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中国の教育事情を覗く ――――― by YUKAさん
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☆ ある日のニュースより:現代的性教育問題 ―――― 2001/04/26
┌──────────「4月26日の揚子晩報より」
中国ではずっと“性”の話題はタブー視されてきました。しかし最近、広東省
ドンガン市を取材で訪問した時に、10軒程の専門的に“性用品”を売ってい
る店が目に留まりました。興味を引かれたのは、性教育を放棄した学校や先生
が少なくない現状で、たくさんの学生がこの“性用品”店に駆け込み性教育を
受けている事でした。
店主:持って生まれた本能を押し殺す事は出来ない
ドンガンにある10u程の成人用品店の経営者は若い女性です。性用品につい
て、彼女は何のとまどいもなく話しはじめました。
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性はもともと人類が持つ本能です。それを無理に抑圧する事は出来ません。
それなのに、なにをとまどう必要がありますか?
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彼女曰く
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顧客は外地の人が多く、だいたい20代から50代ぐらいの男女です。しかし
多くの学生も来店します。彼らはただ買い物するわけではありません。ある女
の子の集団は店内を見てまわって好奇心を満たして行きます。来る回数が増え
ると私にプライベートな相談をしてきます。
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こうしてこの店主は、学生達にとって気心がしれたお姉さんのような存在にな
りました。
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中高生になると、思春期が訪れて身体的、精神的な変化に対する知識が欠けて
いる学生が多いです。彼らはこういう問題を両親や先生に打ち明ける勇気があ
りません。更に現代社会の影響で、性に対して早熟さが増しています。ちゃん
とした知識を身につけないと、自己抑制できずに取り返しのつかない事になる
可能性があります。
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中学生:思春期に入って恐い・・・・
記者は1人の女子学生を訪れました。某中学3年生の彼女はこう言います。
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学校では通常こういった教育はとても少ないです。唯一の保健体育の授業でも
ほとんどの先生は学生達に自習させるか、もしくはその章をとばしてしまいま
す。私達が授業から得られる知識はほとんどありません。
たくさんの学生が思春期に入って恐く感じます。でもこの気持ちを両親に話す
のは良くない事だと思います。1人の女子友達は学校以外の媒体からこういう
知識を得ていますが、どれも曖昧なものばかりであまり役に立たないと言って
います。
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両親:自ら指導する事が出来ない
中学2年生の子供を持つある女性はこう言います。
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子供はまだ幼いから、こういった知識は必要じゃないと思います。成長して自
ら理解する事だと思います。来る時が来れば分かるでしょ。
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彼女はこういう話題を子供の前で出す事に大きな抵抗があると言います。
中学3年生の子供を持つある男性は「私の子供は多分こういった問題はないと
思う」と言います。「子供はへそまがりで落着かないタイプだから、性問題で
悩む事はないだろう」と、彼ら夫婦も自ら子供に性教育をしようとしません。
学校:課外授業を組む予定
ドンガン市のある学校の責任者は
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学校の性教育方法に対しては確かに問題があります。ある教師は恥ずかしさか
ら生徒に自習させています。しかし学校側でもこの問題の重要さに気付き、何
度も会議を開いて解決方法を討論しました。我が校では学生を男女別に分け、
同性の教師が課外授業を行う予定です。
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学生が性用品店に立ち寄る事を知ると、「これも仕方のない事だ」と認めてい
ます。
└──────────
中高生の身近に潜む性犯罪
近年、青少年の被害者の数は大幅に増加しています。しかし学校や家庭では事
件に遭った時にどのように自分を守るか、また不幸にして被害者になった時に
どうすべきかきちんと教えていないのが現状です。これが中国の性教育問題の
現実です。これからどのように対応していくか、社会が注目すべき問題だと思
います。
日本では小学生の保健体育の授業で簡単な男女の区別を習いますよね。王ちゃ
んに聞くと、家庭で教わらないのは勿論、そういった授業自体がなかったそう
です。性問題はとても恥ずかしいもので、口に出すのも憚られるようです。
そういう意識の中で育った現在の大人や教師が、恥ずかしくて教えられない気
持ちはよく分かります。
中国のスーパーでは避妊用具も売っています。王ちゃんが“恥ずかしい”とい
うので私が買いに行きます。私が棚の前に立ち止まって選んでいると、よく好
奇心旺盛な目でたくさんの人に見られたもんです。
中国の若い人達の間では、避妊用具はまだまだ相手任せです。私の知り合いに
も、妊娠して堕胎した女性がいます。その女性は「避妊用具の事を言うと、性
についてよく知っているようで恥ずかしい」と言います、、。よく分かりませ
んが、、。
最近、南京市内で避妊用具を配るキャンペーンを行っていました。確かに中国
では近年“性教育”に関して真面目に取り組んでいるように思われます。ただ
「受け取る人が恥ずかしがって、持って行く人が少ない」と新聞には書いてあ
りましたが。
ドンガン市内の成人用品店では、“相談出来るお姉さん”のお陰で結構儲かっ
ているそうです、、。うーーん、私も南京でやるかな、、。??
= おわり =
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┌──────────「川畑さん」
当地ではエイズの問題は無いのですか、性教育は大事だと思うのですが。
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┌──────────「YUKAさんから」
エイズやその他の性病は、中国でも深刻な問題です。
中国国民の性に対する無知さ、加えて性に対する恥ずかしいと思う気持ちが、
問題に拍車をかけているように思います。病気の存在すら知らない人や、自分
から口にすると恥ずかしいから避妊を相手任せにする人のなんと多い事でしょ
う。自分を守るのは自分だと、政府が教える義務があると私は思います。
以前新聞にこんな事が書いてありました。 私が直接読んだわけではなく、王
ちゃんからの又聞きなので詳細は分かりません。
┌--------
河南省のある街では、人口の3分の1にものぼる人たちがエイズに感染してい
る。それは性交渉から感染したわけではありません。貧しい街では自らの血液
を売って生活の足しにしている人がたくさんいます。その際の注射針は使い捨
てではありません。消毒もされない注射針を使いまわした結果です。
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以前見たニュース番組では、病院で使用され廃棄されるはずの注射器を、消毒
もせず新たに袋詰めしている業者が摘発されました。このように、性交渉以外
での感染も大きな問題です。病院やその他付随する業者のモラルの問題ですが
まだまだ“自分さえ良ければいい”国民性を持つ中国。
ーーー問題はなかなか解決されそうにありません。
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