせた力は、イスラエルを
清算させる以上の影響力を持っているのではないでしょうか。彼らをどこに向
かわせたら良いのでしょうか。これ以上の紛争を生じさせる事にはならないで
しょうか。

第一次世界大戦の後「人種による差別への反対」を表明していた日本は、先の
大戦でユダヤに間違いなく貸しを作っています。ユダヤ難民の人道的な扱いに
ついては感謝されることはあっても恨まれる謂われはなかったと思います。

しかしながらユダヤは、USAが核兵器を開発することに協力し、広島長崎の
虐殺に加担してます。 
神との契約により、自己の目的を達成することに何の疑問も持たない彼らの国
を清算させることは、非常な困難を伴うと考えます。むしろ国際的な合意によ
り、建国を認めた米英の責任において、シオニズムの拡張主義を押さえ込むと
ころから始めるほうが良いと思います。

└──────────
 
┌──────────「野太郎さんから」

おやじさん、ご意見有り難うございます。

私は、ユダヤ人の居留権に関しては「ユダヤ教を守っていない人を追い出す」
という方法で、居留する人を限定できるのではないかと思います。
「ヘブライ語しか話せません、他国では生活できません」という人も居られる
のでしょうが、そういう人なら、ユダヤ教の戒律を遵守する事ができるはずだ
と私は考えています。

ですが、「ユダヤ教徒」のはずの市井のイスラエル人たちが、ビッグマックや
チーズバーガーを食べているようでは、イスラエルそのものが疑われ、嫌われ
るのも当然でしょう。
というのも、確かユダヤ教には、「獣の肉と、その獣の乳を、同時に口に入れ
てはならない」という禁止規定があったはずです。牛肉と牛乳から出来たチー
ズを同時に口に入れるチーズバーガーは、(あるいは、それを基盤にした肉厚
商品は)禁止規定に抵触しています。

現実のイスラエルには、兵役と納税の義務を免除された、職業的なユダヤ教徒
がいますが、彼らの生活権を一定の領域で認める代わりに、兵役と納税の義務
を負う「市井の」イスラエル人こそ、亡命や移民を通じて出ていっていただき
たい、というのが私の本音です。

└──────────
┌──────────「hideおじさん」

野太郎さん、大変なテーマへの取組み感服しました。「目から鱗」ですが、
これもひとつの方向性だとは思います。

本論への感想ではありませんが、イスラエルの今のあり方には常々疑問があり
ます。「ちょっと彼らにはついていけないな」というのが私の気持ちですが、

そもそも第2次世界大戦の時、連合国が彼らユダヤ人に安易に「戦争が終わっ
たら国を作ってあげる」などと約束したことが間違いのもとだと思ってます。
なにも、何千年も前の歴史とも神話ともつかない話を根拠にしてユダヤの土地
だ!といっても、そりゃ周りの国は納得しませんよね。

ーー不思議なことに
イスラエル、中近東諸国の対日感情は非常に良いのです。確かに国やある集団
によっては日本に対して微妙になってるところもありますが、概してこちらが
恐縮してしまうほど友好的です。

イスラエルに行くと、あちこちに日本の地名や人名の道路などがありますし、
教科書では詳しく日本を紹介しています。また、日本人のような名前を持って
いるイスラエル人も少なくありません。

中近東でも、サブネームに日本人式の名前を付けている人たちも多いですし、
日露戦争は必ず教科書に載っています。ーーこの理由を話すとこれまた大変に
長くなりますから、ここでは省きますが、彼らにフェアな形で影響を与えられ
るのは日本だけかもしれません。

ーーまたまた余談ですが、
印刷技術というのはユダヤ人が秀でているんですね。普段私たちが使っている
インクジェットプリンターの原型はユダヤ人の手によるものです。
(一般的には英国ケンブリッジが発祥の地ですが)

これは国を持たなかった彼らの歴史を。書物としてしか残さざるを得なかった
という現実から、必然的に印刷技術が発達したのです。
ーー悲しいっちゃぁ悲しいですね。

ーー付け加えさせて頂くと、
兵器の値段ですが、物によっては10倍、20倍どころではなく、さらにもう
一桁違います。----鼻クソ丸めて萬金丹[まんきんたん]の世界です----

サウジが日本の戦車を買いたかったという話はホントです。但し、日本は法律
で武器輸出が禁止されていますから無理でしたけど..。もともと日本の戦車は
北海道の地形を想定して作られていますので砂漠では使いものになりません。

ーー商売人からすれば、こんなオイシイ商売はないのですが...。

└──────────
 
┌──────────「野太郎さんから」

hideおじさん、ご意見有り難うございます。

イスラエルが、教科書で日本を詳しく教えている、というのは興味深い情報で
すね。
私も、感情的になって、物事の一面しか観ていなかったのかもしれません。
実生活も忙しくないとは言えませんが、修行してみようと思います。

└──────────
┌──────────「ぼんさん」

重箱の隅をつつくな!..と言われそうですが、

「砂漠地帯に閉鎖された温室」では、少なくとも日中は温度が高過ぎて植物の
ほとんどは枯れるでしょう。日本でさえ、夏季の日中は温室を開放し遮光板で
日光を遮って温度上昇を抑えなければなりません。ーーもちろん、高温に耐え
る作物があれば別の話ですが、、、。

あと、作物を育てるためにはかなりの量の水が必要なので、そのコストを加え
るとどんなものなのでしょうか? また一般的に、砂漠にはほとんど養分がな
いのでかなりの肥料を要するはずです。

サウジが日本製戦車を購入したいという話は、90式の前の型の戦車でも同じ
ことが言われていました。自衛隊が使用している戦車は、当然、日本の地形や
気候等に合わせて作ってありますけれど、クルマにも寒冷地仕様があるように
兵器にもそういった派生型がよくあるので、もし、サウジに輸出するとしたら
当然"砂漠仕様"に改良することでしょう。

└──────────
 
┌──────────「野太郎さんから」

ぼんさん、ご意見有り難うございます。

確かに、現在の技術では、困難な領域は少なくないでしょう。しかし、私がこ
の可能性を考えたのは、この最近ではないのです。おそらく一年以上前だと思
いますが、太陽電池に関する研究が、新たな温室の可能性を構築すると私は考
えています。

というのも、つくば市の「産業技術総合研究所」が試作した、「紫外線を吸収
して発電する透明な太陽電池」の製品化が進めば、このような温室の実現の可
能性は大きく前進するのではないか、と考えているからです。

この透明な太陽電池は、赤外線の透過性を制御できる特徴もあるそうです。
これを温室の透明壁に応用すれば、必要以上の熱量を内部に入れない、という
選択が行えます。内部の肥料の問題はあるのでしょうが、水の循環を生態系化
させる技術や、適温を保たせる事で、「砂漠にジャングルを創る」事は不可能
ではない、と思います。

ただ、最初は外部から水の供給を行える形でないと、初期モデルの構築も困難
なのは確かでしょう。これに最も向いているのは、大河の流れているイラクで
す。給水事業だけではなく、新たな国造りに貢献する事ができれば、その名声
は日本の国益になりうる、と思うのですが。

└──────────
┌──────────「ふぁるさん」

野太郎さん、こんにちは。今回は「現実には不可能。理想論だろう」に投票し
ました。
まず「イスラエルの精算」。
イスラエルの精算のためには、2つの理解が必要だと思います。
1−宗教的な問題である事
2−政治的な問題である事

ーーまず宗教的な問題。
宗教は、(教義が)永久不変の真理であると信じる事から始まりますので、時効
=期限がある)の概念は成立しません。

ーー次は政治的な問題。
要するにアメリカがイスラエルを支持する理由です。イスラエルが米国を支配
しているわけでも、ユダヤパワーがアメリカをイスラエル保護に向かわせてい
る訳でもありません。
----全くないという事ではなく、理由の"一部分"以上ではないという事です。

本当の理由は、イスラエルの存在がアメリカの国益に適うからです。
細かい理由は省略しますが、アメリカの国益を考えると、中東の安定化は望ま
しくありません。イスラエルが存在するかぎり、中東は安定化に向かいません
=イスラエルの存在はアメリカの国益にかなう)。

逆にイスラエルを精算するためには、以下の3つのうちのどれかが現実になる
事が前提となります。
1.覇権国家アメリカによる中東の完全支配(→安定化がアメリカの国益に適
  う状態になる)
2.アメリカが覇権国家の地位から滑り落ちる(→物理的にイスラエル支持が
  不可能になる)
3.中東の石油が完全に枯渇する(→アメリカの国益の消失)

そのあとでなら、イスラエル精算に向かうのは自然な流れだろうと思います。
1.2.3のどれかによって、精算の結果は全く違ったものになりますが..。

「時効の原則」ーーこれは面白い考えだと思います。

問題は国民性。同じアジアでも「水に流す」発想の日本と「死者に鞭打つ=死
んだぐらいじゃ許さない)」発想の中国があります。また特定の宗教を国教と
する国(大国含め、かなりの数です)には、先に述べたとおり、「時効の原則」
は受け入れられないでしょう。
また、時点(始点/終点の設定)の判定方法や、誰がそれを認定・保証するのか
等。できるできないは別にして、提案する事自体は有意義かもしれません。

「国際連盟復活」

根本的に、逆の効果しか生まれないと思います。国際連盟そのものではなく、
国際連合に変わる新協定を作るという考え方自体は積極的に賛成です。
が、内容にはまったく賛同できません。

まず、拒否権の生まれた理由を考えてください。拒否権とは、大国同士の戦争
=最悪の事態)を回避するため、論議そのものを停止させる権利です。つまり
白黒つけず、灰色にしてしまう事で大きな戦争を回避するシステムです。
ーーそれが正しいかどうかは別として、目的そのものは達成できています。

1国1票制の理論そのものは正しいのですが、国際連盟が崩壊した歴史(理由)
を学んだ結果の拒否権だという事を忘れてはいけません。拒否権に替わる戦争
回避のシステムが確立されない限り、白黒はっきりさせるシステムは戦争の元
にしかなりません。

その派生として、連邦→多数の小国化は、突発的核戦争の確率を高めます。例
えばアメリカを50国に分割したとして、核保有国は何国生まれるのでしょう
か?
核保有国同士が戦争をする=最悪の場合、核戦争です。

また、核兵器を保有している小国が何らかの事情で崩壊する際、核兵器を使わ
ずに崩壊してくれるでしょうか?恐らくは崩壊を食い止めるためなら核の使用
も辞さない、という選択肢を選ぶのではないかと思います。
ーー「死なばもろとも」とでも言うのでしょうか。

本当に秩序を作り、戦争をなくす事を考えるなら、地球上に国は1つしかない
状況を目指す事になると思います。つまり、国同士の連合・協調を強めるのが
流れ。もし、野太郎さんのアイデアを生かすなら、制裁力=本当の意味で独立
した軍事力)を持つ、国際連合に変わる新しいシステムを作る事でしょうか?

そのシステムの中でなら、野太郎さんのアイデアは全て実現可能になると思い
ます。そういえば、15年ほど昔、そんな新システムの創造を主張した漫画が
ありましたね。

野太郎さんの主張は、斬新なアイデアが多く、面白いと思います。
今後も、大いに考えさせられるような主張が期待できそうで楽しみです。
是非、がんばってください。

└──────────
 
┌──────────「野太郎さんから」

ふぁるさん、ご意見有り難うございます。

私自身、大量の小国が世界に乱立する状況に関しては、核戦争の現実化も視野
に入れておかねばならない、とは思います。
ただ、現在は、世界最貧国に近いパキスタン、あるいは北朝鮮のような貧乏国
においても核兵器の国産化が可能になりつつあるのは疑えないようです。

最初の核戦争でもあった大東亜戦争が終わった1945年から、現在は60年
経っております。あれから、英、露、仏、中、印、パキスタン、(また、公然
の秘密としてイスラエル)が、核兵器を国産化しました。技術的な敷居が低く
なっているのです。という事は、あと60年経つまでには、ネパールやスリラ
ンカも「核武装」するのではないでしょうか。

大量報復システムを完備した「核大国」に、間違った核ミサイルや、突発的な
隕石が落着すれば、全てが灰燼に帰すかもしれないのが、私たちの生きている
現実です。
私は、「核戦争」を防ぐのではなく、「大量報復システム」を稼働させないこ
とが、人類全体にとってはより有益な課題だと思います。

└──────────
 
┌──────────「ふぁるさん」

―― ご返答有り難うございます。ひとつだけ質問させて下さい。

“私は「核戦争」を防ぐのではなく、「大量報復システム」を稼働させないこ
とが人類全体にとってはより有益な課題だと思います”とのことですが、私に
は理解しきれません。

人類滅亡に繋がる大量報復システムの稼働は避けなければいけない、というは
理解できます。しかし、=大量報復システムを持つ国が存在しなければ良い?
or大量報復システムさえ稼働しなければよい? 
先週の文脈も踏まえて読むと、そのように結論づけているのでしょうか? 

具体的に言えば、印パ紛争が核戦争になるのを防ぐより、米露(大量報復シス
テム保有国)が核戦争の当事者になることを防ぐほうが有意義?
核戦争そのものを防ぐことができなければ、大量報復システムを稼働させない
事に意味はありません。

野太郎さんの論の最終目標(目指す場所)がどこにあるのか、簡潔で構いません
ので示してください。--今の状態だと、私にはピンボケ論としか映りません。
手厳しい批評となってしまいましたが、野太郎さんの論の軸(主旨)が見えない
今の状況では、何を説かれても空論に思えてしまいます。 
有意義な論議を望んでおりますので、よろしくお願いします。

└──────────
 
┌──────────「野太郎さんから」――――――――― 2005/02/24

ふぁるさん、ご質問有り難うございます。

私としては、大量報復システムを廃棄させるため、或いは、それを即時に稼働
させないために、一国一票の制度の実効性を上げる事を求めております。
と申しますのも、残念ながら時の流れに抗えるものはなく、時間と共に確率が
累積する以上、核兵器を用いた戦争は今後も起き得るし、それを防ぐことその
ものは叶わないと私には思えるからです。

ふぁるさんは、核戦争に関して、以下のように述べられておられます。
「核戦争そのものを防ぐことができなければ、大量報復システムを稼働させな
い事に意味はありません。」

しかし、私としては「核戦争を防ぐこと」は、困難というか不可能だと考えま
す。なぜなら、戦争そのものを押さえ込む方法論は今も見つかっていないし、
規模が大きくても小さくても、人間とその組織は角を突き合わせているからで
す。
また、核戦争そのものは、防ぐとか防がないという以前に、既に発生していま
す。当時の大日本帝国には、本土への核兵器による攻撃に対して、相手国に核
兵器を用いて反撃する力はありませんでした。

「核戦争を防ぐ」ために、ふぁるさんはいかなる手法と手段が使える、と考え
ておられますでしょうか。私としては、そちらのほうこそ考えつくことができ
ません。戦争において核兵器が使われた場合、その戦争は「核戦争」ではない
でしょうか。

ふぁるさんが言われている「核戦争」と、私の言っている「核戦争」の間に、
意味のズレがあるのかもしれませんが、私は、核兵器の使用も炸裂も今後あり
得ると考えています。というか、あり得ないと仮定することはできません。

私は未来について考えますし、希望ある未来を望みますが、未来を決定する訳
ではありません。また、過去の戦争における核兵器の使用は日本にとって降伏
の理由になりましたが、人類の滅亡に直結した訳ではありません。
核戦争にも様々な段階があり、様々な状況が起こりうるのです。

結論として私は、核戦争そのものを防ぐことには、大量報復システムの稼働を
防止する以上の意味はないと考えています。

なお、私としても、ふぁるさんにお聞きしたい事が一つだけあります。
ふぁるさんは、以下のように発言なされておられました。
┌--------「引用開始」
本当の理由は、イスラエルの存在がアメリカの国益に適うからです。細かい理
由は省略しますが、アメリカの国益を考えると中東の安定化は望ましくありま
せん。イスラエルが存在するかぎり、中東は安定化に向かいません。=イスラ
エルの存在はアメリカの国益に適う)
└--------「引用終了」
私としては、話の流れは理解できるつもりなのですが、ふぁるさんは「細かい
理由は省略します」と述べられておられます。
私は、イスラエルの事に関しては感情的になり、一方的になりやすいようなの
で、ふぁるさんの言われる「細かい理由」を詳しくお聞きしたいのです。

└──────────
┌──────────「Gさん」

野太郎さんのご意見には、根本な問題があると考えます。それはあるべき理想
の政治なり国際情勢という理念と、日本がどのような行動をとっていくか、と
いう現実的政策が混同されている点です。

日本の国益と、世界の利益は同一ではありません。同一であれば望ましいので
しょうが、根本的には矛盾するでしょう。あるべき国際政治状況、というもの
を考えるとき、それが「日本にとって望ましい国際政治」であるのか、「地球
人類全体にとって望ましい国際状況」であるのか、を分離して考える必要があ
ると思います。

地球人類全体にとって最適な、理想の国際政治を考えるならば、日本の国益は
度外視して考えるべきです。でなければ理論として無理が出ます。第二次世界
大戦の時に日本の旗印になった「大東亜共栄圏」を思い起こせば、自国の利益
を前提にした理想論が危険である、ということはご想像頂けると思います。

反対に、自国の利益を追求するならば、世界の利益など無視して、日本一国の
利益を追求することを考えるべきです。それをやることが日本にとってどれだ
けの利益になるか、もしくは不利益になるか、ということを念頭に利益を極大
化し、不利益を極小化するように行動すべきです。

意見を単純化するために極端化した例を挙げます。

理想の国際政治を第一に考えるならば、日本が滅び日本人が絶滅してでも世界
に貢献する、と考えます。
国益を第一に考えるならば、世界のあらゆる国を犠牲にしてでも、日本だけが
生き残る、と考えます。

上記の例は極論であって、現実的政策には適用できません。現実には、なるべ
く日本の犠牲を少なくしつつ理想を実現するか、なるべく国際的理想を達成で
きるようにしながら日本の利益極大を狙うという二つの立場になるでしょう。

そして、日本人のみならず、世界の人々が実際に選択するであろう行動方針は
後者です。理想的国際政治、国際環境というものは、なるべく達成されてもら
いたいが、あくまで自分達の利益が第一である、ということです。

こういう前提に立つと、理想の国際政治情勢は、国家が主体である限り偶発的
にしか達成されえない、ということになります。一つの国際問題が起きたとき
その問題を左右できる最も影響力のある国家の利益が、国際的な普遍的な利益
に合致している場合にのみ、理想的な国際政治がなされるでしょう。

改めて野太郎さんのご意見を眺めますと、日本の利益、という視点が欠けてい
ると感じます。どれほど素晴らしい意見であっても、どれほど立派な組織でも
それが日本の利益に深く関わらない限り国が動くことはありえないでしょう。

イスラエルの問題

イスラエル、パレスチナの間で生じている人権問題は、日本の国家的利益には
ほとんど関わりありません。パレスチナという国が滅びたところで、それが石
油の問題に絡まない限り、日本という国にとって痛くも痒くもないことです。
従って、日本が国としてパレスチナ問題に深入りする可能性は無きに等しいと
思います。地球人的な立場からすれば非常に悲しむべき出来事ですが。

日本の重大な利権の問題として、イスラエルとアメリカ、先進諸国が全てイス
ラムの敵として同一視され、再びオイルショックのような事態になることはあ
りえます。しかし、その際に日本の利益を最優先する立場をとるならば、産油
国が石油依存体質、または日本に経済的に依存していることが望ましい。
ーーそれだけ、日本を始めとする先進国が彼らにとって重要ということになり
ますから。

日本という国は、産油国の自立を犠牲にして自らの利益を守ろうとするでしょ
う。

国連の問題 

国際連盟復活、一国一票の原則に関しては、日本にとってマイナスになる点が
少なくなく、実現性はないと思います。小国が互いに警戒心を持って監視し合
うという状況は、安全保障なり、民族自決なりの観点からすればメリットがあ
るかもしれませんが、経済的利益という観点からはマイナスにしかならないで
しょう。
政治体制の激変が予想されるなら、経済的交流が進むはずがありません。
経済大国日本が決して受け入れられない選択肢です。

結論

もしもあなたが総理大臣だったら、日本の国益を損なってでも国際的な利益に
貢献する、という行為が許されるでしょうか?
日本人が無意識に政治家に期待するのは、日本にも世界にとっても利益になる
ことはやって欲しい。日本の利益になることもやって欲しい。しかし、日本の
損になることは一切やってもらいたくない、ということでしょう。

日本の利益にならない国際貢献などするな、それが国民の声です。首相は職業
倫理として、国益を犠牲にした国際貢献などやってはならない。国益を第一に
考えるべきでしょう。

└──────────
 
┌──────────「野太郎さんから」

「Gさん」、ご意見ありがとうございます。私としては、「Gさん」の述べら
れたご意見は筋の通ったものだとは思いますが、私が申し述べている意見の前
提については、意見が異なります。というのも、日本は現在の世界の枠組みの
中では「負け組」だからです。ーー日本は、先の大戦に勝利した訳ではありま
せん。1945年8月15日にポツダム宣言を受諾し、同年9月2日に降伏文
書に調印しております。

現実の日本は、残念ながら、自国の利益を自由に追求する前提条件を持ってい
ません。ですから、日本は、相対的な自国の利益のために他国の国益の追求を
阻害しなければならないのだと思います。

私が思うに「Gさん」が述べられた意見は、(連合国の監視下にない)他の武装
独立国においては考え方の指針になりえるかもしれませんが、日本の現状にお
いては不可能と言ってもよいと思います。

なお、イスラエルについて「Gさん」が述べられたご意見に関してですが、私
としてはイスラエルと米国が連なり、米国と日本が連なっているのは確かだと
思いますが、他ならぬ中国がどちらにつくのか、私としては測りがたいと思い
ます。中国にとって、あるいは人口増大に苦しむ発展途上国にとって、日米な
どと協調したイスラエル温存策は無用無益です。

この場合、イスラム諸国が日米などの敵性国には本来の倍の値段を吹っ掛け、
姿勢だけでも味方してくれる他の国には半分の値段で売り浴びせる、そういう
可能性も考えるべきではないでしょうか。

他ならぬ日本も、現在の貿易相手国の筆頭は中国であり米国ではありません。
ですから、日本が恩を売るべき相手はエルサレムの占領者ではなくて、彼らに
よって虐げられた人々だという事になります。

また、仮に私が総理大臣だった場合(一時的にでも)、日本の損になることを行
うのは職業倫理に合わないのではないか、というご指摘に関してですが、何点
か申し述べさせていただきます。

まず、国益の追求は自国だけの問題ではありません。

他国も、自国の国益を単純に追求しています。このため、各国の国益追求は衝
突を起こさざるを得ません。しかし、自国の防衛も達成できない(駐留軍を追
い出せていない)国がその衝突を踏み越えて国益を追求する事は困難だと思い
ます。この時に、「両国の利益になる」という触れ込みで相手を説得するのが
外交というものの常道ではないでしょうか。

それに、実際に国家の指導者となって、国を栄えさせた実績ある指導者となる
と、今最も評価したいのはウラジーミル・プーチン大統領ですが、この方の指
導の下で、産油国のロシアは経済成長にとって痛手となりかねない、京都議定
書の発効に向けて決断を下しました。

しかし、議定書が発効した事で、それに協力していない米国と中国は、日露欧
州諸国の非難の鉾先を浴びせられる事となりました。他国の国益追求を阻害す
るのは、他ならぬ自国の(相対的)国益です。

なお、私としては「Gさん」が論拠を示されていないものと思いますので「日
本の国益は世界の国益と矛盾する」かどうかは判断しかねます。どこの世界に
も「私の得になるから」といって相手に商品を買って貰う営業員はいないと思
うのですが。
また、それがいるとしたら、「脅し」をかけている人でしょう。

私としては、鎖をかけられたまま吠えるより、無言で駆け出す方を望みます。

└──────────
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
└→ 活発なご意見や反論をお待ちしています!  
みなさまからのご寄稿をお待ちしています!!
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