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┃現┃在(2003年初頭)、中国の宅配便業界はどうなっているのか?
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中国の宅配便業界??そんなもの無いんじゃないの?ーーーまあ、普通はそう
思われるんじゃないかと思います。
ーーー10年程前、もし、江蘇省南通市から、山東省の済南市へ急ぎの荷物を
送ろうとした場合....どんな方法で送っていたと思いますか? ーーーその頃
でも、一応方法はありました。
航空路線が不十分だったり、鉄道が通っていない地方が大半という状況だった
その当時でも網の目のように四通発達していた交通機関が存在していました。
ーーー長距離バス。
オンボロガタガタで、途中で何度も故障するようなバスでしたが、ホントに、
エッ!そんなとこにも行ってるの!?というぐらいあちこちをバス路線が結ん
でいました。
そんな話と、どんな方法で送っていたかと、何か関係があるのか?
あるんです、これが!
江蘇省南通市から山東省済南市。
ーー航空路線はありません。
ーー鉄道も通じていません。
・・運河はあったかな?(まあ、あっても運河じゃ役には立ちません。(^O^)
しかし、バス路線はありました。
それで、ではどうやったのか――――。
荷物の送り手は、南通市の長距離バスターミナルまで送る荷物を持って行き、
済南行きのバス(の、運転手か乗務員)に委託します。
もちろん(荷物の)運賃を払います。
委託し終わったら、済南市側の荷物の受取人に電話をして、
「済南行き○○時××分発のバス、ナンバーは123−4567号で送りまし
た。済南到着予定は△△時頃」と通告します。
そしたら済南側の荷物の受取人は、△△時前に済南市の長距離バスターミナル
で待ち受けていてその荷物を引き取ります。
まあ、時間的には日本の宅急便並..、
ではありましたけれども、なにしろ便利じゃない!
送るほうも受け取るほうも、必ず長距離バスターミナルまで出向いて、荷物の
持込と引取りをしなければなりません。
しかし、当時はそんな手段しかありませんでした。
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┃さ┃て、2002〜3年の現在、状況はどのように変化しているのか。
┗━┛(基本的に同じなので、国際宅配の状況で説明します。)
日本ではクロネコ大和を始め、たくさんの宅配会社がシノギを削っています。
各宅配会社は全国に支店網を設け、自社の集配ネットワークを持っています。
荷物は、その集配ネットワークに乗せられてドアからドアへと、まあ、大体は
翌日届くシステムになっています。
ーーでは、中国ではどうなのか。
日本のような、宅配“会社”は存在しません。
その代り、宅配“個人”がひしめいています。
この宅配“個人”が、それぞれ自分のお得意さんを持ち、そのあたりの地区を
カバーしています。
宅配“個人”ばかりいても、組織的に荷物が流れないんじゃないのか?
そりゃそうです。 宅配“個人”ばかりではありません。
この、宅配“個人”の上に、宅配“地域ボス”がいます。
まあ日本のシステムでいうならば、宅配“個人”は巡回集配車のドライバー、
宅配“地域ボス”は営業所(?)にでも相当するのかな。。
ひとつの会社として纏まっているのではなく、全部が“個人の集合体”という
ところが中国風とでもいうのでしょうか。
国際宅配荷物ならば、宅配“個人”が集めたものを、宅配“地域ボス”がまと
めて、空港のある都市へ向かうトラックに載せます。
そのトラックは、空港の近くの通関を行う業者の倉庫に荷物を持ち込みます。
通関業務を行う業者が書類を作り、航空会社のトラックが倉庫の荷物を運んで
いき飛行機に積み込んで相手国へ。
当たり前ですが、来た荷物はこの逆のルートを通って流れていきます。
これが、現在の中国宅配便業界の状況です。
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┃さ┃て、というところで、
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日本側からすると、ここにひとつのビジネスチャンスが存在しています。
現在こんな感じで、香港と台湾(だけ)を相手にして、グングン業績を伸ばして
いる会社(正確には個人の集合体の組織)があります。
この会社が、日本市場も対象にしたい..と、希望しています。
(出来るものなら韓国も)
許認可の問題や各省間の省際問題、システム・機材、などの様々な問題に阻ま
れて、大企業だからといっても乗り出してこれる分野ではありません。
しかし、宅配の貨物流通ルートとしては、何も問題なく動いています。
そして日本や韓国との往来を望んでいます。
大きなビジネスチャンス..とは思いませんか?
現在、日本の大手宅配会社で、中国と宅配荷物を遣り取りしているところなど
も、こうした集合体の上部組織のひとつ(‥か、いくつか)と契約してやってい
るのです。
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┃さ┃て、
┗━┛物を動かせば運賃が発生し、決済という問題が出てきます。
日本から出す分が多くて、いつも支払いしているような状況ならば、荷物さえ
キチンと届けてくれるだけでいい..んですが、現在とこれからを鑑みると中国
から日本へという流れのほうが圧倒的に多くなる。(たぶん..)
中国側の(支払い)信用状況はどうなのか?
そりゃまあ、いろいろ....(-_-)
ーーなんですが、この話のポイントは、まさにこの点にあります!
このビジネスを、中国でフランチャイズ(チョット違うけど、まあ..)展開して
いる会社は香港の会社で、対外的な決済はすべてその香港の本部会社がする。
当然、決済通貨も香港ドルか日本円か、或はUSドルか..問題は何もなし。
人民元で受け取るわけではありません。(^O^)
中国どこでも翌日配達....というのはちょっとムリですけれど、例えば上海な
ら、日本で今日出したものなら、ほぼ、翌日には相手の手元に届きます。
地方都市でも、地域にもよりますが早いですヨ。
まあ、あとは運賃との絡みになってくるんですけれど、例えば遼寧省の瀋陽市
とか雲南省の昆明市なんかだと、国内航空運賃分の多少の金額をプラスすれば
翌々日には届きます。
なんかウソみたいな....でも、これはホントの話です。
中国は中国なりのやり方で、もうこんな具合になってきてるんです。
いつまでも、バスで託送しているワケではありません。(^O^)
ただ、それでは中国の普通の個人もこれをバンバン利用しているか、というと
それはそんな事はありません。
最大の理由は、こうしたシステムがある事をまだ大多数の人々が知らない。
いま現在は、法人需要が主流となっています。
更に、普通の個人が、どこかへ何かを送るという機会も、まだそんなに多くは
ありません。
でも、これからは個人需要も増加していくだろうと思われます。
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┃中┃国国内需給の話は、関係ありませんからこのぐらいにして、
┗━┛さて、
読者の中で、ご自身が宅配流通分野や、通関業務などに関わっておられたり、
この話をヒントにして新しい展開を思いつかれた方は、OJIN宛にご一報を頂け
ますようお待ちしております。
OJINは、香港本部会社の代理人になりました。
そして、中国の最大代理店(人)とも、親しい知己関係にあります。(^^)
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└→ この仕事に興味を持たれた方はご連絡下さい。
参考例1と参考例2は中国側の会社は異なります。但、日本側の会社は同じ。
┏━ (参考例1)中国 → 日本向け料金 ━━━━━━━━━━━━━━━┓
2003/01/現在 書類:500g= 70元≒1000円
物品:500g=100元≒1400円
10kg以内、500g増す毎に25元≒350円を加える。
10〜20kg以内、500g増す毎に22元≒310円を加える。
20kg以上、1kg毎に40元≒560円を加える。
日本円1万円以上の品物は通関手続費200元が必要。
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┏━ (参考例2)中国 → 日本向け料金と経路 ━━━━━━━━━━━━┓
2003/01/現在 書類:500g=120元≒1700円
物品:500g=210元≒3000円
500g増す毎に45元≒650円を加える。
まあ、これ ▲ は希望小売価格です。(^^)
実勢価格は、利用頻度や関係の良し悪しとも絡みますが、この8掛け〜6掛け
程度になります。 (こりゃ..秘密、ネ..)
経路と時間(例):
南通22:30―上海06:00―虹橋空港07:30・浦東空港10:00
通関―大阪行き上海発12:50―大阪到着15:00―
翌日08:00より日本国内配送開始
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掲載されているビジネスに取り組んでみたい、或はこの相手と取引をしたい、
または、このページで自分のビジネスを紹介してもらいたい、などのご連絡を
お待ち申し上げております。
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