中国で犯罪!見聞記遭遇記
☆ 香港盗難事件(6) ――――――――――――――― 1996/04/29
                         by ブーザンさん

−27
それを読み終えたら、なんとなく気が楽になった。その盗難に遭った額に比べ
ると、ブーザンの盗難に遭った額など蚊が刺したほどでしかない。そう考える
と本当に楽になった。
楽になった気分で警察の中へ入って行った。先程、交代した警察官が座ってい
た。ブーザンは手を上げ「先程はどうも!」とニッコリ笑って挨拶した。名前
を告げ、盗難リストを探してもらった。

「あ〜、あなたね!このリストは1時間ほど前に見てたばかりですよ」
というので不思議に思い聞いてみた。
「どうしてわざわざこのリストを見ていたのですか?」

−28
警官は、先程、日本女性が5000HKドルとパスポート入りのハンドバック
を、ファーストフードのレジ横に無造作に置いてお釣を数えている隙に置き引
きされ、付き添われて来たという。

大きな声で泣きじゃくるので困っていたところ、たまたまあなたのリストを見
つけ、その女性に説明したところだと言う。説明していくうちに泣き止んだと
説明してくれた。だから、私の名前を見てすぐに分かったんだという。

ブーザンは、そんな事はどうでも良かった。
「ところで、被害届を出してからもう5時間以上経ってます」
「パスポートが出てきたかどうか調べて下さい」
とお願いした。

警官は「まず無理でしょうね〜」と言いながら係りに電話していた。「やはり
拾ったという情報は入って来てませんね」と言われたが、
「明日、領事館へ行って再発行の手続きをしますが、時間が掛かりそうなので
パスポートの届けがあるかどうか明日また来てみます」と言い残して警察署を
出た。

−29
翌日、朝7時にホテルを出た。日本領事館に行く為であった。

地下鉄、佐敦[ジョーダン]から尖沙咀[チムサーチョイ]、そしてビクトリア湾
の下を潜り抜け金鐘[アドミラリティ]を通り、目的地である中環[セントラル]
に着いた。皇后像廣場の横を通り、康楽廣場まで出て、日本領事館のあるセン
トラルポスト・オフィスビルの46階へ直行した。

しかし、早く来過ぎてしまった。9時半からなのに8時に着いてしまった。
仕方なく待っていたけれど、ーーーこれが実に長い1日の始まりになった。

                        = この話つづく =
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└→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。 
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