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中国ニセモノ事情 ―――― by サムライ駐在員さん
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☆ 大陸でプリンターを改造する(後編) ――――――― 2006/04/14
ソレを最初に見たのはもう1年半ほど前だろうか....シンセンの華強路(有名
な電子街)に、異様なナリをしたプリンターが並んでいるのに気が付いた。
プリンターの隣に、透明な樹脂製のインク壷があり、4色のインクが入ってい
る。大きさはそれぞれ100CCぐらい入ると思われ、これが4色並列につな
がっているのもあれば、4色分が一度に成型され、中の仕切りで分かれている
ものもある。
そこから各色の分だけ透明なビニールパイプが伸びていて、プリンター本体の
カバーから内部に潜り込んでいる。カバーを開けてみると、パイプはインクカ
ートリッジ上面に埋め込まれており、この「インク供給デバイス」はカートリ
ッジの形をしたパイプの端末を、プリンタヘッドにカートリッジ同様取り付け
るようになっている。
つまり、本来であればインクカートリッジのインクが入る部分に、パイプを介
して外付けのタンクを取り付け、毛管現象で常時供給し続けるというものだ。
なんというか、病人が点滴を受けているような痛々しさというか、飛躍的な能
力を得るために改造人間手術を受けているかのようなマガマガしさを感じざる
を得ないのだ。
ーーーが、なるほど理にはかなっている。
日本では、こういったPC関連のサプライ商品は、大手メーカーがきちんと作
るので、結構コストがかかるというイメージがあるのだが、これは「まずコス
トありき」の大陸ならではの発想かもしれない。
液体のままストックする大容量のインクタンクであるので、機種にもよるが、
私が使っているタイプのものだと、インクカートリッジ10個以上に相当する
そうで、また、インクを途中でタンクに足すことで、エンドレスで使用でき、
カートリッジの交換に伴うヘッドのクリーニングも必要ないのだそうだ。
また、タンクが透明であるので、残量が一目でわかる。
インクの補充は、別売のインクを買ってきて、外付けタンクにジョボジョボ入
れてやればよく、また、こういう売り方をしているインクは恐ろしく安く、リ
ポビタンDぐらいのサイズのビンに入っていて、たったの40元だという。
プリンターのインクカートリッジは、大陸のサードパーティが出している非純
正品でも45元ぐらいであったので、コストパフォーマンスは1/10以下で
あるから、ものすごい。
もし、トラブルなしで問題なく使用できるのであれば、こんなすごいものは見
たことがない。
私の情報アンテナの張り方が悪いのかもしれないが、今に至るまで日本でこれ
を販売しているというのを聞いたことがない。
やはりトラブルがおきやすいので、日本などマトモな国では売られていないの
かと思いこれまで敬遠してきたのであるが、今回ついに手を出してしまったの
である。
値段は285元で、セットの箱には、インクタンク−ビニールパイプ−カート
リッジまで一体化した状態で納められている。インクタンクには初めからイン
クが7割がた入っており、ビニールパイプを通してカートリッジまでインクが
すでに来ている。
輸送時の振動のためか、薬液が切れた点滴のようにパイプの中には気泡がたく
さん入っているので「印刷のときにかすれるんじゃあるまいな?」とケチをつ
けて値切ろうとしたのだが、「ヘッドのクリーニングのときに吸い出すように
なっているから大丈夫だ」とのことであった。
取り付け方は簡単で、各機種にあわせてヘッド(カートリッジを模してある)を
選び、通常のカートリッジのように取り付ければよい。その際、プリンターの
動作に影響を与えないよう、パイプを上手に固定すること、パイプがねじれな
いよう注意すること、液漏れ若しくはカスレを防ぐために、インクタンクはプ
リンター本体と同じ高さに配置することがポイントだとの事だ。
早速これを手に入れ、事務所のプリンターに取り付けてみる。
プリンターヘッドとの取り付けがどうも甘く、振動でカートリッジが外れそう
になるので、アバウトではあるがテープで固定する。ヘッドを右に寄せたり左
に寄せたりしながら、パイプをテープで止める。最後に、インクタンクの空気
孔を開く。
プリンターのプロパティからメンテナンスを選択し、ヘッドのクリーニングを
行うと、それまでアワが無数に入っていたビニールパイプが、一瞬ビクッと動
き、アワがすべてプリンターに吸収されてしまった。ーーーなるほど、ヘッド
のクリーニングとは強制的にインクを供給してやることらしい。
準備が整ったので、ちょうど開いていた仕事のエクセルファイルを1枚印刷し
てみることにする。ガチャコン、グイーッ、ガチャコン、・・・グワッグワッ
グワッとかいいながら、通常通りプリンタは動作し、吐き出されてくる紙には
問題なく印刷が行われている。
しかしながら、どうもパイプの動きが危なっかしいのである。
ヘッドは左右に往復運動をするので、パイプもそれにあわせて動くのであるが
パイプをたるませる加減が難しい。パイプを適度にたるませてプリンターのカ
バーにテープ止めするのだが、これがきついとパイプが引っ張られてしまって
カートリッジが外れてしまう――――。
最悪の場合、カートリッジとパイプの接合が取れてしまい、プリンター内部に
液体のインクがブチまけられてしまう。(この懸念があるために今までコイツ
の導入になかなか踏み切れなかった)かといって緩くしたら緩くしたで、タル
んだ部分がプリンター内部の角に引っかかって余計危ない――――。
パイプはプリンター本体とカバーの隙間にむりやり挟み込むのであるが、どう
も危なっかしく、パイプがつぶれてしまう上に、挟まれた部分がこすれて穴が
開きインクが漏れ出す可能性があるのが実に怖い。
ならばカバーを開けばいいのであるが、通常、カバーを開いたら、プリンター
はヘッドが中央で固定されてしまうので、この状態で使用するにはカバーのス
イッチを殺さなければならない。また、カバーを常時開いた状態で使用するこ
とは、大陸では特に埃の進入が懸念される。
ーーーというわけで、ちょっと手ごわい相手である。
ーーーそこで、思い切って下記の改造を施してみた。
・プリンターカバーの加工
カバーを閉めた状態でもパイプが問題なく移動できるように、カバー上部の左
から中央までの幅4cmほどを切断。カバーを外して工場の切断砥石で切ったの
だが、なかなか上手にできた。
・インクパイプ固定位置の変更
ヘッドがどの位置にあってもパイプのたるみを一定にするには、パイプの固定
点をヘッドから離せば離すほどよい。ところがヘッドからまっすぐに伸ばすた
めには、固定点を上に持ってこなければならないので、新規でパイプホルダを
製作した。
ーーー製作といっても紙工作であるが、厚紙を使いパイプをクランプする部分
もなるべくパイプをつぶさない構造にし、意外とカチッとしたものができた。
これをプリンターカバー上に取り付ける際は、プリンター上面の用紙フィーダ
に干渉しないよう注意が必要。
この改造は功を奏し、実に快調に作動する。業務上、結構印刷を行うことが多
いのだが、これならばインク切れもまったく怖くない。
コストも従来に比べて1/10以下になり、またプリンターのインク詰め替え
やヘッドクリーニングで無駄になっていた時間もこれからは不要である。また
インクも無尽蔵に近い感覚で使えるので、書類などでもカラー写真をふんだん
に盛り込んだ書類が作成できる。
まだ使い出してから1週間であるので、この先どういう不具合が出るのかは分
からないが、とりあえずは問題ないようだ。
所得が日本の1/10程度の国ならではの製品だけに、いろんなものがあるわ
いと実に感心する。リスクをエンドユーザー自身がカブらなければならない要
素が非常に高いが、コストを考えると案外妥当なのかもしれず、
また、ユーザー自身が積極的に手を考えることで、上手に運用できたりできな
かったりするあたりも、かつて日本が発展期であった頃と相似であるといえる
かもしれない。
ーーーところ変わればというが、この国にはこういったものがたくさんあるに
違いないと思う。
= この稿おわり =
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┃ ┃ メルマガ掲載読後感アンケートの結果。
┗━┛
◇ おお!オレもやってみるかな〜(^○^) ------------------ 20人 (65%)
◇ まあまあかな〜(゜.゜) ------------------------------- 10人 (32%)
◇ まあまあ..の..まあまあ(-_-) ------------------------- 1人 ( 3%)
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┃ ┃ (^^) OJIN です(^^)
┗━┛
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このサム駐さんの「大陸でプリンターを改造する」、、発行してから読み返し
てみて、あー、アンケートの選択肢設問があんまり適切じゃなかったなー、、
そう気がつきましたけれど後の祭り――――。
ーーー案の定、反応が鈍い、、やれやれ、、。
1日経って、アクセス統計の記録を覗いて見ると、、!?
サム駐さんのコーナーのアクセス数が400を超えていて金曜日のダントツ!
土曜日も150超でした。 平均すると、普段は毎日40アクセス程度なので
その突出振りに驚きました。
アンケートの反応が良かった記事のコーナーのアクセスが伸びるというのは、
これはまあ当たり前なんですが、それでも200もいけばいいところで、今回
の反応が異常に(?)多かったということになります。
この結果をサム駐さんに教えてあげましたらーーー、
おそらくは、傍目から見ると結構リスキーなことをやってますので、選択肢の
「オレもやってみるかなー」に票を入れるのをためらう方が結構おられたから
ではないでしょうか? 私もインク代の重圧に「うぎゃー!」とキレるまでは
こいつの導入をかなりためらっておりましたです。
とはいえ、インク代を革命的に節約できるので、日本の方には結構目新しい物
件ではないかと思います。ーーーYAHOO オークションに出品すれば荒稼ぎでき
るかもしれませんね!?
ーーーという感想が返ってきました。
改造プリンターの写真にそんなに興味があるのかな〜??
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┃ ┃ アンケートコメントボードに頂きました感想。
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┌──────────「タッキーさん」
はじめまして。いつも楽しく拝見させていただいております。
先日のお部屋の整頓方法、今回のプリンタ改造と見ておりますと、ちっともO
型人間とは思えません。合理的な手法にいつも感心しております。
ちなみに日本では、個人レベルで同様の改造をされている方が少数いらっしゃ
るようです。以前、Googleの検索で発見しました。
それでは、これからも楽しいお話を期待しております。
└──────────
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┌──────────「サムライ駐在員さんから」
どうも、ご笑読頂きありがとうございます!
いやいや、メンドクサイことが苦手なO型の性格を徹底的に突き詰めれば、
メンドクサイことは可能な限りやりたくない!
↓↓
初めからメンドクサイことが起きないように、徹底してアタマを絞りコストも
湯水のようにかける!ーーーという、突然変異型が発生するわけですーーー。
さて、例のプリンターですが、今日も元気に故障知らずでハタライテくれてま
す。リスクがあるだけに決してお勧めはしませんが、もし、興味があればお試
しくださいませ♪
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┃ ┃ この記事にお便りを頂きました。
┗━┛
┌──────────「000 さん」
このシステムを考え始めたのは、写真をプリントアウトすることが多い北米の
一般ユーザーたちです。かれこれ2、3年ぐらいになります。それを、北米の
リフィルインク系企業が製品化し販売を始めました。ーーー当時は非常に高額
な商品だった。(今でもそこそこの金額)
お決まりのように大陸製(大連)が北米で流通しはじめて、日本にも入ってくる
ようになった。日本では安価に自作するのが流行った。
日本の大手サプライメーカーが販売しないのは、インクコントロールが機種・
使用状況によって、ケースバイケースでシビアになるので、サポート上のデメ
リットが大きいからでしょう。
「インク連続供給」「CIS」「CFS」などで検索してみるといいでしょう。
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┌──────────「サムライ駐在員さんから」
なるほど参考になります。
やはり欧米の発想なんですね。自作する人までいるとはすごいです。
たしかにユーザーが負うリスクは大きいですので、日本市場向けに大手が扱う
のは難しそうです。私の場合も、買ってきてポン着けではうまくいかないので
試行錯誤でいろいろいじってようやく使えるようになった次第です。
今のところ、まったく問題なしで作動しているので、かなり気に入ってます。
ところでこれ、日本では高いんですか? こちらではせいぜい4千円ぐらいな
ので、興味のある方はぜひお試しください!
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┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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