中国で犯罪!見聞記遭遇記 ――― by 半日半華人さん
☆ 身近な事件簿 ――――――――――――――――― 2006/08/30
2006年3月…比較的「安全」とされた邦人多数在住地区の隣で殺人事件が
起こった。それから数日間にわたり、その付近(交差点)には深夜迄パトカーが
待機。ーーー物騒な話である。

さて、事件は「ホステス殺人事件」。殺人事件ぐらいで驚いていては「異国の
地」で生きてゆけない多発事件。だが今回の事件は、
一歩間違えれば今後「邦人被害」も予想されるゆえ記事にする事にした。

「制服」に弱いのは邦人だけじゃない。

制服といっても、おとーさん方が大好きなセーラー服ではございません。
ん?…待てよ〜、今回の被害者の勤め先は「日式クラブ」とあったからお店で
は・・・・(←良からぬ妄想)。

さて、犯人は初めから強盗殺人を計画していた。「どうすれば部屋へ押込む事
ができるかな?」と散々ない知恵を絞った揚句、、公安(ポスリ)に成済ませば
(職務質問等)ドアを開くだろう…と思いついた。ーーー何も悪い事をしていな
くても「制服」に弱いのは皆同じ。

早速…公安員の帰宅時間を調べ、尾行の結果…自宅を突き止める。
公安とはいえ国家公務員が安月給の「異国の地」では衣類泥棒は容易い仕事。
〜〜〜まんまと制服を手に入れる事に成功!

どうせ押し入るのであれば「仕事が簡単」&「お金持ち」が良い。

色々検討を重ねた結果、、一人暮し・日本人相手・抵抗出来ぬ体力の観点から
「ホステス業」に狙いを定めた。―――先ずは帰宅時間の調査から始め…何度
となく小姐達を尾行。複数同居はもっての外、邦人との同棲者もダメ、警備の
厳しい警備員付マンション住人も除外。

こうしたストーカー行為の末に選択した小姐、、何度となく尾行を繰返して、
たいがい「一人暮し」と判明したが確証がもてない・・・・。

そこで事前調査を思いつく。

いつもの退店時間…帰宅経路…自宅到着を確認し、公安制服に着替えた犯人は
トントントン(←ノック音)「○○派出所の者だが□□調査に来た」。

ここで申上げておかなければならない事がある。

現在、上海ホステスの多くは外地人(=上海以外の出身者)であり、違法在住者
なのだ。つまり「後ろめたさ」がある。
落着いて観察すれば、偽警官の変な部分に気付いただろうが動揺して見逃す。

素直にドアを開く。当然の事のように侵入した犯人は(調査は調査でも)「犯行
の障害になるようなものはないか」と「資産状況」を把握して退散する。

ここでホステスにとってもう1つの不運があった。

昔はホステスの殆どが同じ上海人、客待ち時間を利用した情報交換(お喋り)が
あった。…だが現在は出稼ぎホステスが殆どゆえホステス同士の交流はほとん
どない。(むしろ客を奪い合うライバル関係)

そこで多少の話題にはなるが、皆「無関心」…もし私のところに来たらどうし
ようというぐらい。

そして数日後…凶悪犯罪は実行されたのだ。

今度は一応顔見知りという事もあって、無造作に玄関ドアを開けるホステス。
襲いかかる犯人は、殺害(死亡)を確認後「亡骸」をベッドの下に隠して一旦退
散。どうして「一旦」なのか? 逃亡の際、再度の侵入を予定し小姐バックか
らカギと現金を持ち去る。

翌日、騒ぎになっていない事を確かめ、物色しようと…ところが奪ったカギで
は玄関ドアが開かなかったーーー。焦る犯人…苦労を重ねて犯行に至りながら
窃盗ができないなんて。

そこで思い付いたのが「街のカギ屋さん」。「鍵をなくしちゃって…」身分証
の提示もなく、犯罪に荷担させられているとは露知らず、、「ヘイ、毎度」と
難なくドアを開けてしまった。

再侵入した犯人は、物色の結果50万円入りの貯金通帳を見付け退散。

ホステスが出勤して来ない事を変に思い、公安に捜査依頼し遺体発見となる。
犯人割り出しはさほど難航しなかったと聞く。逮捕された犯人も又「外地人」
だった。こちらも一攫千金を夢見て大都会に。

そう…異国の地では誰も信じられない。我が身を守るのは自分自身のみ。
日々犯行の凶悪化が進む異国の地ゆえ、奥様にも忠告した。

「お前…自宅近くでも危険だから充分注意しろよ〜」
愛の忠告に対し
「大丈夫よ〜」
何とも明快な答えだった。

「それよりあなたのほうが心配よ〜」
「どういう事?」
「美人に声をかけられればヒョィヒョィと随いて行き、強面のお兄さんに身ぐ
るみ剥がされ…、、あっ!大丈夫かな?アンタ中国語が分からないから…」

〜〜〜と、変に安心され頭にきた。

・・・以下オマケ・・・こちらは邦人家族在住地区での昼日中の話。

この事件の被害者は韓国系の奥様と聞いたが、、今年初めの事。

出稼ぎ少数民族の毛皮販売を見ていると、手に持った毛皮の影に黒光りするの
は、ハンティング・ナイフというよりも刀と表現するほうがいいような凶器。
脅されながら人通りの少ない場所へ誘導され、身に付けた貴金属等を全て奪わ
れた事件。「異国の地」に安全な場所など存在しない。

さらに最近は初夏となり、薄着の女性が多くなる。首からぶら下がるアクセサ
リーを小型バイクで後方から襲う窃盗団あり。異国犯罪も進化しているーーー
感心するより、油断するな。

「気配」に振向く習性…Nipponで無意識に出たらどうしようかな・・・・。

〜〜〜変な心配をする私でした〜〜〜

                        = この稿おわり =
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この記事は元NHK政治部記者、渡部亮次郎氏のメルマガ「頂門の一針」第554号に転載していただきました。  渡部亮次郎氏のプロフィール
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