☆ 建物の構造とプライバシー意識 ――――――――― 2006/05/29
by 老玩童 OJIN
中国の建物は下の階の天井と上の階の床[ゆか]の間に空間部分がありません。
下の階の天井は即ち上の階の床なので、上の階の物音は下の階の住民にモロに
聞こえます。表の物音が静まった夜中に行われる..ナニの時のベッドの軋む音
なんかは、実に明瞭に聞こえてきますーーー。
----ちょっとヨガリ声が大きいと、それだってちゃんと聞こえてきます----
で、そういう構造ですから水道管・下水管・ガス管などは、日本のように天井
と床の間の空間に敷設することができないので、室内の壁際に剥き出し状態の
塩ビパイプがウネウネしています。
これもただの薄っぺらい塩ビパイプですから、下水管の中を流れている水音は
実に明瞭に聞こえます。あ、この水音は大便を流した音だな?これは時間が長
いから洗濯機の排水の音かな?などなど。
下のほうの階に住んでおりますとそうした様々な水音を聞かされますーーー。
若い女性がトイレで小便をするとき、その音が(例え恋人にでも)聞こえるのを
気にしないとか、いわゆるニーハオトイレの習慣とか、そうした行為の際は音
がするのは当たり前で、他人に聞かれても恥かしいことではないという考え方
は、鶏が先か卵が先かということになりますけれど、こうした「音を遮蔽する
環境にない生活」の中から習慣化していったのだろうと思われます。
音が丸々聞こえるということは、音のプライバシー(?)が無いということで、
音のプライバシーを気にしないということは、別の部分のプライバシーも気に
しないということになるようで、自分が気にしないから他人のプライバシーに
頓着している様子もまったく認められません。
断りもなく他人の携帯の中を覗いたり、机の引出しの中をかき回したりなどは
当たり前、、、そんななので、逆に自分が同じようにされても気にするふうで
もない、、。
もしも、建物の構造とプライバシー意識に相関関係があるならば、中国のプラ
イバシー意識が変わっていくのには、まだまだ何十年、いや、もっと長い時間
が必要でしょう。
= この話おわり =
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