|
中国の教育事情を覗く ――――― by 老玩童 OJIN
|
☆ 中国学校事情 ――――――――――――――――― 2002/09/13
┌------------------
│一人の子供がおりましたーーー。
│巷間喧伝される、アホウの代名詞としての“小皇帝小公主”の見本のような
│子供、、、。
│ひょんなことから一緒の生活..に近いような生活をする事になりました。
│ありていにいえば“動物”と変わらないような子供・・・・が、身辺をウロ
│チョロするのは、自分の精神衛生上も快適な環境とは言い難い、、、。
│
│で、実験を兼ねてこれを改造してみようぢゃないか・・・無謀かなァ?計画
│をスタートさせてみました。
└------------------
まあそんな感じで二歩前進一歩後退を繰り返しながらも、二年間の寄宿舎暮ら
しはつつがなく過ぎてゆき、小皇帝改造計画の基礎はようやく端緒をとらえる
ところまでいくことができました。(‥‥かなぁ?‥‥)
そうこうするうちに、当たり前の小学校卒業の時がやってまいります。小学校
を卒業すれば、当然、中学へ入学。
が、
・・・ここにもまたひと騒動が待ち受けていました。
最近(2002年初頭)、市内旧市街の中央部にありました市政府=市役所?み
たいな感じ)が、手狭になったのか郊外に新しく建てて移転する事が決まりま
した。で、その跡地が売りに出されました。
場所もいいですし、広さも広しで、価格は五千万元!=約七億五千万円)そう
簡単に誰でもが名乗りを上げられるような代物ではありません。
当地(南通政区五市二県+上海市及びその周辺都市)で殷賑が際立つ文峰企業集
団あたりが買うんじゃないかい?主たる文峰大世界デパートも直ぐソバだし。
南通スズメはそんな噂話をしておりました。
と・こ・ろ・が....
最終的に決定した購入相手は...南通第一中学校!!
南通市では第一番目に数えられる進学率ナンバーワンのエリート校。ではあり
ますけれど、“公立”中学です。・・・公立中学にどうしてそんなお金がある
のか?
進学率がいいから、予算を思いっきり獲得できてお金がジャブジャブ?
・・・違います。
現在の中国の学校は、下は幼稚園から上は大学まで全て“国属民弁”
どういうことかといいますと、国立公立私立を問わず(私立は当たり前なんで
すが)“自分のことは自分で賄う”方式で経営しなければなりません。日本の
感覚ならば、要するに全部が“補助金ナシの私立学校!”みたいなものです。
では、学校が独自に収入を得るといったらどうする?
日本の学校と違って中国の学校は(幼稚園は別として)、元々がひとつの会社の
ようなスタイルになっています。その学校によっていろいろで、一律どこでも
同じという訳ではありませんが、
印刷工場を持っていたり、仕出弁当屋!?を経営していたり、スポーツ用品店
があったり。。。(形態は直営もあれば別会社のスタイル、委託方式、請負型
などなど様々)
先生や職員も同じ敷地の中に社宅があり、全員がそこに住んでいます。
大学になるともっと凄くて、ひとつの大学に、教育ならば保育園から上の全部
と病院・警察・郵便局・工場・ホテル・スーパー・食堂などありとあらゆるも
のが備わっている、日本人の感覚ではひとつのコミュニティ、町か村のように
なっています。
元々からこんな感じなんですが、、、でもこれまでは収入はすべてお上から、
上部の組織から交付を受けて運営されていました。ところが、
改革開放政策が進んできますと、(というか大釜の飯を食い荒らし過ぎて)上か
らお金が回ってこなくなってしまいましたーーー。
一時は先生の給料遅配!とか、施設の更新すらもままならなくなったようで、
かなり厳しい状態だったようです。そこで苦肉の果てに考え出されましたのが
“国属民弁!”
で、“学校が収入を得るにはどうするか?”
いろいろなアルバイト経営で稼げる額などはタカが知れていますし、そもそも
大体は赤字かスレスレか。。(黒字だったら国属民弁も必要なかったわけで‥)
一番手っとり早いのは“生徒から徴集する”という事になります。
で、....そうなりました。
ついこの間、朱容リ首相が学校の“乱収費”を禁止する通達を出しました。
が、・・・・???
〜〜〜どうしてこんな話を長々としているのかといいますと、
中学校へ入学する時には、普通で九千数百元、最高が一万四千数百元かかりま
す。
普通?最高?
なんだそりゃ?
‥‥なんだそりゃ?と思いますよね〜〜
=つづく=
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┃ ┃メールマガジン掲載記事読後感アンケート結果。
┗━┛
■面白かった (^○^) ----------------------------------- 27人 ( 90%)
■ふつう (゜.゜) ----------------------------------- 3人 ( 10%)
■ツマラナかった(-_-) ----------------------------------- 0人 ( 0%)
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┃ ┃コメントボードに頂きました感想。
┗━┛
┌──────────「coralさん」
はじめまして。
今度上海で仕事することになりまして、
WEB上をうろうろしていたらこのページを見つけました。
読んでびっくり、過去記事もじっくり見てみるつもりです。
これからも市井の話題が楽しみです。
└──────────
┌──────────「天の川さん」
面白いです。
学校が企業としていろいろな事業をしているとは、
初めて知りびっくりしました。
60の手習いで今中国語を勉強中で、
〈WEB熱線〉はとても興味があります。
└──────────
┌──────────「よっさん(さん)」
毎回を楽しく?読んでいます。
小皇帝さんがどんな変身を果たすのかドキドキです。
私の孫も同じ境遇ですから。
└──────────
┌──────────「杉山さん」
毎度 眼からウロコぽろぽろデス。政府の公式発表など見るに値しない?
└──────────
┌──────────「大原敬一さん」
これで教育になるんでしょうか?
└──────────
┌──────────「みーさん」
いつも興味深く拝見しています♪
今回の学校の仕組みの続き、と〜〜〜っても早く知りたいです!
小皇帝くんのその後も・・・
本当に知れば知るほど、謎の国です☆
└──────────
┌──────────「りょうぽんさん」
とても面白いです。早く続きを読みたいです
└──────────
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┃ ┃ お便りで頂きました感想。
┗━┛
┌──────────「ウシさん」女性@十代@愛知 2006/09/04
大変面白い記事を読ませていただき、有難うございました。ネットって便利で
すね。ところで質問ですが、
記事の中に「改革開放政策が進んでくると(大釜の飯を食べ荒らしすぎて)上か
らお金が回ってこなくなった」とありましたが、私には、開放政策が進むこと
と、お金が回らなくなったことの因果関係が分かりません。教えて頂けないで
しょうか。
私はつい先日中国へ行ってきました。そのときガイドさんから「国属民営」に
ついて聞きました。 OJIN さんの分り易い記事が読めて参考になりました。
有難うございました。
└──────────
▼
┌──────────「(^^) OJIN です(^^)」
計画経済時代は、必要予算は全てお上(国家)から支給されていたわけですが、
いろいろあって計画経済がうまくいかなくなりだし、改革開放を始めたわけで
すけれど、ある時点からスパッと、ハイ!今日から改革開放一本槍です!とい
うわけではなく、
改革開放政策は一部で開始されていても、学校は相変わらずお上から必要予算
を支給される形態が続いていたわけですが、国家財政がさらに苦しくなってき
て、学校にまわす予算にも事欠くようになりだしましたーーー。そこで、
苦肉の策であみ出されたのが学校の改革開放政策、「国属民弁」方式です。
読み返してみますと、たしかに書き方がおかしくて「改革開放政策が進んだら
お金が回ってこなくなった」という意味にうけとれます。
正しくは「改革開放政策が更なる広範囲に適用されてゆく過程で、学校も国属
民弁とよばれる独立採算制に切り替えられていきました」とするべきでした。
ーーー失礼いたしました。
└──────────
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
|