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┃ 私の主張:賛否何論可希望討論 野太郎(やたろう)さん
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☆ 国際秩序の再構築と日本の選択 ――――――――― 2005/02/04
野太郎です。以下のように提案してみたいと思います。
一 イスラエル国を「清算」する
二 「時効の原則」を確立する
三 「国際連盟」を復活させる
―― 「ユダヤ人のための安住の地」
というのも、gosakuさん(や、他の多くの人)は、イスラエルが無体な国である
事を認めておられました。「ユダヤ人のための安住の地」をシオンの地に求め
るシオニズム運動は、結局は聖地を血で染め、人々を互いに憎み合わせる役割
しか果たしていません。
イエスが「汝の隣人を愛せよ」と説かれた地で、人々は今、隣人を恐れて憎ん
でいます。
イスラエルが戦後の世界に「君臨している」という表現は、誇大な言葉として
受け取られるかもしれません。しかし、他国に亡命した者(ナチス党員)を引き
ずり出してきて裁判にかけるその行いは、野蛮とも何とも言いようがありませ
ん。
私が思うにユダヤ人----今ではそれはユダヤ教徒のことを指すようですが----
彼らにとっての安住の地は、それ以前からパレスチナにあったのです。
敬虔なユダヤ教徒は、自らの戒律に手足を縛られざるを得ません。
「汝、殺すなかれ」
「汝、盗むなかれ」
イスラエルがこの二つを実際に行っているならば、イスラム教徒たちは彼らを
滅ぼそうとはしないはずです。
イスラム教徒たちを殺し、イスラム教徒たちの土地を奪い、現実のイスラエル
はテロリズムにまみれて出発しました。この国は、国際紛争を発生させる苦痛
の根源であり、病巣であって、痛み止めではなく手術によって切除する覚悟が
必要です。
テロ対策と称して各地で戦争を起こすのではなく、イスラエルを「平和の敵」
として連合国安全保障理事会の決議にかけ、これを武力をもって鎮圧すること
こそ「平和のための活動」と言えるでしょう。
今の米国に敵対しているイスラム教徒たちも、喜んで「平和のための活動」に
協力してくれるでしょう。
それはただ感情的な問題にとどまらず、人類の経済状態にまでその影響が波及
するだろうと私は思います。というのも、イスラエルという国が存在すること
で、中東の産油国は無意味な軍事予算を拠出させられてきたからです。
―― 足元を見られて吹っかけられる
石油は、元値が安いだけに「ぼろ儲け」しやすい商売です。しかし、軍事産業
はさらに簡単に「ぼろ儲け」できます。原価の二倍どころか、相手の足元を見
て十倍や二十倍の価格を吹っかけてきます。
日本は、兵器の輸出を禁じられています。しかもその価格は、量産しないため
に他の兵器量産国に比べて割高である、そう伝えられてきました。しかし日本
の主力戦車「90式」をサウジアラビアが「売ってくれ」と言ってきたという
話を私は聞いています。
米国は、当時最強と名高い「M1A2」をサウジに売り込んでいたらしいので
すが、聞くところによるとその値段は「90式」の二倍強。サウジは、自国に
兵器開発力がないので、米国のクイモノにされていたらしいのです。
イスラエルは、欧米の軍事産業にとっては、産油国から国富を貪[むさぼ]るた
めの脅迫装置だったのです。
また、イスラエルという軍事的桎梏を解かれた産油国が、それぞれの国の国益
を追求するなら、「石油に頼らない国づくり」を目指すことになります。ーー
というのも、「石油は有限の資源」だと伝えられてきました。「あと三十年」
の資源だと言い続けられてきました。
実際にそうであるかどうかはさっぱり分からないのですが、その掛け声を利用
して原油価格が吊り上げられてきたのは事実です。ただ、石油は鉱物の一種で
あり、油田にはいずれは「枯渇する」時期がきます。当事国にとって、その時
が国の破滅になってはかなわない訳で、石油の枯渇に備えて社会資本を整備す
ることは必須の項目となります。
砂漠の国々は、呪わしいほどの日照量に恵まれ、その気温も高く、化石燃料に
も事欠きません。日本で温室を作ると、その暖房費で商品価格が跳ね上がるの
ですが、砂漠地帯に閉鎖された温室を作ると----建設作業の困難さも桁違いで
しょうが----その収穫量も桁違いになるはずです。
産油国が食料を自給し、あるいは輸出し始める事態に至れば、世界の食糧事情
は根本的に変わってきます。これは、「飢えが戦争を生む」という紛争輸出の
サイクルを押しとどめ、人道援助によって他国の市場を買い付けるという動き
に連動してきます。
―― 「百年の時効」
イスラエルが、敬虔なユダヤ教徒たちの「不自由な」安住の地となれば、「時
効の原則」を確立するための外交施策に打って出ることもできます。というの
も、イスラエルを除去することで、あるいは無害化することで、日本の求める
「時効の原則」が他国に認められるための条件が整うからです。
ここで大事なのは、日本を恨んでいる国によって世界が満ちていることです。
日本は、上記のような外交政策を行うことで、イスラエルによって苦しめられ
ていた多くの国を苦難から開放できます。しかしそれは同時に、日本によって
欧米露の軍事産業が苦しめられ、これらの国の恨みを買う事でもあります。
日本の提示する「時効の原則」が日本にとって一方的に有利な事例なら、この
ような国々は協調してその妨害に奔走することでしょう。これらの国々が団結
しないよう、その前に予防線を張る必要があります。
日本にとって重要なのは、世界中の人々が納得するルールづくりであり、もっ
というならば「日本が主導することで人々が納得できるルールができる」とい
う信頼感の醸成です。
日本が自ら「損」を選ぶことで、結局は「得」する条件が整うのだと私は信じ
ています。
「時効の原則」においても、民事と比べて長い時効でなければ、他の多くの国
は納得してくれないのではないかと思います。思い切って「百年」という単位
を使ってはどうか、と私は考えています。
この提案は、2015年までに日本から出されるとは思えません。しかしその
時期になれば、百年の時効に対して賛同してくれる国は少なくないのではない
かと私は考えています。
前世紀の大事件として名高い第一次世界大戦は、結果として欧州諸国の没落を
もたらしました。これらの国の多くは、その当時の植民地帝国です。これらは
皇帝が失われたり、瓦解したりして、その勢力を失いましたが、その勢力を失
う前は、原住民を利用して利権をむさぼっていました。
もし「時効の原則」が百年で確定すれば、これらの国々は自国の植民地支配に
ついて問われることなく、日本やドイツの「過去」なるものを追求することが
できます。日本にとって、その期間は不自由で厳しいのですが、「敵」を分断
し、欧州諸国を味方につけるためには必要な「餌」だと考えます。
ただし、アジア・アフリカ諸国の多くにとっては、この提案は決して受け入れ
やすいものではありません。この地域は、長い間欧州諸国の植民地として苦し
められ続けてきました。「時効の原則」が確立すれば、かつての植民地帝国は
「免責」されますが、かつての植民地諸国は訴え出る案件を失うわけです。
しかし、実際の世の流れは"諸行無常"。植民地帝国だった時期は彼方に去り、
スペインもポルトガルもオランダも、今では弱小国にほかなりません。このよ
うな乾いたタオルをいくら絞っても、喉を潤すものは出てきません。
―― 「一国一票の原則」
日本は産油国に恩を売り、かつての植民地帝国に免責特権を与える事で、国際
連盟の復活につながる外交政策を展開する下地が整います。ーー厳密には国際
連盟とは違うものかもしれません。しかし「国際社会」という言葉が使われる
際、「列強」を指すのが現状です。主権国家の数だけ「正義」もあるはずなの
に、実際には「主権」侵害は常習化されています。
国際連盟というか、「戦勝国の特権」を排した国際組織を構築することで、--
--過去の虐待を水に流す代わりに----日本やドイツが被っている不当な敵国扱
いを解いてもらう事が日本の目的となります。
この場合、「一国一票の原則」を提案することが必要です。「拒否権」が安全
保障理事会の常任理事国に偏在していることで、日本もドイツも、他のアジア
・アフリカ諸国も、連合国という組織の横暴さを思い知ることになりました。
日本は国会という名前の議会を持ち、その国政を議会内の政党、あるいは議員
による「話し合い」に委ねています。議員同士が嫌いあっていても、いきなり
「果し合い」にはなりません。というのも、話し合いである以上どこかに妥協
点が存在する場合が多いのです。すると、国と国との戦争も、それを未然に防
ぐ外交的措置がしっかりしていれば、その多くは避けられることになります。
「一国一票の原則」を旗印にして「構成国平等の原則」を構築することが、他
ならぬ日本の国益となります。またこの原則は、複数の主権国家を巻き込んで
いる欧州「同盟」諸国にとって有利ですが、複数の自治共和国を内部に抱えて
いる国にとっても、それぞれを「主権国家」として独立させる事で、全体とし
て複数の票を取りまとめられる事が有利に働きます。
逆説的にいうと、ロシアの「自治共和国」や米国の「州」、あるいは中華人民
共和国の「省」などは、すべて独立国としたほうが夫々[それぞれ]の国の構成
者にとっては世界的な発言力を得やすい事になります。
もちろん、それだけを見ると、日本のような単邦は不利であり、米露中のよう
な連邦が有利だという事になります。しかし、実際にこのような連邦が枠組み
としての自身を瓦解させれば、それまでに蓄積されていた国家的な不平不満は
ストレートに炸裂します。
これらは、それまで連邦の中枢に居座ってきた中心勢力にとっては「挫折」に
ほかならず、継続的な戦略に沿って行動する事を阻害します。これらの国々は
国際連盟というか地球議会内で会派と呼べるものを構築し、その会派ごとに寄
り集まって話し合いを行うでしょうが、実際の議会内が居眠りや汚職にまみれ
ているのと同じく、国々の話し合いの中でも「裏切り」や「抜け駆け」は絶え
ないでしょう。
分裂した自治共和国(や州や省)の中で、他の会派からの利権つきの「説得」に
応じるところは、当然のように出てくるでしょう。
総論として、分裂して票数を稼ぐ事は危険度の高い方法論であり、軍事的にも
その一小国だけでは覇権は握れなくなります。また、分裂した各小国の意見に
よって敵味方が入れ替わるので、全世界を滅ぼすような核戦略は立て難くなり
ます。
たとえば、ミシガンだけ米州連合に反旗を翻したり、広東と台湾が人民共和国
同盟を離脱したり。明日、誰が敵に回り、誰が味方になるか分からない状態が
発生したら、核兵器の突発的な使用は抑制されると思います。
―― 「世界の民主化」
もし世界が「民主化」されるべきなら、このように「地球議会」に重きを置く
ことが重要だと私は思います。現在の連合国、即ちユナイテッド・ネーション
ズ( UNITED NATIONS )は、本質的に「日独相手の軍事同盟」であり、他ならぬ
日本やドイツにとっては「不倶戴天の敵」でしかありません。
しかしこれらを改正するためには、日独両国の腕力だけでは困難です。
ということは、他ならぬ連合国を利用してイスラエルを武装解除させ、かつて
の植民地帝国を利用してでも「時効の原則」を確立させ、現在の日本の「敵」
たちを「国論の分裂」に封じ込めておくことは、日本の国防にとっても重要な
項目となります。
外交において、他国は自分たちのために動いてくれる訳ではありません。利益
や利権をバラ撒かねば、相手国が動かないという部分はある筈です。しかし、
日本が取り組むべき課題は、自国の安全保障であるばかりでなく、弱小国の意
見集約にもなるべきだと私は考えています。
フランシス・フクヤマ氏は「歴史の終わり」という本を出されたそうですが、
私はそれは「甘い」と考えています。世界はまだまだ複雑化し、組織も法体系
もまだまだ精緻になっていくでしょう。
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│編集部注:フランシス・フクヤマ「歴史の終わり?」参考サイト
│
│歴史の終わり?―社会体制と宗教
│http://nyanko800.zdap.jp/T01.htm
│[書評]フランシス・フクヤマ的国生み 〜 State Building 〜
│http://hidekih.cocolog-nifty.com/hpo/2004/07/state_building_.html
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現在と未来に生きる私たちには、自らを慰めている時間はいらないのです。
= この稿おわり =
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