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上海ネットショップの魁 ―― by 黒野@虹橋さん

☆ 日本語で「十冊」を何と読みますか? ―――――― 2003/10/05
ネットショップ第2弾、シティスーパーマーケットはシステムを3カ国語対応
(英語・中国語・日本語)+POS対応とすることになり、開店予定は更に大幅
に遅れることになっております。

日本語版トップページは仮開店していますので、ご意見ご要望は直接そちらか
らお送りください。アドレスを公開していないのに、すでに何件ものメールが
届いております。 http://ShanghaiNetShop.com

このアドレスは、いずれ山岡企画のショッピングモール入り口になります。
出店お問い合せも受け付けています。楽天のようなものではなく、弊社本業の
「マーケティングアドバイス込み」の「真に評判の良いもの」だけを、口コミ
情報を元に集めていきます。

さて、国慶節のため進展がないので今回は雑記です。

前々回に日本語の話を書きました。
┌--------
│となると、日本語ビジネス会話を教えるときは単に専門用語や言葉の言い替
│えを身に付けるだけではなく「こういうときはこのように言えば日本人には
│通じる」という技術を一緒に教えることが重要だと考えられてきます。
│そういうニーズがいよいよ中国にも高まっているという気がしてきました。
└--------
これを、上海の日本語学校(中国人対象)に、企画として持っていきました。

ニーズはぴったり! 日本語検定1級保有者を対象としてビジネスコースを作
ることになりました。日本企業に勤める中国の人、或いはその候補者を対象と
してビジネス日本語を教えるカリキュラムを作ります。

中国人を使っていて課題を抱えている企業様は、その課題を教えてください。
それを解決するよう努力いたします。メールは、
y@kurono.com 黒野洋一までお願いします。

さて、日本語を教えるのではなく、日本語でのビジネスを教えるのは私にもで
きますが、最近ショックだったことがあるので書きます。

★ 日本語で「十冊」を何と読みますか?

この話はもともと、小学校のお子さんを持つ方が、子供が学校でじゅっさつと
発音したら、先生に「じっさつ」ですと直されたのを子供から聞いて、自分の
なまりを子供に教えるなんて・・・と思ったのが始まりなんだそうで、

日本語を忘れかけていて、正しい日本語を子供に教えられるかどうかと悩む異
国に住む親としては身につまされる話です。以下の解説は「漢字と日本人」高
島俊男著 文春新書で読んだものを元にしています。

┌──────────「ここから」

漢字はもともと一字一語一音なんだけど(一文字がそれぞれ単語で、意味があ
り、読み方は一つしかない=今でも同じ)日本に来たら日本語は音が少ないの
でいろんな字が同じ音になってしまった。

しかし、最後が「p t k 」で終る音だけは日本語に無い音なので、日本式に、
最後に母音をつけて「プ ティ」又は「トゥ キ」又は「ク」と変化した。
(当時の日本語では、か ti tu だが いまは chi tsu)

この「p t k 」で終る音を中国では入声[ニッショウ]といいます。こんにちで
も日本語になるときはこの方法が使われます。cup hit ink は カップ ヒッ
ト インク(又はインキ)

そこで「p 」音の話しになります。日本語は昔はハヒフヘホがなくパピプペポ
だった。そして次第にファフィフフェフォの f 音に変わり、現在はハヒフヘ
ホになった。ローマ字で書くと
Pa pi pu pe po が fa fi fu fe fo になり、今は ha hi fu he ho

※厳密にいうと f は上の歯と下の唇が触れる音なので、日本の音には特別の
記号があるそうですが、書けないので f とします。 それでも フ だけは
唇がかなり近づく点でハヒヘホとは異なっている。

※余談だが家内(ドイツ人です)に10年ぐらい前 hu と fu の発音の違いは何
かと尋ねたら、ロウソクの前で発音したとき炎が揺れるのが fu で hu は炎
が揺れないと言いました。分かりやすかった。

ということで、p 入声は f 音になるのが主流だったが、一部は t 音に変化
したものがかなりある。

■ 例その1
"雑"は zap だったのが zafu になり、それがいまではゾーなんだけど(雑巾
のゾー、雑木林のゾー)zap が zat に変化したりもした。それがザツになっ
た。

■ 例その2
"立"は lip だったのが rifu になり、それがいまではリューなんだけど、
lip が rit に変化したりもした。それがリツ。これを p 入声の t 転換と
いうそうです。

そこで「十」です。十は p 入声で jip (これは呉音。漢音では ship )な
ので jifu になり、それが今ではジューとなった。一方、p 入声の t 転換し
たほうは当然 jit で、最後に母音をつけてジツ。

従って、漢字の音が日本語に変換された歴史からすると「十」は二つの音があ
り、ジューとジツ である。そして十のあとに続く音がカ行、サ行、タ行、パ
行の場合は ジツ となり、その他は ジュー と発音するのが正統である。

■ ジツ例
十回 十階 十戒 十件 十軒 十個 十冊 十点 十辺 十本 10分間
第10版
■ ジュー例
十円 十人 十枚 第十列

└──────────「ここまで」
※引用元「漢字と日本人」高島俊男著 文春新書 64ページ〜

だから学校で教えるのはジッサツなんです。私はジツはぜーーんぶジュッだと
思っていました――――。

言葉は変化するものだからジュッポンでも漢字変換できるし許されるものでは
あると思いますが、学校で教えるのはジツだ、ということは知っている必要が
あると思って書きました。

                           = つづく =
┌─┬───────────────────────────────┘
││メールマガジン読後感アンケート結果。
└─┘
◇ 為になって面白い!ずっと続けて! ------------------- 10人  (67%)
◇ 為にはなるけど面白くはない -------------------------  3人  (20%)
◇ まあまあですね -------------------------------------  2人  (13%)

┌─┬───────────────────────────────┘
││コメントボードに頂きました感想。
└─┘
┌──────────「ミカの赤い服さん」

黒野@虹橋さん、初めまして。
今回の漢字「十」の日本語での発音に関する記事、とても面白かったです。
私は、基になった中国方言の違いで「呉音」や「唐音」や「漢音」が出来たの
だと思っていました。別の説があるのですね。知りませんでした。

└──────────
 
┌──────────「黒野@虹橋さんから」

OJINさんの策略で感想が来るようになり、私の記事に読者がいることを初めて
知りました。さて、
ジューの話は私のオリジナルではないので、もっと面白い話はこちら  を
お読みください。「漢字と日本人」高島俊男著 文春新書

└──────────
┌──────────「中年不良探偵団さん」

このレポ−トだけでなく全て面白く拝見しています。

近くて〜やらの「関係」で様々な思惑で「庶民」レベルでの「情報」がありま
せんでした。ようやく「実際レベル」での「実相情報」が読めると期待して購
読しているひとりです。

こんなことも「無料マガジン」があればこそ、頑張ってください。
日中の「過去の不幸せ」愚考を作らないためにも「いまこそ」このマガジンの
良さが「生きて」くると拝見しています。

└──────────
┌─┬───────────────────────────────┘
││お便りで頂きました感想。
└─┘
┌──────────「正保さん」

いつも面白い話を有難うございます。
┌--------
│※余談だが家内(ドイツ人です)に10年ぐらい前 hu と fu の発音の違いは
│何かと尋ねたら、ロウソクの前で発音したとき炎が揺れるのが fu で hu 
│は炎が揺れないと言いました。分かりやすかった。
└--------
これはいいことを聞きました。who というのを発音させると日本人はたいてい
fu: といいます。hu: でないといけないのですが。

龍谷大学に南通から来ている留学生がいるのですが、最近さっぱり出てきませ
ん。(^_^;)

└──────────
 
┌──────────「黒野@虹橋さんから」

外国語を知ると、日本語は音がものすごく少ない事に気がつきます。気がつか
ない人もいるでしょう。日本人に外国語を教える人は、まずそのことを生徒に
伝えてあげて欲しい。

中国語は声調があるから日本語の発音の4倍あるんだ、じゃないんですね。
もっと「音」自体が多彩なんだ、日本語は音がものすごく少ないんだ、と。

それが外国語習得の大きなカギのひとつであると思います。

└──────────
┌─┬───────────────────────────────┘
││ 「オンラインショッピングシステム」
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┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
└→ 感想や激励、ご意見などをお待ちしています。 
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