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わたしの主張:賛否何論可希望討論
☆ 日本の核武装考察 ――――――――――――――― 2004/07/26
                     by 野太郎[やたろう]さん

―――― 一、核兵器は最強なのか

日本の核武装に際し、まず最初に考慮しなければならない点は「核兵器は最強
なのか」という事だ。核兵器は、通常爆薬を用いる一般的な兵器に比べ、その
弾頭威力が桁違いに大きい。対艦ミサイルは一発で駆逐艦を沈めるが、それが
「核弾頭付き」なら艦隊ごと吹き飛ばす。

ーーーだが、それはいずれにせよ「弾頭が相手にまで届いたら」の話だ。

核兵器は、それ自体では動けない装置に過ぎず、その運搬と加速は別の手段に
依る。今後、圧倒的な到達速度を持つエネルギー兵器が発達すれば、核兵器も
通常弾頭の兵器も「旧世代の遺物」に過ぎなくなる可能性がある。

日本人は、最大最強の戦艦「大和」を撃沈された、空母による戦艦群への攻撃
を忘れてはならない。ーーー戦艦が航空母艦に「駆逐」されたのは、その射程
と速度が桁違いだったからである。

核兵器は威力の大きい弾頭、つまり戦艦の主砲弾だが、これの届かない射程外
から、これを上回る速度で攻撃された場合、簡単に駆逐されるのだ。

日本は、以下に述べるような理由で、核兵器の開発と配備による核武装につい
ての困難がつきまとう。核兵器を上回る、最強の兵器としてのエネルギー兵器
を入手できるのなら、それの開発にのみ邁進すべきである。

―――― 二、私たちは核兵器を撃つことができるのか

日本の核武装に際して、次に考慮されるべき点は「私たちは核兵器を撃てるの
か?」という点だ。涙は飾りではないらしいが、核兵器は「飾り」だと多くの
日本人には誤解されている。

核兵器は「保険」ではない。ましてや「子供のオモチャ」ではないのだ。たく
さん集めて自慢するのが目的なら、それは子供のねだるオモチャの類である。

核攻撃される事を現実の懸念事項として常に思い描くのは、決して楽しいこと
ではない。しかし、それを前提に置いてできる事とやるべき事をキチンと詰め
て準備しておかなければ「核戦争」など戦えはしない。

核兵器を配備するとき、何処の何に狙いを定めておき、いつその引き金を引く
べきかは、戦火が交わされる以前に命じられていなければならない。そうでな
ければ、

例えば「日本軍は司令部からの命令がなければ核兵器を撃たない」という情報
が漏れてしまえば、敵対国は「日本の核による反撃を防ぐために」全力を挙げ
て日本の司令部めがけて先制核攻撃をしてくる事となる。

核兵器を持つことは、銃を持つことと同じだが、銃身を下げ、何者も狙ってい
ない場合、何の抑止効果も得られない。

では、事前に何処の何を狙うべきなのか。仮想敵国の軍事基地なのか?

もちろんそれは狙うべきだが、敵に先を越されたら、全ての目標を攻撃できる
とは限らない。「報復」の場合、敵の攻撃が到達するまでに、敵の国力を叩き
つぶす攻撃を優先する必要がある。

さらに問題なのは、核兵器が「いわゆる敵」から飛んでくるとは全く限らない
という事だ。核戦争の論理は、「誰から撃たれたのか分からない場合、全員に
対して撃ち返す」事を含む。核戦争に備える戦略は、核兵器がなくても周到に
計画されるべきだが、現実は血も凍る論理で冷徹に備えられている。

ーーー核兵器は、今や先進国の専売特許とはいえない。

しかし、私たちは、苦渋の選択の中で藁をも掴む思いで開発されたパキスタン
の核兵器と、自国の核開発を同一視したり「投影」したりするべきではない。

パキスタンの核戦略は、核兵器を開発する以前から明白だった。「インドとの
戦争で押し切られそうなら撃つ」イランやアフガニスタン、あるいは中国が、
パキスタンに侵略戦争を仕掛けてくるという想定は除外されている。

インドは、過去にもパキスタンと戦争した事があり、人口でも経済力でも遙か
に劣るパキスタンはその重圧に苦しめられた。―――この上、インドだけが核
兵器を持つことになると、次にインドから侵略された時にはパキスタンは滅び
かねない。

だからこそパキスタンは「インドが核兵器を廃棄すれば」自国も核兵器を廃棄
する、と提案できた。

日本の場合、過去に戦火を交えた隣国たる中国、アメリカ、ロシアが全て核兵
器を持っており、論理的にはどこから撃たれるのかも事前に分かったものでは
ない。日本が核保有国となり、それを抑止力として活用するには、世界を焼き
尽くす決意と努力が必要だ。

ーーーだが、それが必要かつ不可欠なものだとしても、他ならぬ私たち自身に
その覚悟はあるのだろうか。

―――― 三、外交的桎梏[しっこく]「敵国条項」

日本の核武装に際して、考慮されるべき点はまだある。外交的桎梏[しっこく]
が論議されなければならない。

日本の核武装を防ぎ止める手段として国際原子力機関=IAEAは査察を行っ
ている。また、日本のロケットも「平和利用に限定する」ことを前提に米国は
部品を供給している。----この米国製部品の中に壊れる部品が混じっている事
が日本のロケット開発を難航させている原因だという話もあるが、筋が違うの
でこれは除外する。

日本製の支援戦闘機開発が、米国の圧力で潰れたという過去の経緯もよく知ら
れている。だが、これらの技術的課題に関する監視や妨害も、それを取り巻く
外交的桎梏がなければ機能する事はない。例えば、戦間期のドイツは、ゼーク
ト・プランで軍幹を温存し、ソ連と協力して近代陸軍を再建した。

日本を取り巻く外交的桎梏の中でも最大のものはユナイテッド・ネーションズ
(UN)そのものである。「聯(連)合国」と中国語正文に明記されているそれは
憲章107条(いわゆる「敵国条項」)及び53条において「旧敵国の侵略政策
の再現に備える」行動を妨げないーーー安全保障理事会の議決を経なくても。

日本としては、米国、中国、ロシアのどの常任理事国に敵視されても、いきな
り攻撃されても非難できない状況に変化はない。現在の状況は、日本が米国軍
の駐留を許す事で、中国やロシアからの攻撃を抑止するものだ。

ーーーしかし、論理的にはそれが米国軍である必要はない。

拒否権を持つ常任理事国と親密で友好な関係が築けるならば、他の拒否権を持
つ常任理事国の攻撃を抑止するために活用できる。日本が、事ある毎に中国に
肩入れし、ロシアとの友好関係を築くために奔走しているのは、選択肢を増や
すための当然の政策であり、不道徳な不倫ではない。

敵国条項は、関係各国の努力の結果、1995年の総会において、圧倒的多数
で改正が議決された。だが、(おそらくは批准してない国があるのだろうが)な
ぜか現在に至るも排除されていない。これを打開するのは、原理的には不可能
に近い。

「ナチス・ドイツの侵略」に曝されたとされるドイツの周辺諸国は、国論の本
音のところで敵国条項の改正に反対だ。特に、フランスがドイツに圧力をかけ
て遠隔支配する上では必要不可欠の武器だといえる。

日本の外交政策は、この恐ろしいユナイテッド・ネーションズを、恐ろしいが
故に「買収」しようと試みる事だった。反撃は札束でしか行えなかったのであ
る。

日本の核武装に際して米国が「密約」を結んでくれていたとしても、政権交代
や自分たちの都合でそれを反故[ほご]にしないという保証は何もない。日本の
核武装は、論理的には核大国を目指すものである。

また、仮にそうでなかったとしても、自分たちの思いこみだけで紛争相手国の
虚像を自国民と他国に触れ回った「有志連合」諸国が、その轍を踏まないとい
う保証はない。

いや、日本が「北朝鮮に先制攻撃させないだけの核兵器しか配備しません」と
宣言しても、「皇居を含む査察をさせろ。見つからないのは、日本が隠してい
るからだ」と迫ってくるのは事前に予想されるべき事だろう。彼ら(有志連合)
は、イラクでそのように迫り、最後には空爆から占領に至ったのだから。

日本が、独自に核開発を進め、自国の防衛力にそれを組み込むまでには、一定
の時間的余裕が必要だ。その時間的余裕を外交的桎梏を解いて確保する条件は
今のところ全く備わっていない。現在可能な核兵器の配備は、米露両核大国か
らの「完成品の核ミサイルの輸入」だけであろう。

ーーー売却国に対して撃ち返さない、という「公約」つきで。

これらの完成品のミサイルは、数がはっきりしていて、取引も明瞭にできる。
外交的桎梏が作動した場合は、売却国に全数揃えて自走型発射機ごと返還すれ
ばよい。----なお、全体価格の競争入札にすれば、「市場価格」でこれらの兵
器は手に入る。また、ロシアの安価な戦略核の輸入を防止するため、米国が投
げ売り価格で戦術核を売却する可能性もある。

―――― 四、ミサイル防衛と安価な軍拡

日本の核武装に関しては、コストに関する考慮も必要だ。

先に申し上げたような方法で、安価に限定的な数量の核弾頭兵器を日本が手に
し、しかも「有志連合」諸国の暴虐どころか、積極的な協力を得てその所有と
配備が黙認された場合だが、それは日本だけの国益を意味するのだろうか?

米国が投げ売りしてくれた場合、中国は日本の核武装を無視してくれるだろう
か。ーーー普通に考えて、それはあり得ない。中国は中国で「比較的安価な」
核兵器による軍拡に走る。

日本の核武装に対して国際原子力機関が沈黙し、核拡散防止条約も死文化する
事によって核兵器の売買が多発し、複数の国に拡散すると予想しないのは怠慢
だろう。

いや、むしろ、売却国に撃ち返さないという公約をつけて核ミサイルを売却す
る事ができるなら、核大国にとってこれ以上美味しい話はない。自国の弾頭数
を増やさずに、敵対しない核弾頭数を増やせるのだから。援助でも貸し与えで
もなく、「売却」である以上ビジネス的にも損にはならない。

しかし、肝心の核輸出側の本国は、敵対する複数の国に配備された最新型のミ
サイルによって、より強い脅威にさらされる事となる。ただし、ミサイルを輸
出する側の国には「発射されたミサイルを撃ち落とす」という選択肢が残って
いる。

「ミサイル防衛」を構築しなければならないという主張は、核大国同士の正面
決戦を想定した試算においては役立たずもいいところだった。数千発の弾頭を
撃ち合う「終わりの日」に、100発や200発の弾頭を食い止めたところで
何の役にも立ちはしない。

しかし、数十発の核ミサイルしか持たない複数の国が、個別に核を振りかざす
事態に対しては、同時100発の対応能力でも十二分な効果を発揮する。

核ミサイルの輸出を含む「制限された核拡散」そのものは、核兵器輸出国自身
が「限定的なミサイル防衛」を実行できる状況においては相対的な軍事的優位
を演出する道具にすらなり得る。

隣国の数十発の核ミサイルの脅威にさらされる多くの国の民は、核兵器輸出国
が自国にかざしている「傘」を羨む事だろう。「同時50発や同時30発の対
応能力でも構わない。高額でも限定的でも『ミサイル防衛』を構築してくれ」

多くの国に拡散した安価な核兵器によって、それぞれの国は(国民に押されて)
高額の「ミサイル防衛」システムの購入と配備に追われる事となる。

日本は、自国が核武装したことを「公表」する事によって、このような事態を
必然的に招き入れる事になる。しかも、核武装はその性質上、神と戦う特殊な
国(イスラ・エル)を除いては、「公然の秘密」で相手を脅せる訳ではない。

持っていないはずのモノを使って、紛争相手国に警告を与える事はできない。

どちらかを購入しなければならないのなら、核兵器とミサイル防衛のうち、よ
り高額なミサイル防衛のほうが、日本の防衛力としてより有効に機能する。核
兵器を配備し、それを公表すれば国民は「核兵器の撃ち合いに晒されること」
に意識が向く。そうなれば、より高額な「ミサイル防衛」も購入しない訳には
いかなくなる。

核兵器による安価な軍拡など、結局は存在し得ないものなのだろう。

―――― 五、海上自衛隊と裏切者たちの影

日本の核武装については、考えたくないが考えておかねばならないもう一つの
可能性がある。―――「実は既に日本は核兵器を持っている」というものだ。

これまでに述べたような外交的桎梏があるがゆえに、日本は常任理事国の黙認
や認可がなければ核武装はできない。また、先に述べたような核拡散の構造が
あるがゆえに、核武装していることを「公表」する事も国益にそぐわない。

だが、日本の自衛隊に、米国が黙認して自国の核兵器を貸し与えていたら?

ーーー或いは、米国が圧力を加えた結果で、無理矢理に持たされているのかも
しれないが。実際にそうだとしたら、日本の指導者は、その事実を国民に公表
する事ができるだろうか。

魚雷や対艦ミサイルは、通常弾頭型と核弾頭型がある。しかもこの両者は、表
示がなければ、或いは偽装されていれば、外見で分かるものではない。日本に
は有力な潜水艦艦隊、そして濃密な対潜哨戒機群があるが、これらは魚雷や対
艦ミサイルを常備している。

これらの装備に核弾頭型が混じっていても、素人が見て分かるものではない。
----特に哨戒機は、根本的に足が長く、常に任務で滞空している上に、即応機
が常に準備されている。

いずれも海上自衛隊に属しているが、海上自衛隊が最も旧軍に近く、もしくは
旧軍の抱えていた闇に最も近いことは最近まで私も感知していなかった。帝国
陸軍にも、相当な「情報の抜け穴」や「敗北の為の工作」があったのだが、旧
海軍の行っていたそれは、周到で組織的なものだ。臨機応変な航空戦術を採ろ
うとした山本長官は、暗号が筒抜けで「暗殺」された。

トラック島空襲の後、海軍は、陸軍の視察団に戦意を疑われるような体たらく
だったが、一月もしないうちに古賀長官機は行方不明。この時に参謀長は作戦
計画書をフィリピンゲリラに奪われるが、不問に付された。

南西艦隊司令長官だった高須四郎は、この事件から約一月の間、連合艦隊の指
揮を執った。他の多くの人から非難されているが、現場に近いスラバヤにいて
ニューギニア方面で動き出した敵を、持てる戦力で挫こうとした高須長官は、
実は臨機応変に現実に対応していただけだ。

そして、臨機応変に高須長官が機動部隊を指揮しようとした事は、次の大作戦
である「あ号作戦」に悪い影響を与えたとされているが、作戦計画書を奪われ
ている以上、読まれ切っている「あ号作戦」などやってはならないものだった
のである。ーーー海軍の「主流派」たちは、このように明白に「負けるための
指揮」を執っていた。

大日本帝国の敗北と解体は、裏切り者たちによって支援され、構築されていた
のだ。その結果、日本はペリーに遭った時の姿に戻され、その後も米国の属国
となった。――――このために活躍したのが旧海軍の要人たちであり、彼らは
戦後、自衛隊の創設者として海上自衛隊や航空自衛隊に舞い戻っている。

日本が米国の属国である以上に、自衛隊が米軍の属軍である事によって、日本
の現在の外交政策が左右されているように私には思える。自衛隊が既に核兵器
を持っている、あるいは持たされているなら、日本政府が米政府に一言一句も
反論しないのも道理である。

その場合、米国側が日本を破滅させるには何をするまでもない。彼らは貸し与
えた核兵器の発射や起爆に必要なコードを、変更あるいは停止し、「日本は核
武装と地域大国となる野望を捨てていない。これがその証拠だ」と事実を公表
するだけでよいのである。

ーーーこれを基に、米国政府は日本政府をユスリ続ける事ができる。

―――― 六、国家戦略は全体像を考えて

核武装論は、日本の国家戦略の一部門であって、日本の国家戦略と切り離され
た核武装論は意味を持たないはずだ。ーーー少なくとも、出資者たる日本国政
府にとって。

もちろん、その国家戦略がいかに重要だとしても、道が一つしかないと予断す
る必要はない。人間が複数の選択肢の間で常に揺れ動いているように、国家も
自身の拠って立つ方法を模索しながら悩む。

だが、何ができて何ができないか、常に考え続けるのは当然の義務なのに、他
人に値札を張り合う人々は財布の中身を考えていない。右翼だとか左翼だとか
いう前に、両者とも日本人なのだ。

現状の日本がどのような状況にあり、将来の日本がどのような状況になると懸
念されるのか、真剣に自分自身の頭で考えているならば、外国のために自国民
の生命・財産を危険にさらすような愚行を支持するはずはない。

しかし、実際の論壇、実際の書店での刊行物を見ても、スポンサーに辛く当た
ることができる刊行物はない。例えば、自動車に関する雑誌は日本にも沢山あ
る。だが、自動車会社自身が新型車の広告を出し、その新型車の特集を組む場
合、八方美人で欠陥を指摘しない記事になるし、酷い場合は比較対照にならな
い車を引き合いに出して「この車は優れている」と報じたりするのだ。

また、スポーツ新聞各紙は「お得意様」である虎キチ(いや、阪神タイガース
のサポーター)や巨人ファンのために、負けようが勝とうが人気チームの(サ
ポーターの気分を良くする)ための記事に紙面をさく。

世論を変えるためにマスコミに工作を仕掛けるのは、ごく一般的で順当な情報
政策だ。ただし、それが自国の政府の方針と合致していたとしても、自国の政
府がやったのかは定かではない。

推理小説でも用いられる考え方だが、利益を得た者が犯人だと考えれば、日本
の世論に対する工作も占領国の意志に基づく部分が大きくても何の不思議もな
い。

ただ、情報提供者が出資者や視聴者に「媚びて」いるかどうか、視聴者が冷徹
に判断するのは困難で辛い事かもしれない。しかし、国家戦略の立案を、ごく
少数の人々に委任する、いわゆる「独裁」国家でないのならば、私達は日本の
全体像を把握しつつ、日本の国家戦略について考えてゆく必要があるはずだ。

日本の国家戦略の確立を待たずに、全体的な議論の場を設けずに、酔った勢い
だけで軍拡と核武装に邁進するのは、自分の財布に責任を持たない不毛な労苦
である。私たちが、我々が、自費で買う(他人に支払わせる訳ではない)以上、

ーーー「カッコイイから」では駄目なのだ。

―――― 総論「安全も安心も買うことはできない」

私は、核兵器を既に配備している核大国の拠って立つ戦略は「狂っている」と
思う。しかし、それは実際に持ってみれば、それ以外には選択肢がないのだ。

阿修羅の道へ本気で行きたいと日本の多くの人々が考えるのなら、私の意見が
それと違っていても抗う事は難しい。だが、阿修羅の道へ進みたがっている日
本人を私は見た事がない。

我々がなすべき事は、計画的な搾取に荷担する事ではなく、臨機応変に現実に
対応する事だ。日本人の多くは、精神的外傷を負っている事もあって、核兵器
そのものを忌み嫌っている。ーーー核兵器を持っても、それによって「安全」
も「安心」も買えはしないのだ。

実際には、核兵器は何十年も前に開発が終了したもので、いわば、特許の切れ
た兵器でしかないシロモノである。こんなモノに大枚をはたき、国富を減じる
ようではご先祖様に申し訳が立たないと私は考える。

北朝鮮が核兵器を持とうと持つまいと、日本の国家戦略においては大きな問題
にはならない。――――日本は、主力艦(戦艦、巡洋戦艦)の比率を一方的に決
められた前次大戦前の軍縮条約の後でも、

粛々と艦隊航空兵力を整え、世界最大、最強の機動部隊を構築し得たではない
か。状況に適応し、必要な強さを手に入れるためには虚栄は邪魔物である。

                        = この稿おわり =
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
この記事は「月刊核武装論:日本核武装専門 サイト」様よりリンクを架けて頂いております。お時間のございます時に是非お立寄りになられてみて下さい。
この記事は「livedoor国内ニュース:11月09日(木)」の「シングルイシューの意見募集 9日の『動画ニュース ライブ!』 【意見募集】核の議論、すべきだと思う?」様よりリンクを架けて頂いております。お時間のございます時に 是非お立寄りになられてみて下さい。
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┌──────────「藤原英夫さん」男性@栃木 2006/11/10 本稿は、広い観点と学識が感じられて、好感がもてるものです。 小生は実は、その核・原子力問題を、政府・中東経済研究所で、もう一昔前の 1973年、石油ショック当時に調査研究して「ウラン・カルテル:国際カル テル」の委託調査を公正取引委員会から受けて以来、その研究結果として日本 の核保有論者となっています。 「中東の原子力」「中東の原子力機器輸出入調査」などの調査研究論文を、そ の中東経済研究所報(研究レポート)として刊行したことがあり、外人記者クラ ブで発表して、世界各国で高い評価を受けたこともあります。また当時、毎日 新聞社刊「エコノミスト(月刊)」エネルギー特集号に、その「世界を制した国 際ウランカルテル」の論文を発表したこともあります。 私の持論は、核開発戦略を核エネルギー平和利用と共に包括的に論じないと、 論議が現実的にならないという視点です。ひとつお考えになって下さい。 また、上記エコノミスト誌、その他現在刊行中、小生の大学紀要論文(公取刊 行の報告書と同じ内容)をご一読くださればと存じます。
└────────── ┌──────────「野太郎さんから」
藤原英夫さん、コメントありがとうございます。 核保有は、他の政治問題と同じく、包括的な理解に基づいた判断が必要とされ るものだと思います。藤原さんが著述された論文に関しては、遺憾ながら未読 ですが、「核開発戦略を核エネルギー平和利用と共に包括的に論じないと論議 が現実的にならない」というご指摘に関しては、忠告として受け取りたく思い ます。 ただ、核兵器の開発と原子力発電所の建設に関しては、軍事的には主従の関係 があるものと思います。先の、「北朝鮮による核実験」と報じられた「揺れ」 についても、よくよく考えてみれば、核開発を抜きにしても「核実験」は可能 であるという事実に気づきます。 世の中には戦術核兵器、もっといってしまえば152mm砲から発射する核砲弾 というものが溢れています。通貨価値が零落した国=ロシア)の弾薬庫に保管 されていたはずなのですから、何発が行方不明になっているものやら分かりま せん。――――そのうち数十発を、北朝鮮が冷戦当時に取得し、隠し持ってい たとしても何ら驚くにはあたりません。 これらの弾頭は威力が低く(高いと発射した砲兵も爆死する)、小さい穴に入れ てコンクリート等で塞げば、比較的安全に「核実験」をしてみせることができ ます。0.2キロトン(200トン)の核兵器となると、逆にそういう高度なも のも考えられるのです。 北朝鮮が核実験をしていると宣伝するのは、独自に核兵器を量産できないこと を隠したいからではないか、と思いますが、その程度の弱い弾頭でも、原子力 発電所の圧力容器をこじ開けるには充分でしょう。誘爆時の総火力が5メガト ンに達する、東京湾岸のコンビナートに着火するにも充分な火力でしょう。 国境に近い韓国の首都を壊滅させ、韓国政府を機能不全に追い込むには充分な 打撃力でしょう。同様に、北京を炎上させることも可能な訳です。それぞれの 政府は、当然それらを前提にして外交交渉にあたるものと思います。 ただ、相手のことを恐れている場合に、力を誇示して相手を嗤うのも兵法です し、相手を恐れていない場合にこそ、畏れを表明し、脅威として持ち上げるも のです。兵法は、負けないために常に嘘を吐き続けよと教えます。 世の人が誤まった印象を抱き、実情を知られなくするために、弱みを持つ者は 強がり、獲物を狙う者は忍び寄ろうとするのです。国と国との間にあるのは、 天然の法だけです。私は、核兵器より強い兵器を独自に開発すべきだと考えま す。そしてそれは、由紀夫の言うように、「使える」ものでなくてはならない と思います。 └────────── ┌────────「普通さん」男性@五十代@会社員@千葉 2006/11/09 核兵器は、持つ物ではなく、作る技術と核物質を持っているかである。軍隊は 1つの保険である。太平洋戦争のトラウマがあるから、高空を飛べるF−15 を200機も保有している。単に守るだけなら、F−16を400機のほうが 良い。 太平洋戦争は物の戦争ではない。熟練兵の戦争だった。ミッドウエイの惨敗で S級パイロットを200人以上失い、カミカゼ特攻で幾千のパイロットを失っ た。陸軍はバンザイ突撃で幾百万の兵士を失った。 ーーーアメリカは薄氷を踏む思いで勝った。 ーーー真珠湾の燃料タンク。栗田艦隊のターン。 硫黄島に旗を立てるブロンズ像があるのは、その戦を忘れないためである。今 もモスボールで退役した兵器を保有している。これはアメリカのトラウマだ。 ーーーマッカーサーは、「16歳の子供」と日本人を馬鹿にした。 中東の兵士は、国の繁栄を捨てても、自分の国を作る為に今も戦っている。 ーーー日本人は中東のようには戦えないーーー。
└────────── ┌──────────「野太郎さんから」
「普通」さん、コメントありがとうございます。ただ、大東亜戦争は、兵士の 熟練度で争われたのではないと思います。用兵の拙、見識の欠が招いた事態だ と私は考えています。――――ガダルカナルへの兵力の逐次投入、ラバウルで の誤まった戦訓の導入(防弾の必要性が取り上げられなかった)と新型機投入の 遅れ(雷電が出てこなかったし、陸軍の二式戦や三式戦は送られていない)戦艦 投入の遅れとその代価(大和級ではなく金剛級で行き一隻を失っている)。 陸軍の一式戦闘機は対米戦の前から防弾装備を施されています。そして中島飛 行機は零戦も製造しています。----東芝やシャープが、複数の携帯電話会社に 端末を供給しているのと同じようにーーー。だから、「部品の互換性のなさ」 や「規格の違い」は単なる言い訳だと思います。 米国は薄氷を踏んで、わざと終戦を遅らせたのです。日本と戦争していなけれ ば軍事予算は下りません。米軍はフィリピンを迂回することが可能だったはず です。マリアナが陥落した時点で条件講和を突きつければ、日本側には受諾す る以外の選択肢はなかったはずです。 でもそれでは、1946年度予算はおろか、1945年度予算も下りなくなり ます。日本が無条件降伏した頃、使うあてのない兵器が量産されていました。 米国の予算は9月1日から施行されます――――。 なお、個々の兵士の奮戦は、戦争の大枠には影響を与えているようには思えま せん。ラバウルに二式戦があれば、待ち受けて逆落としでアウェイの米軍機に 損耗を強いていたはずなのです。当時の航空戦で、ホーム側が負けるというの は本来はあり得ないことです。 中東の戦士たちも、敵を撃退できる強力な兵器があれば、自殺的な戦術は選ば ないでしょう。ーーー宣伝に惑わされないように、私も気をつけていきたいと 思います。 └────────── ┌─────────「ケイジャンさん」男性@六十代@埼玉 2005/08/19 すごいですね!「日本の核武装」のシュミレーションがしっかりできています ね! 分かりやすい!日本政府もシュミレーションやってるのかな?マスコミ もやってるのかな? 反日・靖国・拉致・ミサイル&核兵器・靖国・・・反自虐史観・憲法改正・核 武装などの、元気のいい意見が目立つ昨今、徹底した研究に基づくシュミレー ションがなされていないように感じます。 次は、拉致問題の解決に対する野太郎さんのシュミレーションに期待!! └──────────
北朝鮮による日本人拉致問題に関しましては、問題の性質上、ページを改めて論を進めさせて頂きます。――→ ここをクリックしてお進み下さい
┌──────「チェリーブロッサムさん」30代@男性@関東 2008/11/07 戦略核兵器の保有は、憲法第9条にはまったく違反しないと考えます。 なぜなら、戦略核兵器は憲法9条で禁じられた「国際紛争解決の戦力」ではな く、戦いを仕掛けられた後の「報復手段」だからです。 従って、非核3原則、核の平和利用に関する法律等においても、戦略核兵器は 該当しないことになります。もし該当するとするなら、 ーーーそれは非核3原則のほうが違憲、ということになります。 └────────── ┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘ └→ 活発なご意見や反論をお待ちしています! 
みなさまからのご寄稿をお待ちしています!!
詳しくはこちらをご覧になられて下さいね〜♪

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