覗き見中国の冠婚葬祭
☆ 中国の四十九日(?) ―――――――――――――― 2005/08/31
                         by 老玩童 OJIN

―― 昨年(04年)の10月下旬、親しくしている美眉ちゃんが声をかけてく
れました。
「 OJIN さんは、以前から中国の行事(?)を覗いてみたいって言ってましたよ
ね。来週の木曜日は、ウチのお祖母ちゃんが死んでから四十九日に当るので、
ワタシ田舎に帰るんですけど、一緒に行ってみませんか〜?」

おお!これは好機会!ーーーもちろん同行させて頂くことにいたしました!

当日は、やっぱりそういう席なんだから普段のようなラフな恰好というわけに
もいかんだろうな〜、、と悩みまして、久しぶりにワイシャツネクタイダーク
系の三つ揃い..と、少し寒いのでトレンチコート、、というイデタチで臨むこ
とにしました。ーーーそうだ!香典も用意しなくては!....500元を用意。

この美眉ちゃんの老家=実家)は南通よりも北の方角になるので、バスターミ
ナルは「永興公共汽車站」から出ます。ーー12:30分に出発しましたが、
なかなか出発進行!....とはなりません。

どういう意味だ〜?

ーー中国田舎行きバスの悪習「路上客拾い」=つまり、バスターミナル発券所
で正規に乗車券を購入せず、近くの路上に居て、自分が行きたい方角のバスが
来たら停まってもらって乗る・・・・こうすると、正規に乗車券を買うよりも
1〜2元安くなります。(正規のバス代:6元/人)

また、バスの乗務員のほうも、その料金は自分たちのポケットの中、、なので
乗客・乗務員双方の利害が一致、この悪習が蔓延しまくっています。

その日は乗客が少なかったので、バスは一定の地点間を往ったり来たりして客
拾い、、いっこうに出発進行しようとしません。ーー30分ほどそんな状態が
続いて....遂に一緒の美眉ちゃんがブチ切れました!

「あんたたち!冗談じゃないわよ!スグに出発させないと、ワタシは監督局に
告訴電話をかけちゃうよ!スグに出しなさいよ!」

まあ、乗務員のほうもこういう苦情には慣れているらしく、--方言なんで意味
は解かりませんでしたが--言い返して盛大なる口喧嘩の応酬!?

ーーでもまあ、それから程もなく出発進行となりました、、。

途中からは客拾いしていた時間のロスを取り戻そうとするかのようにブンブン
飛ばして、結局、1時間の路程のところを1時間20分かかって13:50分
に到着。そこはかなり大きな集落のバス停でした。

そこからは中国田舎の名物、三輪タクシーで(この日はオートバイ改造型)美眉
ちゃんの家へと向かいます。ーーーしばらく走ってご到着。

老家は  こんな造りになっていました。
        ┏━━━━┓         ┃    ┃         ┃ 厠 所 ┃   こっち側が家の裏手側になります。         ┃(便 所)┃         ┃    ┃         ┗━  ━┛ ┏━━━━━━━┯━  ━━━━┯━━━━━━━┯━━━━━━━┓ ┃       │       │       │       ┃ ┃ この家の  │  大 庁  │ お祖母さんが │  台 所  ┃ ┃ 主人夫婦  │       │ 生前住んでい │       ┃ ┃  の寝室   │ まあ居間兼 │ たという部屋 │ 竈[かまど]と ┃ ┃       │ 応接間かな │ 今は、仏壇が │ 簡単な調理用 ┃ ┃       │       │ 置かれていま │ 具だけでした ┃ ┃                 ました。           ┃ ┗━━━━━━━┷━┓   ┏━┷━━━━━━━┷━━━━━━━┛ ■←墓(納骨堂?) ┌─────────────┐          ┌──────┐ │             │          │      │ │ ―― (1)テント ――  │          │      │ │このテントでお坊さん達が │ こことテントが張 │ (3)テント │ │休んだり次の演じ物(?)の │ られている部分が │      │ │準備などをしていました。 │ この家前広場にな │ここで近所の│ │             │ ります。     │人や会葬者が│ └―――――――――――――┘          │食事をしたり│                 ここでお坊さん達 │酒を飲んだり│ ┌─────────────┐ がいろいろな演じ │しながら  │ │             │ 物(?)をやってい │お坊さんの演│ │ ―― (2)テント ――  │ ました。     │目(?)を観賞│ │このテントで燃やして死者 │          │      │ │に贈る竹と紙で作る豪華な │          │      │ │あの世の家を製作中でした │          └――――――┘ │             │ └―――――――――――――┘ ------------------------------------------------------------------     農道(というか、畦道より多少広いぐらいの道・無舗装) ------------------------------------------------------------------
(3)のテントから(1)のテント方向

(1)のテントから(3)のテント方向

上図の左側、隣の家の庭より(3)の
テント(右側)、(1)のテント(中央)
母屋(左端)

大庁全部を使って目を見張るこんな 鮮やかな祭壇が設けられていました

これは母屋の入口脇に飾られていた ものですが..どういう意味を持つも のなのかは..分かりません。

そのさらに横の外壁に貼られていた 告示書。―――右側の赤い部分には
「酌水献花上通天宮之境」
左側の赤い部分には
「禮懴法食下達地府之門」
ーーーと書かれていました。

母屋の前庭の隅のお墓(納骨堂?)



着いたのが2時を少し過ぎていましたが、美眉ちゃんと OJIN だけで、(3)の テントの中でスグに食事を、ということになりました。ーー農村のもてなしは なんといっても..食べさせること..に尽きます、、、。 なにしろ農家の庭先ですから、蝿が盛大に飛び回っていて、料理の乗っている テーブルの上にも軽く2〜30匹、、うーーーむむむ、しかし気にしない!! 美眉ちゃんのお父さんが、飯椀に黄酒をなみなみと注いでくれました。 そして2人で、カンパ〜〜〜イッ!! お父さんは、この日の喪主(?)ですからとても忙しい!アタフタとすぐにどこ かに消えてしまいました。そしたら、あーーーッ!お父さんの酒杯で蝿が水泳 を始めた!のを‥‥美眉ちゃんがさりげなく摘みだしちゃった!? そうこうするうちにまたお父さんが戻ってきて、カンパ〜〜〜イッ!! ーーー調子に乗って3杯、4杯と重ねてしまいました・・・。(^○^) そうしている間も、お坊さん(ほとんど普通の人の感じで坊主にゃ見えん!)た ちが----全部で7人いました----銅鑼や鐘をドンジャンドンジャン打ち鳴らし ながら、8の字型に動き回ったり、東西南北方向(?)に動いたり。
上図の(1)のテントで、お坊さんた ちがお経(?)をあげているところ
分かりづらい?ーーでは少し大きく

向かい合って立ち、その間をひとり ひとりが順番に通る。 (正面から)

円形にぐるぐる回りながら

8の字型にまわりながら
?ん? 中の一人が、読経しながらケータイでメールしてる?!(〜真面目にやれよ〜) ┌-------- │こうした行事は、普通は、息子の場合は5週目(35日目)に行い、娘の場合 │は6週目の日に行うんだそうです。??それじゃ〜四十九日じゃないんじゃ │ないの?ーーー今回は略式というか、息子と娘の分を併せて合同でやってい │るんだそうです。 │ │初日は朝8時から始めてその日の24時までと、翌日の昼12時までやると │全部のお終いになるということです。-- OJIN がお伺いしたのは初日です。 └-------- さて、あまり飲んでばかりいたんではどうしようもない..ちょいと探検隊を。 お坊さんたちが読経をあげたり、休んだり、次の準備をしているテントの裏に もうひとつテントが張られていましが、あれは何するためのテントなのかな? 「美眉ちゃん、あっちのテントの中を覗かせてもらってもいいですか?」 「もちろんかまいませんよ、どうぞどうぞ!」 他の2つのテントは二方向が開けっ放しになっているオープン型なのですが、 このテントだけは四方全部が塞がれていました。半間ほどの入口から中に入っ てみると、おおおおおおおお!! !!あの世でのお祖母さんの家だ!! いや〜〜、それにしても超々豪華!!
ご覧下さい!この豪華絢爛精緻麗美 !! ―――――― もう一枚!!
でもこれが出来上がったら....すぐ に燃やしてしまうんですよ〜〜

これは門になるのかな??

あの世の家の中の家具(の一部)
こんなものまで作るんですね〜〜 (??トイレとかもあるのかな??)

下に見えるのは、お金に模した紙束。現世では恵まれなかったけれど、あの世 ではもうお金で苦労することがないように....という庶民のささやかな願いが ヒシヒシと伝わってくるようです。 竹籤[たけひご]と、いろいろな色の紙で作るんですが、その絢爛豪華さに唖然 呆然!!これは、、、ローマは1日にしてならずだな〜〜何日懸けたんだろう か?ーーー聞いてみましたら、なんと!2日前から作り始めたんだそうです。 いや〜〜それにしてもスッゲエ〜!
ご近所の可愛い坊主をハイパチリ!

親戚?近所の?ーーーこんなポーズ をとるんですから、たぶんご夫婦な んでしょう
こちらは農村オバサン2人組です
が、
日本のお姉さんやHAJIMEさんが絶叫する「お金持になった中国」ーーーの対極には、こんな水準の中国が無限 的広大に存在しています、、。
と、そんなこんなでウロウロと観察しております内、、、、なんだか、、、、 眠くなって、、、、まいりました、、、、ふぁ〜〜〜〜〜ぁぁぁぁ、、、、。 「 OJIN さん酔っ払ったんでしょう〜。少し休んだらどうですか?」 (‥‥たぶん)お祖母さんが使っていたベッドで休ませて頂くことにしました。 グースカピーと寝込んでしまっていたようですが、5時ちょっと前に起こされ ました。「晩御飯ですよ〜〜〜」 ・ ・ 6時半にお開き、、「タクシーを呼びましたから」 「タクシー..って..どこから呼んだの?(‥こんな田舎にあるワケがない‥)」 案内されて..家の前の農道に停まってる..のは..これは..タクシー..ですか? ーーー軽自動車の、ワゴンタイプの自動車が待機しておりました。近くで車を 持っている家にお願いしたようでした。(‥‥南通市内まで80元でした‥‥) 「今日は本当にお世話になりました。ありがとうございました!」 「いやもう、なんもおかまいできなくて〜。時間のあるときにはいつでも遊び に来てくださいね〜」 ーーーお父さん、お母さんに見送られ、美眉ちゃんと一緒に、白タクで南通に 戻りました。                         = この稿おわり =
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┌──────────「天津Aruiさん」 天津在住Aruiです。若い人ばかりが住む経済開発区に住んで2年10ヶ月にな りました。おかげで、結婚式には何度となく参加させて頂きましたが、葬式と それに絡む儀式には参加の経験がなく、興味しんしんで読ませて頂きました。 └────────── ┌──────────「お月さん」 よかったです! 島を離れ、本土で今日始めてADSLに接続できましたが、「南通」周辺で、 さらに北へバスで1時間前後、私にとっては興味津々の位置ですよ。 写真もあってとてもよかったです。 なんとしてもこの12月には、この「約束」の地を訪問したいです。 ほんにちっちゃい夢なんですが、私の心の中は60才と名のるに恥ずかしいぐ らいその日の実現にワクワクしています。
└────────── ┌──────────「(^^) OJIN です(^^)」
お月さん、お久しぶりでございます! 「南通周辺で、さらに北へバスで1時間前後」と書きましたが、正確には西北 方向なんです。お月さんの「約束」の地はたぶん如皋市のどこかだと思います けれど、如皋は如皋なんですが、ちょっと方向がずれていると思います。 でも、いくつになってもそういうワクワクドキドキがあるのっていいですね。 12月におみえになった時には、是非お会いしたいと存じます。ーー OJIN も ワクワクしてお待ちいたしております。(^^) └────────── ┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘ └→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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