水の都 ― 江蘇南通 お堀(濠河)もあるし..お城もあるし..
その昔は幕府の南通藩だった!?
チャータータクシー
最終修正加筆:2005/05/28
ーー当然どこへでも行きますが、ここでは「南通⇔上海」に限って解説。 料金:交渉次第、300〜600元。ボラれると800〜1000元以上。    (1元≒15円) 所要時間2.5時間〜3時間 日本人はよくチャータータクシーを利用しています。料金は交渉次第で300 〜600元、日本人は殆どが500〜600元程度を支払っているようです。 上海で乗る時に、なにも知らない人が上海のタクシーと交渉すると、800〜 1000元以上の金額を言われます。これをボッタクリと考えるかどうかは人 それぞれだと思います。 ______________________________________________________@aaaChinachips__ ひとりで中国へ旅行に来る、という人はほとんどいないと思いますが、上海の タクシーの場合、こんな事もありました。 ┏━━━━━━━━━━「2001/11/02」 かれこれ6〜7年前(1994年頃)のことですが、当時の上海虹橋国際空港か ら南通へ向かう時(この時はひとりきりでした)、空港ターミナルビルを出たと ころでひとりの男が近付いてきて、、、、 (以下はもちろん、カタコト中国語と上海訛りベラベラ中国語の会話) 「どこ行くの?」→「南通」 「じゃあ俺の車使わないか?安くしとくよ」→「いくらなの?」 「1200元」→「ばっ、バカ言ってんじゃないョ!おまえ泥棒か?」 「旦那いくらだったらいいの?」→「300元!」 「ブッ!冗談キツイなァ〜それじゃ行くヤツいないよ〜」 「じゃ〜いいよ、歩いて行くから」 「ねえそんなこといわないで、1000元にするからさ〜」 「ウルサイッ!」 ーーーという調子で延々とやって、結局500元で妥結。。 乗り込んでルンルンルンと、あと30分ぐらいで長江のフェリー乗り場という ところまで来た時、突然!――――つい先程追い越したばかりの車になにやら 合図して2台ともその場に停車。・・・ん? 運転手が降りていって、むこうの運転手となにやらゴニョゴニョ。。 ・・ん〜〜ん〜?? 程なく戻って来た運転手は、 「旦那、あの車南通に帰る車だそうだからアレに乗換えてヨ」 「乗換えてって、おまえどうしたの?」 「イヤ〜どうしてもやらなきゃなんないことを忘れてたもんで、お願いします  よ〜」 「料金はどうなるの?」 「アッ、わたしが彼に渡しておきますから、ここで約束の500元を下さい」 「そぅお〜、じゃ〜、ま〜、困った時はお互い様だからまあいいか〜」 ・・と車を乗換えて無事南通に到着しました。 この話をあとで地元の人に話したら大笑いされてしまいました。 「あなたは売られたんですヨ」 エッ!人身売買? 「‥‥?どういうこと?」 「その上海のタクシーは、半分ぐらい来たところで南通へ帰る車をつかまえて あなたから500元をもらって、たぶん50元か100元払うからこのお客を 南通まで乗せていってよ、とやったんですヨ」 「でも、そしたら南通の車は損じゃないの?」 「南通の車は、あなたが彼にいくら払ったかなんて知らないし、だいいちそれ がいくらでも、南通の車にとっては空で帰ったら一文にもならないけど、あな たを乗せて、たとえ50元にでもなったほうがラッキー!でしョ」 「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」 ┗━━━━━━━━━━ でもまあ、こんなのはまだカワイイというか正直なほう.... ーーーほとんどの場合は如下。 (上の話の1〜2年後になりますから、実勢相場は少し安くなっています。) ┏━━━━━━━━━━ 上海虹橋国際空港の出口を出ると目の前がタクシー乗り場。乗車順番待ちの人 の列が続いています。ちょっと中国に慣れてきた頃なので、列には並ばないで まっすぐパーキングのほうへ向かいます。 ----空港パーキングには、南通から客を送ってきた南通市のタクシーや社用車 が行きがけの..帰りがけの駄賃稼ぎをしようと南通へ行く客を拾おうと停まっ ていることが多い。社用車はともかくとして、南通のタクシーが上海で客を拾 うのは違法行為なんですけれど、まあ。---- すると、目敏くカモを見つけた上海(…のタクシー運転手或いは客引き)人が スリ寄ってきます。 「旦那、どこ行くんですか?」 ・関係ないだろう、あっち。 「安い車があるんだけどねえ〜、本当はどこ行くんですか?無錫?蘇州?」 ・安いっていくらよ? 「だからどこ行くんですか。行き先聞かないとネ〜」 ・南通! 「南通ね〜〜、800元!安いでしょう」 ・な〜〜にが安いでしょ〜だよまったく、いらんいらん!不要不要! 「あれ?旦那..相場知ってんの?こりゃ参った!じゃ〜相場の600元!」 ・な〜〜にが相場の600元だよ。200元! ←これ南通人なら可能な金額。 「にっ、200元じゃ燃料代と有料代で消えちゃいますよ〜、500元!」 ・300元!行くの?行かないの? 「まったくもう、じゃこうしましょう。400元でもうひとりお客さんを見つ  けて相乗り、ね、それでカンベンしてくださいよ〜」 ・350!それで相乗りはひとりだけ! 「ハイハイ分りました。それじゃちょっと車の中で待ってて下さいネ」 程もなく相乗り客が見つかって出発進行!....しましたが、空港を離れること 1キロか2キロで路肩に停車してしまいました。・・?? ・おい、どうして停まるんだよ?早く行かないとまたマケさせるよ。 「すみません、車の調子がおかしくて..あっちに仲間の車がいますんで、スミ  マセンがアレに乗換えて行って下さい」 ・そうか〜、途中で故障でもされたら余計に時間を食っちゃう。  じゃぁ乗換えましょう。 「ホントにすみませんね〜、今度またよろしくお願いします」 なーーんてことでまあ、何事もなく南通市に到着。決められた350元を払っ て一巻のオシマイ!ジャンジャン! ・・・・は?これのどこがまだカワイイほう..ではないんだ..ですか? そうですね、タネ明かしをしないと分んないですよね。ではタネ明かし〜ー! ーーー値段の交渉過程、これはまあ関係ありません。 タネは、「あっちに仲間の車がいますんで」←これ! 仲間の車、、、まあ、仲間って〜ば仲間なんですが、これが実は南通の車。 南通からお客を空港(か、上海市内のどこか)まで送ってきて、さて空車になり まして、そのまま帰ってもいいんですが、それじゃあいかにも勿体無い。。 帰りがけの駄賃稼ぎをしましょう! ・・とは思うけれどもしかし、南通のタクシーが上海で客を拾えば法律違反。 捕まったら罰金と、懲役..は無いにしても、ともかくなるべくなら捕まりたく はない....安全な方法....空港で上海のタクシーに客をキャッチしてもらって 自分は街道沿いの人気の少ないところで待ち受けていてその客を譲り受ける。 公安不知道、絶対安全! で、両者の利害が一致して乗客売買予約契約の成立!何も知らぬ乗客は、売買 されて無事に南通(や、無錫・蘇州・その他の近郊都市)にご到着! 一巻のオシマイ!ジャンジャン! ・・は?それじゃ上海と南通の運転手間のお金の受渡しはどうなるのか? そう、そこがポイント!ではさらに・・・ スベッタコロンダした挙句、上海のタクシーと OJIN は350元で妥結成立。 途中で乗換えて南通に到着して、350元を(南通の)タクシーに払いました。 南通のタクシーは、次回上海へ行った時に上海タクシーにリベートを支払う。 ーーーのではありません。 こういう取引の場合は、南通の(帰り車)タクシーの引き受け金額は、150〜 (どんなに高くても)200元です。350−150元=200元はお客を受け 取った時(乗換えた時)に南通タクシーから上海タクシーに支払われます。 ということで今度こそ一巻のオシマイ!ジャンジャン! ーーーなんですけれど....他人のフトコロを計算してみれば、、 僅か1キロか2キロ乗せただけで200元!相乗り2人で400元! 客が交渉下手だとさらに何百元かプラス!―――あちこちの都市のタクシーと 契約して、一日十組も扱ったら........ヤメらんないですネ〜〜。(^○^) ┗━━━━━━━━━━ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┃▼▽ 読者の体験記 ▽▼ ↓ ☆ 教えてください。VAIO1962と申します ―――― 2004/06/28 ┌-------- 今月の**日から**日に南通を2泊3日の予定で訪問します。 そのワケは....内緒???です。ーーうまくいくかなあ、、、。 └-------- ワッハッハ〜〜♪ 秘密任務なんですね〜。(^^) ではこちらも、お応えするのに条件をばひとつ、、、在南通2泊の際、一緒に 「うみせんやませんクラブ」で一献酌み交わす!‥‥いかがでございますか? ┌-------- ホテルは三徳大酒店をとってもらいました。HP記載の三徳ホテルについて、 空港までの送迎バスがあるように書かれていますが、もう少し詳しく教えてく ださい。 └-------- スミマセン、、あの「空港送迎サービス」は浦東空港ではなく、南通空港のこ とです。 ┌-------- 浦東空港から南通までの道のりが心配です。今までに2回行きましたが、 仕入先さんとは、いつもエアポートホテルまで行ってからチャータータクシー を使っていました。今回もそうしようか? はたまた同乗の飛行機の乗客に声をかけて、南通行きの方をみつけて便乗させ てもらうか?ーーー考えています。 └-------- 便乗作戦も面白いと思いますが、ということは、お一人でのご出張かと推察し ますので、公共汽車=バス)なんていかがですか? 上海駅の傍(地下鉄で一つ目の漢中路駅の真ん前)の長距離バスターミナルから 出ています。詳しくはこちらのページでご覧下さい。 では、お会いできるのを楽しみにいたしておりま〜〜す♪♪ ┌──────────「VAIO1962さん」 こんにちは。VAIO1962です。無事に南通から戻りました。 浦東から南通まで、結局タクシーを利用しましたが、関西空港でANAさんに 頼んで、ミートンドアシストというサービスで、飛行機から現地係員が誘導、 タクシー乗り場横に立っていた女性ドライバーを指差し、ホテルカードを見せ て交渉。“南通OK?チャーター?メーターOK?” ここで係員と別れたのですが、これがなんと!?HPで見ていた乗せ換えタク シーでした!!:乗せ換えタクシーの記事はこの 上のほう: 高速にあがった途端に800元を要求された!!けれどその相手のタクシーが これもHPで読んでいたF−*****ナンバーでしたからチョット安心? ーーー乗せ換えられてからは、本当に不安でした。 時々、見覚えのある景色なんですけれど・・・。 途中、料金所の前で迂回したときには、本当にどうなることやら....でした。 なので、長江の渡し口に着いたときは随分と安心しました。 ーーーこのあたりでようやく気持ちが平静に。長江を渡っているときにはドラ イバーと帰りを交渉して、南通⇒浦東450元で交渉成立。 帰りは高速道路代込みで470元。フェリーにすぐに乗れたこともあって、3 時間で戻れました。往復で1270元と、なんとか帳尻が合いました。(^^; 青年東路を歩いたら、HPでお馴染みのお店がいっぱい。 ーーー海千山千クラブ、次回は必ず行きたいです。 └────────── ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┃▼▽ 読者の体験記 ▽▼        by kou9100 さん@男性@中国 ↓ ☆ 中国雲助タクシー遭遇記 ―――――――――――― 2004/08/30 ーーーやってしまった・・・。 これまでにも、何度か雲助タクシーに乗ったことはあった。メーターが付いて いないタクシーにうっかり乗り込み、平常20元(≒300円)のところを30 元ボラれたりしたことはこれまでにも何度かあった。 ―― 2004年8月22日、 午後1時20分に飛び立った中国東方航空は、中国時間4時ちょうど(日本時 間でなら5時)に上海浦東空港に到着した。窓の外は、大雨とまではいかない が、盛んに雨が降っている。 私は、05のC席で通路側。A席の窓側には中国人男性。B席には、札幌在住 でこれから上海で結婚式を挙げるのだという男性。この男性は「日常中国会話 集」をあちこち開いては、中国語で文をまとめている。何を書いているのです かと聞いたら「結婚式の挨拶」だという。 自分は、肺癌に胃癌だという。癌でも結婚しなければならない事情があるのだ ろう。知り合ったのは、たった一度の中国旅行でというのだから、人間の出会 いなんてどこにあるかわからない。 私など、5年も中国にいるのに、未だに「結婚してください」と言われたこと はない。中国女性は日本男性のどこを見ているのだろう。頭は少し薄くなった が、そんなに見劣りする風貌とも思ってはいないのだが。 ーーーひがみ根性がすぐに出てしまう。 思ったほど税関は混んではいなかった。A席に座った中国人男性は飛行場から 直接、杭州まで行くという。それなのに、私の荷物の受け取りを見届け、上海 駅に向かうバスまで案内してくれた。 空港では、すかさず雲助タクシーが「南通まで800元」と言い寄ってきた。 ここは「不要」で押し切りバスに乗った。 バスに乗るとき、A席の中国人男性が名刺をくれた。席に座ってから名刺を見 ると、名前の上に「博士」の称号がついている。まだ若いのに優秀な青年だっ たのだ。また、逢えるチャンスはあると思う。 浦東空港から上海駅行きのバスでは、一番前の席に座った。バス車掌の小姐が 「どこまで」と切符を売りに来た。「到上海站多少銭?(上海駅までいくら)」 と聞くと「si/ba」という。 浦東から上海駅まで48元は高いと思いながら、100元札を出すと、釣り銭 が82元返ってきた。なんのことはない12元だったのだ。 何年中国にいても「shi」と「si」の発音を聞き分けることができない。 「シー」と「スー」なら、日本語では絶対に間違うことはないが、中国語では この「シー」と「スー」がとても難しい。南方の人は完全に訛っているとしか 思えない。 上海駅でバスを降りると、結構な雨が降っている。傘もない。おまけに運転手 は下りてこない。乗客が、めいめい荷物をバスのトランクから引っ張り出して いる。 私の重いトランクは、とんでもない奥に入っている。仕方がないので、バスの トランクに身体を入れようとした途端に、頭を思い切り梁にぶつけた。 ーーー泣くに泣けない。 ここでも、雲助タクシーのポン引きがすかさず集まってきた。それも3人。 トランクをひったくるようにして持ってくれる。いつもなら「不要」と大きな 声で言うのだが、雨に濡れながらトランクを運んでくれるのは、正直いってあ りがたい。一人は、機内に持ち込んだ結構重い荷物を持ちながら傘を差しかけ てくれる。 「南通まで600元」という。「高いので要らない。普通の路線バスで行く」 と一度は振り払い、流しのタクシーを止めようとするが止まってはくれない。 すでに7時を過ぎている。雲助は「南通行きのバスは6時で終わりだ」という 「うそつけ、最終バスは8時40分だ」と言っても、「6時だ」と言い張る。 ついに根負けした。「300元で行かないか」というと「OK」という。とこ ろがタクシーには、お客であるべきはずの私のほかに、さっきの3人が乗り込 んできた。気持ちが悪いことこの上なしの状況におかれた。 15分ほど走ると、小路にとめてあったメーター無しのタクシーのところまで 連れてきて「これに乗り換えろ」という。そのタクシーにも運転手1人が乗っ ているので、男4人に取り囲まれた形となる。「まさか殺しはしないだろう。 最後の最後は警察に助けて貰おう」という腹も出来上がっていた。 私が席に座ると、4人は一度に消えてしまった。ここで、この車を降りたので は、300元がまる損になってしまう。そんなばかなことは絶対にいやだ。 ーーーもう少し様子を見ようと腹をくくった。 10分ほど過ぎて、このタクシーの運転手が戻ってきた。そして、がなり立て 始めた。ゆっくり話してくれれば中国語もなんとか判るのだが、早口になれば なるほど聞き取れない。その中で、「中国語の通訳を電話に出せ」ということ だけは判った。 早速、紫琅学院2年班長の燕に電話をして助けを求めた。燕がタクシーの運転 手と話をしたところによると、「ここまで連れてきた男と俺とはなんの関わり もない。南通まで、あと250元出したら学校まで連れて行く」という。 「関わりがないなんてとんでもない話だ。さっき4人で話をしながらどこかに 行ったじゃないか」と思いながらも、「本当にあと250元で南通まで連れて 行ってくれるなら、出すと伝えて欲しい」というと、運転手も「250元出し たら学校まで連れて行く」と約束をした。改めて商談が成立した思いだ。 ーーーこの車が動き出したのが既に7時半。 南通に向かって走っているのは判るのだが、これまで一度も見たことのない道 を走る。運転する人間は本能的に道を覚えているものだ。私も運転をするのは 大好きで、一度走った道は覚えている。だが、一度も走ったことのない道を走 るのはすこぶる不安である。 時々ノッキングを起こす、前照灯が切れたり付いたりする。赤信号も無視。 そうこうしているうちに、アスファルトも敷いていない田舎道に入った。雨上 がりの道は完全にぬかるんでいる。人一人、電灯一本付いていない。 ーーー二人とも無言。こんなところでこのオンボロ車が動かなくなったらどう しようと、そのことばかりが気に掛かるが仕方がない。 「渡船」まで11キロの文字が見えたときには、やれやれやっとと思う。 南通に渡るための「崇海汽渡」についた。 上海から一番近い揚子江を渡る渡船場だ。 船が動き出してから、日本から持ってきた握り飯を開き、若い運転手に「疲れ たでしょう、一つ食べませんか。」と、握り飯とカレイの干物とアーモンドの 入ったチョコレートを差し出す。「おいしい、おいしい」と何度も言う。中国 人は梅干しが嫌いなはずなのに、おいしいという。よほど腹が空いていたのだ ろう。私も一つ食べる。 食べ終わってから、青年ドライバーは盛んに話しかけてくる。オリンピックの 話。サッカーの話しなどであった。3日前の新聞を見ている。日本から教材の ために持ってきた朝日新聞と北海道新聞のメダル獲得数の記事を見せ「中国が 一位だね、すばらしいね」というと、青年は「中国が一位だ」と、にっこりと 笑っている。 北海道新聞の一面を使った「山口百恵」のDVDの広告を見つけると、「これ をくれ」という。教材にしようと思っていたが、ここまで連れてきてくれたさ さやかなお礼として「好的(いいよ)」と答えた。 船をあがって海門市の街に入ったところで、車のライトが完全に付かなくなっ た。盛んに携帯電話を入れている。暫く走ると3人の修理工が待ちかまえてい た。車が止まると直ぐに前のトランクを開けて盛んに首を突っ込んで覗いてい る。しかし、修理はが不可能のようである。 10分ほどトランクを開けていたところ、海門市のメーターをつけたタクシー がやってきた。青年運転手は自分の車から、私の雨に濡れたトランクを移し替 え終わると、 「自分の車は壊れた、あとはこのタクシーが学校まで連れて行ってくれる。そ こで250元渡してくれればよい」という。 青年ドライバーと握手して、メーターのついた本物のタクシーに乗り換える。 海門市内ではタクシーのメーターを倒して走っていた。だが、南通市に入った とたんメーターを上げた。メーターを上げないで走ってはいけないのだろう。 腹の中では「もしかしたら、メーターに出た金額は別に支払わなければならな いのかも知れない」と思っていた。 南通に入ると、まったく見たこともない道に入っていく。「どこを走っている の?」と聞くと「開発区の裏道」だという。これを通れば南通は近いのだとい う。舗装のされていないすごい悪路だ。 やっと見慣れた「軍山」の長江南路の道路に入った。ここまで来ると仮にここ で外に投げ出されても学校まではたどりつけるという安心感が出てきた。 タクシーは長江南路から工農南路を北上する。外環北路を左折して永興汽車站 前に着く。ここを右折すると紫琅学院だ。 車から降りて、ガードマンに帰ってきた挨拶をする。 日本からの荷物が着いていた。その荷物も積んで宿舎についた。 運転手に300元出し、「お釣りはいらないが、このトランクと荷物の2つを 4階まで運んで欲しい」と頼むと「いいですよ」と気軽に運んでくれた。 時計を見ると11時を少し回っていた。ーーー部屋の中はまるで蒸し風呂だ。 飛行機の中で出会った博士。結婚式に上海に行くという癌の男性。 上海駅で、ずぶ濡れになりながらもトランクを持ってくれた雲助A、傘を差し 掛けてくれて手荷物を持ってくれた雲助B、300元を巻き上げた雲助C。 上海から海門まで、真っ暗な夜道をひた走りに走った青年ドライバー。 「250元ではここまでだ、もっと金を出せ」と、言いもしなかった。 ーーー言う気になればいつでも言えたのに。 海門市から紫琅学院まで連れてきてくれた運転手。この運転手には25キロ入 りのトランクと20キロ入りの荷物を4階まで運んで貰った。 私一人では、二つの荷物を4階まで運びあげるには泣いていただろう。 ーーーみんな、みんなありがとう! 考えようによっては600元(日本円では1万円にならない)でも安過ぎるぐら いだ。 ♪ 虫鳴ける 異国の夜を 継ぎたせり ♪                            = おわり = ┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┃┃ お便りで頂きました感想。 ┗━┛ ┌──────────「新硬派さん」男性@三十代@会社員 私が無錫から南通に行ったのは昨年の国慶節でした。 無錫から南通行きバスといえば1時間に2、3本あると思うのですが、昼過ぎ に既に当日の南通行き切符は売り切れ。 しかたなくタクシーで向かい、運転手には一般道を指示。 一般道でも長江の橋を渡れるものと思っていたんです。 長江の渡船場に到着して安心するのは皆同じなんですね。 ーーー私は、そこで「売られた」わけです。 └──────────「新硬派さんのHP:小日本人ホームページ ┌──────────「(^^) OJIN です(^^)」 新硬派さん、ご無沙汰さんで〜〜〜す! しかし、、ヤッパリみんな「売られる」ものなんですね〜〜〜。(^^; あのやり方はしかし、誰が発明したのか知りませんけれど、合理的ッつーか何 つーかまあ、お客としては目的地に辿り着ければ良いわけで、手段方法はどう でもいいようなもんですけど、でもヤッパリ途中は不安ですよね。 女性の場合なんて、どうなんでしょうか? どなたか経験者はいらっしゃいませんか? ーースージーさんなんか遭遇していそうな気がする、、punsanなんかも、、。 └────────── ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┃▼▽ 読者の体験記 ▽▼        by 日本語で怒鳴り散らしさん ↓ ☆ 乗客売買+相乗り?体験記 ――――――――――― 2004/11/26 先日義烏に行ったとき、杭州から迎えの車で行くことになっていたのですが、 車が故障して行かれないとの連絡が入り、さて、困ったなと思いましたが、、 しょうがないのでタクシーでいくことにしました。 遠距離タクシーと値段交渉をし(言葉はわかりませんが、数字だけはなんとか なもんで)500元を350元までねばり、何とか乗り込みました。 しかし運転手はトロトロ走り、電話ばかりしています。私は、以前ここで読ん だ相乗りタクシーの記事を思い出し、コレかと思ったら案の定、ガソリンスタ ンドの中に入り..そこで乗り換え。 その上、やたら甲高い声のおじさんと同乗、まあ仕方ないと思いスタートしよ うとしたのですが、ここでもまたしつこく400元にしてくれとか言い出され て、頭にきたので日本語でまくし立て、そのままの料金でOKさせました。 ーー言葉は通じなくても..気迫勝ちって感じ。 ーー我ながらたいしたもんだと感心。v(^^;v やっと義烏に向かってスタートしたのですが、今度は、同乗のおじさんが例の 甲高い声で運転手としゃべりっぱなし。1時間ぐらいして..またまた頭にきて 「ウルサイッ!」と怒鳴り、手でシーッとやったら分かったみたいで、それか らはやっと静かになりウトウトと寝ることができました。 結局、通常なら2時間程のところを4時間ぐらいかかって着いた。 甲高い声のおじさんが支払っていたのが170元で..私が350元..200元 ぐらいで押し通せたかな?ーーなんて考えたのですが、 翌日義烏の知り合いに車を手配してもらい杭州まで戻ったときは400元だっ たので、350元は正解だった? ーーーなんて、いずれにしても訳のわからないことだらけ。 特に怖い思いもしないどころか、日本語で怒鳴り散らしていたせいか、運転手 もスピードを出し一生懸命だったみたいで、着いたときは彼のほうがホッとし た顔をしたように思えました。 以前のメルマガに書かれていたことが頭にあったので、事の成り行きが分かっ ていたので本当に助かりました。ーー感謝 感謝です。 └────────── ┌──────────「(^^) OJIN です(^^)」 「ガソリンスタンドの中に入り..そこで乗り換え」+「甲高い声のおじさんと 同乗」=「乗客売買」+「相乗り」の、両方一括体験だったんでしょうか?? それにしても、、 日本語で押し通して..値段もほぼ要求通りに認めさせてしまった「日本語で怒 鳴り散らしさん」‥‥あなたはエライ!‥‥ッつーかまあ、それだけ必死だっ たんでしょうね‥‥お疲れ様でございました。 └────────── ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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