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上海ネットショップの魁 ―― by 黒野@虹橋さん

☆ 中国ビジネスについて(2) ――――――――――― 2003/09/28
――上海でインターネットで買い物、しかも日本語で、しかも宅配で――

さて、ネットショップはあと1回の連載までで開店までこぎつける予定です、
と先週書きましたが、無理と判明しました。開店をお待ちの方、済みません。

理由は、シティスーパーマーケット日本語オンラインショップの他に、英語版
と中国版も同時期に開店させる事になったからです。日本語だけ先に開店でも
良いと(そもそもウチの企画なんだから)考えていましたが、

ネットショップの可能性を感じた先方が、「在庫とリアルタイムで連動する」
システムを導入して、店舗のポスともつなげるという大規模なものに仕様変更
することになったためです。店舗のポスは先週稼働しました。

■ ポス=ポイントオブセールスの頭文字(POS)で、売った瞬間に在庫数が
  更新されるシステム=在庫が少なくなると発注をかける。

ということで、英語・中国語・日本語システムで、同時に在庫データベースと
リンクしなければいけなくなりました。予算は10倍にアップ。いままでやっ
てきた甲斐があったというもの・・・ですが開店はまたまた伸びる・・・。

連載もまた延びます。―→よろしいんでしょうか OJIN 様―→没問題!(OJIN)

山岡・黒野の二人で細々とやってきた企画が大規模事業に発展するのをリアル
タイムで見ていただける、ということで、もうしばらくお付き合い戴きたいと
思います。

さて、先週はここまで書きました。

「上海にも日本の銀行の支店があります。あそこに行って事業計画を見せて
 融資を申し込んで、貸してくれるものでしょうか?」

昔は中国の現地法人にも貸付していたはずです。今は貸してくれません。

もともとは、日本で既に取引きのある企業が中国に進出するのにくっついて海
外支店を作ったのが始まりです。担保もしっかり日本本社が保証する。その分
では安心な融資だったはずです。しかし、現法にも現地政府の要請で融資をす
るようになった。融資を受けた企業の債務は地方政府が保証。

これも安全のはずだった。

ところが、時期ははっきりしないですが、1995年ごろ、中央政府が「地方
政府は、外国銀行からの融資に対して債務保証してはならない」という通達を
出した(と、後で現法が言ってきた)のです。

ご存知のように、中国では企業倒産がたくさん発生しました。中国の銀行さえ
内情は不良債権をたくさん抱えているといわれています。中国の銀行と日本の
銀行が不良債権を抱えた理由はかなり違いますが、日本の銀行は債務保証がと
れない状態になった事を知らされないまま融資を続けました。

「一緒に成長しましょう!」と熱く手を握りあった相手から

「実はカネは返せない」「政府の保証は実はずっと以前に禁止になっていた」
と告げられた。

やられたのは日本の銀行だけではありません。外国銀行みんな同じ。

夢をつぶされた企業戦士も数多くいることでしょう。ここの経過はドラマチッ
クです。誰か企業小説に書かないかなと思います。

ということで、日本の本社が債務保証しない会社には融資をしてくれません。
日本の銀行は、同胞なのにカネの無い人にはカネは貸さない。中国の銀行は、
同胞だからという事で中国の企業にカネを貸してたくさん焦げ付いた。

健全な金融システムというには遠い道程です。これからは金融機関よりも目先
のきいた投資家が活躍するように変わっていくのではないかという予感がしま
す。そして金持ちはますます金持ちになっていく。

上海はその先端を見られる場所のように思います。

                           = つづく =
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