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中国の教育事情を覗く ――――― by YUKAさん
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☆ ある日のニュースより:現代的新大学生 ――――― 2001/10/04
―― 新学期が始まって10日、既に5千元を使った新大学生
┌──────────「9月11日の揚子晩報より」
昨日ある新大学生の母親、周女史から本社に電話がありました。彼女は南京某
大学に入学したばかりの息子の驚くばかりの消費生活を打ち明けました;
子供が入学したその日、両親は子供に学費の外に生活費として 5千元渡しま
した。10日もしないうちに子供から電話があり“お金がなくなったので送金
して欲しい”と告げてきました。
両親が“いったい何に使ったのか?”と聞いたところ“物を買ったり、食事を
したらなくなった”との返事でした。周女史は大学の消費の多さに驚くばかり
です。
記者は大学関係者と連絡を取り、大学では通常の学費と寮費以外に何の費用も
徴収していない事が分かりました。記者は更にその学生の同級生に話を聞いた
ところ、新学期が始まってからこの学生は非常に羽振りが良く、寮の友達を招
いて高級レストランで食事をしたり、ブランド服を次々に買い、遊び歩いてい
た事が分かりました。
記者が真相を学生の母親に伝えたところ、彼女は非常に恥ずかしそうに“今後
子供にお金の使い方をよくいってきかせます”と言いました。更に“学校側で
ももっと学生の消費生活に関心を持って、財政面でも指導してもらいたい”と
表明しています。
実際このような新大学生の例は少なくありません。新学期以降届いた各大学の
情報によれば、お金の使い方が分からない大学生が5割に達し、更に上記の学
生のような“高消費生活”は1割に達します。
南京某有名大学の電子科に通う黄君の両親は自営業をしています。両親は開校
前に学費以外に3千元を生活費として黄君に渡しました。今までこんな大金を
持った事がない黄君は心弾み、まず“南京一日遊覧”に参加しました。
更に食費、遊びに“タクシー代”併せて何百元を一度に使ってしまいました。
また、たくさんの同級生が有名ブランドの新しいCDプレイヤーを持っている
のを見て、今まで自分が使っていたSonyのCDプレイヤーを古臭く感じ、
タクシーで新街口に乗り付け、新しい有名ブランドのCDを買い 1千元以上
使ってしまいました。
記者が“新学期が始まって2−3日しか経っていないのにこんなに使ってしま
って、今後の生活はどうするの?”と聞くと、黄君は“両親は1ヶ月の生活費
を制限していないから、足りない時はまたお金を送ってもらう”と平然と答え
ました。
ある女学生は両親と彼氏との電話代だけで2日で200元使い果たしました。
調べによると、家庭経済環境が比較的良い新大学生はブランド服を買いあさっ
たり、同級生とレストランで豪食したり、ある学生は寮生活の環境の悪さを嫌
いホテルに住む者まででる始末。
一方で家庭経済環境が良くない学生は、学費が払えないばかりか日々の生活に
も困っています。どんな環境にあっても、家庭側と学校側更に社会側の配慮が
必要です。特に新大学生の“超高消費”現象は楽観出来ません。
南京大学の講師はこう言います;
家庭教育の不足と独立生活能力の欠乏は、この無計画消費な大学生を作り出す
主要原因です。もし的確に指導しなければ、今後社会問題を引き起こすばかり
か、犯罪を引き起こす事になりかねません。大学側は新講義として“消費課”
を設け、正しい消費習慣を身に付けさせる必要があると思います。
└──────────
―― “父母応援大軍”は子供が成長していない証拠
┌──────────「9月12日の服務導報より」
昨日ある新大学生が、“公車”で新学生を見送るのは依然として普遍現象だと
発言しました。特に南京中医薬大学校門では、新大学生を見送る車両の列は歩
道上に200m以上に達しました。更に、出来たばかりの市民広場も駐車違反
車両で埋め尽くされました。
午後5時頃まで、南京中医薬大学前の車の列は100mに及びました。付近に
住んでいる老人は“午前は広場と歩道が車で埋め尽くされていたのに誰も取り
締まらない”と諦め顔でした。南京師範大学、南京芸術大学の校門前もやはり
見送りの車で一杯でした。
学校側の作業員はこう認めています;
新学生の両親は子供が苦労する事を恐れ、学校登録から学費納め、学校や周囲
の環境になじむよう全て配慮し、強力な“応援大軍”と化しています。また多
くの両親は大学付近のレストランで南京の親戚友人をもてなし、“子供を宜し
くお願いします”と売り込んでいます。
今では学生1人で荷物を抱えて登録に来る姿はほとんど見られなくなった。
生活に苦しい学生でさえ、やはり両親が付き添ってくる。
└──────────
(注:公車)
中国では個人で車を所有している人は、日本と比べるとまだまだ少ないです。
理由は値段が非常に高いから、一般人民には高値の華。“公車”とは会社の車
・政府の車を指します。
本来なら仕事に関する事以外使用してはいけないのですが、社員や関係者が私
用で使うのも“暗黙の了解”になってしまっています。最近は随分制限されて
いる、、と聞きましたが、この記事を読むとそうでもないみたい、、。
―― 軍事教練をエスケープする新大学生
┌──────────「9月18日の服務導報より」
新学期が始まった大学では軍訓練を新学生の必修科目にしています。ここ数日
届いた幾つかの大学調査から、入学したばかりの学生が軍訓練をエスケープし
ている事が分かりました。
江寧の大学地区では軍事教練に参加した学生は皆口々に文句を言っています。
“こんなに暑い日に訓練するなんて我慢出来ない!”と。湖北からの男子学生
は“軍事教練はとても大変、だから休みをとるようにしている。頭痛、骨折、
ねんざ、休みがもらえるなら理由ならなんでもいい”と言います。
軍事教練をエスケープするため、学生は必死に知恵を絞っています。某大学の
ある男子学生は“お金を出せば絶対大丈夫!”と人を驚かせる発言をします。
記者がどのような方法かと聞くと、学生は自信満々に“指導員にコネがある人
を探してレストランで一席設ける。顔見知りになったら理由を見つけて軍事教
練に参加できなくなったって言えばいいのさ”と言います。
大学で軍事教練担当を勤める教官はこう言います;
ある学生は見るからに身体が丈夫そうなのに“太陽の下に出ると頭痛がする”
“具合が悪い”“日射病になる”と大声で騒いでいました。女子学生は生理を
理由に休む者もいます。最近の新大学生は努力する気持ちが欠けている。
江蘇省優秀教師であり心理学専門家の黄教授はこう言います;
新大学生が軍訓練を逃れようとする現象は、社会と教育部門が重要視していま
す。彼らは中高校時代で努力しない、我慢しない習慣を作ってきました。身体
も運動不足の為弱々しい。
“手を伸ばせば両親が服を着せ、口を開ければ両親が御飯が与える”ような生
活は彼らの依頼心を増長させました。大学生活は独立生活の始まりです。ぜひ
彼らに軍事教練の補修授業を!
└──────────
お金の使い方”は、
日々の生活の中で、両親が自然と身につけさすものではないでしょうか。金銭
感覚に限らず、性教育や人間が生活していく上で基本的な事や不可欠な事は、
できるだけ両親が導くものだと思います。
日本の大学生ならその歳になれば自然と金銭感覚が身についているでしょう。
どうやら中国では“甘やかす事”は出来ても、“教えられない”両親 が増え
ているようです。そんな事まで学校で教えてもらおうなんて、、、絶句。
中国で一人っ子政策が実施されて20年が経ちます。
今の新大学生はまさに“小皇帝”“小公主”(←注)として大切に育てられて
来ました。1人の子供に父親、母親、おじいさん、おばあさんと平均4人の大
人が世話をします。
普段は両親が出勤の為、おじいさんおばあさんが面倒をみます。一人っ子ゆえ
可愛いのは分かりますが、盲目的に可愛がり、あまやかし、その結果わがまま
で忍耐力のない子供を育てる事となりました。
新聞には協調性がなく、自分本意な学生の記事をよく目にします。彼らが担う
今後の中国はどうなるのでしょう。現在は“大切に育てる”と“あまやかして
育てる”の違いが分からない家族の教育方法が問題視されています。
(注:小皇帝小公主)
甘やかされて育った一人っ子の愛称、、というか、名称です。たぶん皇帝や公
主の言う事は何でも聞かなければならない事から来ているのでしょう。
= おわり =
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┌──────────「松江さん」
日本でも似たようなものだ、という気がしないでもないですが。
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┌──────────「yodoさん」
私も心を鬼にして孫に当たります。あらゆる面に。謝謝!
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